Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Sign up for free
Menu
Search
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Features
All features
Private URLs
Password Protection
Custom URLS
Scheduled publishing
Remove Branding
Restrict embedding
Deck Collections
Notes
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Explore
Featured decks
Featured speakers
Programming
Technology
Storyboards
Pricing
Search
Sign in
Sign up for free
『⽌めない』を設計する 制約の中で、事業の根幹を⽀える判断_terry
Search
UPSIDER, Inc. Tech&Product div.
September 04, 2026
34
0
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
『⽌めない』を設計する 制約の中で、事業の根幹を⽀える判断_terry
Product Engineering Conference2026にてPO/EM照井が登壇した資料です。
https://product-engineering.jp/2026/
UPSIDER, Inc. Tech&Product div.
September 04, 2026
More Decks by UPSIDER, Inc. Tech&Product div.
See All by UPSIDER, Inc. Tech&Product div.
なぜレスポンスボディを読み切るのか - Go 1.27で進化した net/http のコネクション再利用メカニズム_Ryu
upsider_tech
1
150
エンジニアはどこまで越境するべきか_Take
upsider_tech
9
3.4k
English for Shy Engineers
upsider_tech
0
130
時価総額から逆算する、日々開発価値_ PL/BSで読み解くエンジニアリング貢献_Kinsho
upsider_tech
1
200
最近、評価が難しくなった ── 変わったのは評価項目ではなく、見方と見せ方_Mitsui
upsider_tech
0
37
TypeSpecで繋ぐ複数プロダクトの型安全 — スキーマ共有による「型契約」の実践_mitsui
upsider_tech
0
33
400超のデータポイントを型で制す — UPSIDERの与信審査エンジンを支えるTypeScriptの「柔軟性」と「結合力」_泉雄介
upsider_tech
0
770
フルスタックTypeScriptで挑む、UPSIDER法人審査システムの再構築_Mitomi
upsider_tech
0
420
TypeScriptの型はAIに届いている か?_shotaro
upsider_tech
1
1.8k
Featured
See All Featured
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
356
21k
The Illustrated Guide to Node.js - THAT Conference 2024
reverentgeek
1
530
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
232
55k
Marketing Yourself as an Engineer | Alaka | Gurzu
gurzu
0
310
Game over? The fight for quality and originality in the time of robots
wayneb77
1
290
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
254
22k
Winning Ecommerce Organic Search in an AI Era - #searchnstuff2025
aleyda
2
2.2k
The Limits of Empathy - UXLibs8
cassininazir
1
690
ラッコキーワード サービス紹介資料
rakko
1
5M
The AI Revolution Will Not Be Monopolized: How open-source beats economies of scale, even for LLMs
inesmontani
PRO
3
3.7k
HU Berlin: Industrial-Strength Natural Language Processing with spaCy and Prodigy
inesmontani
PRO
0
710
Technical Leadership for Architectural Decision Making
baasie
3
580
Transcript
