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エンジニアが主導できる組織づくり ー 製品と事業を進化させる体制へのシフト

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September 17, 2025

エンジニアが主導できる組織づくり ー 製品と事業を進化させる体制へのシフト

Developers Summit 2025 KANSAIで発表した内容です。
https://event.shoeisha.jp/devsumi/20250917/session/6273

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September 17, 2025
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  1. サイボウズの歩み(決算報告から抜粋) 8 サイボウズという会社 クラウドビジネス転換 kintoneをリリース パートナービジネス開始 Garoonリリース メールワイズリリース kintone成長 1997

    2002-2003 2011 2017- 2022 創業 サイボウズ Office リリース 創業期 販売網開拓期・M&A期 クラウド転換期 kintone成長期 kintone 連結売上高 100億突破
  2. 事業・組織の拡大と組織の生産性最大化を目指して、定期的に組織のアップデートを重ねてきた。 2025年現在の開発組織は300+人、kintoneプラットフォーム事業も200名近い。 サイボウズの開発組織の歴史 9 サイボウズという会社 エンジニア主導の 組織構造の実現 2024年 職能マネージャーの復活 職能ラインと製品別のマ

    トリクス型組織 2022年 2019年 地域・職能ごとの部。 職能型と製品チームの マトリクス型組織。 アラインメント強 化と開発インパク ト向上ための学習 地域・職能ごとの部。 職能型と製品チームの マトリクス型組織。 2025年8月
  3. 事業・組織の拡大と組織の生産性最大化を目指して、定期的に組織のアップデートを重ねてきた。 2025年現在の開発組織は300+人、kintoneプラットフォーム事業も200名近い。 サイボウズの開発組織の歴史 10 サイボウズという会社 エンジニア主導の 組織構造の実現 2024年 職能マネージャーの復活 職能ラインと製品別のマ

    トリクス型組織 2022年 2019年 地域・職能ごとの部。 職能型と製品チームの マトリクス型組織。 アラインメント強 化と開発インパク ト向上ための学習 地域・職能ごとの部。 職能型と製品チームの マトリクス型組織。 2025年8月 本日話す内容
  4. 事業・組織の拡大と組織の生産性最大化を目指して、定期的に組織のアップデートを重ねてきた。 2025年現在の開発組織は300+人、kintoneプラットフォーム事業も200名近い。 サイボウズの開発組織の歴史 11 サイボウズという会社 エンジニア主導の 組織構造の実現 2024年 職能マネージャーの復活 職能ラインと製品別のマ

    トリクス型組織 2022年 2019年 地域・職能ごとの部。 職能型と製品チームの マトリクス型組織。 アラインメント強 化と開発インパク ト向上ための学習 地域・職能ごとの部。 職能型と製品チームの マトリクス型組織。 2025年8月
  5. 「職能ライン × 価値創造ライン」のマトリクス型組織。 • 職能ライン: ソフトウェアエンジニア、QA、デザイナー、プロダクトマネージャーなど、専門性が軸。 職能ごとにマネージャー(部長)を配置して、人材マネジメント、投資マネジメントなどを管理。 • 価値創造ライン: 製品、連携サービス、技術支援などのチーム。

    サイボウズの開発組織(〜2023) これまでの組織構造 kintone Garoon 認証サービス ... 価値創造ライン 職能ライン(マネジメントライン) ... フロントエンド エンジニア バックエンド エンジニア QAエンジニア デザイナー 部長 部長 部長 部長
  6. • 職能マネージャーの関わり方が限定的 • 人材マネジメント中心で開発業務への関わり方が限定的。 • 開発を前に進める上での、マネージャーとしての役割を発 揮しにくい構造。 • 意思決定がプロダクトマネージャー(PdM)に集中 •

    開発チームから「△△のリスクがありますがどうしたらい いですか」「仕様を教えて下さい」などの相談や意思決定 が委ねられる。 • 運用チームや開発チーム外からの相談もPdMが窓口。 サイボウズの組織が抱えていた課題意識 (1/2) 15 これまでの組織構造 開発チーム 開発チーム 開発チーム プロダクト マネージャー 事業戦略 職能マネージャー 採用、育成、配置 バックログ 職能マネージャー チーム外 相談
  7. 19

  8. 20

  9. 組織全体の注力テーマを「Bets Board」としてポートフォリオを作成。開発組織全体で見れる状態に。 • それぞれの注力テーマ「Bet Item」毎にオーナーを設定。 • Bet Itemオーナーはプロジェクトの状態を週次でレポーティング。 • 登録するBet

    Itemの例: 〇〇機能、組織アップデート、技術刷新プロジェクトなど 重点テーマのポートフォリオ作成 25 事業貢献を大きくできる組織に Current Next Later xxxx xxxx xxxx xxxx Bets Board xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx
  10. 新しい組織図 29 組織・役割の公式化 エンジニアリン グ部 販売管理システ ム開発部 サブドメインク ラス管理開発部 サブドメインク

    ラス管理サービ ス開発副部 ダッシュボード 開発副部 kintone アプリ開発部 kintoneシステム 管理サービス開 発副部 kintoneアプリ管 理サービス開発 副部 kintoneアプリ サービス開発副 部 kintoneアプリ 基盤開発副部 ナビゲーション サービス開発副 部 モバイル開発副 部 共通横断開発部 AI機能基盤開発 副部 開発者向けサー ビス基盤開発部 プラットフォー ムエンジニアリ ング部 部 副部 チーム プロダクトマネ ジメント部 プロダクトデザ イン部 kintoneプラット フォーム副本部
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