『⽌めない』を設計する 制約の中で、事業の根幹を⽀える判断 照井寛也 | 株式会社UPSIDER | Product Engineering Conference 2026
© 2026 UPSIDER.inc
Presenter Profile 照井 寛也 (Hiroya Terui) 株式会社UPSIDER 銀⾏連携基盤 PO/EM 株式会社ワークスアプリケーションズに新卒⼊社後、株式会社Work
Human Intelligenceに転籍。ERPパッケージの開発やインドとのオフショア開発に携わった 後、株式会社Showcase Gigにて、プロダクト基盤のリアーキテクトや仙台開発拠 点の⽴ち上げを⾏う。現在は、株式会社UPSIDERにて銀⾏連携基盤のPO/EMとして 従事。 © 2026 UPSIDER.inc
Vision / Mission 挑戦者を⽀える世界的な ⾦融プラットフォームを創る UPSIDERはカード会社から、総合⾦融機関へ © 2026 UPSIDER.inc
Our Services © 2026 UPSIDER.inc
Section PART 1 事業の根幹 © 2026 UPSIDER.inc
Part 1 — 事業の根幹 事業の根幹 = 与信 UPSIDER PRESIDENT CARD
BLUE DREAM Fund White Label … 与信基盤 与信はサービスの中⼼的存在 例)与信基盤で 1,000万円の与信 UPSIDER : 600万円利⽤可能 PRESIDENT CARD : 400万円利⽤可能 © 2026 UPSIDER.inc
Part 1 — 事業の根幹 与信は、多様なデータの上に成り⽴つ 与信基盤 財務データ その他のデータ プロダクト利⽤データ 企業情報
カード利⽤ 財務諸表 データ など ⼊出⾦データ 上場企業 など 複数の経路から取り込む 銀⾏連携 A 銀⾏連携 B 銀⾏連携 C © 2026 UPSIDER.inc
Part 1 — 事業の根幹 銀⾏連携が⽌まると、適切な与信が出せなくなる 通常時 銀⾏連携 停⽌時 UPSIDER UPSIDER
PRESIDENT CARD BLUE DREAM Fund White Label … PRESIDENT CARD BLUE DREAM Fund White Label … 与信基盤 与信基盤 銀⾏連携 A 銀⾏連携 A 銀⾏連携 B 銀⾏連携 B 銀⾏連携 C 銀⾏連携 C 適切な与信が出せなくなる 適切な与信が出せる 急激なキャッシュ‧フローの減少を捉えられない 資⾦があっても与信に反映できない © 2026 UPSIDER.inc
Section PART 2 — 脅威と現実 銀⾏連携を、⽌めうるものは何か © 2026 UPSIDER.inc
Part 2 — 脅威と現実 攻撃は多様化‧加速している 2020 2024 SolarWinds Orion —
サプライチェーン攻撃 XZ Utils — OSSへのバックドア 正規のソフトウェア更新の配信経路そのものが汚染され、その更新を信頼 広く使われるOSSの開発コミュニティに⻑期間かけて⼊り込み、リリース して適⽤した多数の組織へ侵⼊が広がった。 物へバックドアが仕込まれた。 侵⼊を防ぐ「防壁」は⼤前提。ただ、それだけでは守りきれない © 2026 UPSIDER.inc
Part 2 — 脅威と現実 突破されても、爆発半径を経路の中にとどめる 爆発半径 = ひとつの侵害が広がりうる範囲 「防ぐ」だけの場合 突破された前提で封じ込める
経路 A ∕ B ∕ C 破られると、全体に波及 経路 A 被害はAの中 経路 B 経路 C © 2026 UPSIDER.inc
Part 2 — 脅威と現実 では、爆発半径に「留まっている」と 判断するのは、誰か? © 2026 UPSIDER.inc
Part 2 — 脅威と現実 「影響がない」を判断するのは誰か 接続先の⾦融機関 「安全か?」 与信基盤 接続先の外部サービス 爆発半径
「継続して問題ないか?」 爆発半径 = ひとつの侵害が広がりうる範囲 判断するのは、⾃分たちではなく接続先 © 2026 UPSIDER.inc
Part 2 — 脅威と現実 判断するために何が⾏われるか © 2026 UPSIDER.inc
Part 2 — 脅威と現実 実際にインシデントが起きたら — 再開までの流れ インシデント フォレンジック調査 結論が出るまで、時間がかかる
⾦融機関‧サービスでの判断 再開 第三者の調査と接続先の判断を経てからしか、再開できない © 2026 UPSIDER.inc
Part 2 — 脅威と現実 フォレンジック期間の銀⾏連携停⽌のリスク インシデント フォレンジック調査 結論が出るまで、時間がかかる ⾦融機関‧サービスでの判断 再開
← 数週間 〜 数ヶ⽉ → その間、銀⾏連携停⽌ — 事業インパクト⼤ ⽌まる⻑さを決めるのは、⾃分たちの復旧速度ではない © 2026 UPSIDER.inc
Section PART 3 — 線の引き⽅ ⽌めないために、何ができるのか © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ 外部から⾒て「影響範囲外」と⾔い切れる、事前の構造設定 調査を待たずに「影響範囲外」と⽰せるかが⼤事 ✕ 事後の証拠(ログ) ◯ 事前の構造
⾒せるもの アクセスログ‧監査ログ 構成図‧IAMポリシー 改竄リスク 否定できない 構造上ない 説明にかかる時間 週単位 即⽇ © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ 事前の構造の理想は、経路の完全分離 凡例:この黒い縦バーは「分離境界」(経路をまたげない) 経路 A 経路 B
GCPプロジェクト A(専⽤) 経路 C GCPプロジェクト B(専⽤) Cloud Run(専⽤) GCPプロジェクト C(専⽤) Cloud Run(専⽤) シークレット(専⽤) データ暗号鍵(専⽤) 分 離 境 界 シークレット(専⽤) データ暗号鍵(専⽤) Cloud Run(専⽤) 分 離 境 界 シークレット(専⽤) データ暗号鍵(専⽤) 経路間に接続なし = ひとつが汚染されても、他に波及しない © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ 実際、運⽤できるかどうか 経路 A 経路 B 経路
C デプロイ ×3 GCPプロジェクト A(専⽤) Cloud Run シークレット データ暗号鍵 GCPプロジェクト B(専⽤) 分 離 境 界 Cloud Run シークレット GCPプロジェクト C(専⽤) 分 離 境 界 データ暗号鍵 これを運⽤するのは Cloud Run シークレット データ暗号鍵 3⼈ 監視 ×3 鍵管理 ×3 アップデート対応 ×3 開発スピード © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ どこに線を引くか ? 分離なし 完全分離 © 2026
UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ 完全分離ではなく、「論理分離」 GCPプロジェクト(同⼀)— 同じ箱の中で、論理的に分ける ① Cloud Runを
ワークロード単位で分離 ② シークレットの 参照範囲を絞る ③ データ暗号鍵を Atomicな単位で分割 ワークロードをまたぐ実⾏が構造上 できない 必要な範囲しか⾒えない‧触れない ひとつの鍵が漏れても他は開かない © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ ① Cloud Runをワークロード単位で分ける ワークロード A Cloud
Run ワークロード B 分 離 境 界 Cloud Run ワークロード C 分 離 境 界 Cloud Run … ワークロードをまたぐ実⾏が、構造上できない プロジェクトは同⼀ — デプロイの仕組みは共通で、運⽤は増えない © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ ② シークレットの参照範囲を絞る Cloud Run(ワークロードA) シークレットA 参照できる
⾒えない‧触れない Cloud Run(ワークロードB) シークレットB ⋮ ⋮ ⾒えないものは、盗れない ワークロードAが侵害されても、Bの認証情報には触れない = Bへの成りすましができない © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ ③ データ暗号鍵をAtomicな単位で分ける 暗号鍵 ⚠ 漏洩 暗号鍵
暗号鍵 暗号鍵 暗号鍵 … データ データ データ データ データ 影響はこの単位のみ 復号できない 復号できない 復号できない 復号できない Atomicな単位で鍵を分け、影響範囲を最⼩にとどめる © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ 突破されても爆発半径を狭める 経路 A ⚠ 経路 B
経路 C Cloud Run Cloud Run Cloud Run シークレット シークレット シークレット データ暗号鍵 データ暗号鍵 データ暗号鍵 影響範囲外 影響範囲外 経路Aが汚染されても、被害はAの範 囲で⽌まる。B‧Cは影響範囲外。 影響範囲をすぐ特定できる =外部に 説明できる 爆発半径 = ここまで © 2026 UPSIDER.inc
Part 3 — 線の引き⽅ 2本の線に挟まれた領域が、現実解 分離なし 対外説明可能な最低ライン 少⼈数で運⽤可能な上限ライン これより右が必要 これより左が必要
論理分離 完全分離 © 2026 UPSIDER.inc
Section PART 4 — その先へ それでも残るリスクに、どう向き合うか © 2026 UPSIDER.inc
Part 4 — その先へ 論理分離の先 — 与信を出す⽅法を増やす UPSIDER PRESIDENT CARD
BLUE DREAM Fund White Label … 与信基盤 ⼊出⾦データ(銀⾏連携) 連携 A 連携 B 銀⾏連携以外の与信⼿段 連携 C 財務諸表(決算書) それに類するデータ … 可⽤性を、コンポーネントの分離から、事業の設計へ © 2026 UPSIDER.inc
Part 4 — その先へ あなたのプロダクトの 「⽌まると事業影響が⼤きい機能」はどこか ‧事業を⽌めないためにどんな選択肢があるか ‧運⽤可能なラインでの可⽤性をどう実現するか © 2026
UPSIDER.inc
Recruit We are hiring! UPSIDERでは一緒に働く仲間を募集しています © 2026 UPSIDER.inc