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Coding Agentを用いた仕様駆動開発を試す中で考えたこれからのエンジニアに重要な能力

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September 22, 2025

Coding Agentを用いた仕様駆動開発を試す中で考えたこれからのエンジニアに重要な能力

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  1. 実際に試してみた MCP + Codig Agent(Claude Code)で実験 MCPで仕様書を取得 不明な点を洗い出して → Codig

    Agentに質問 回答をもとに仕様を補完・可能な限り詳細化 初期コードを生成 その後は生成 → テスト → リファクタのサイクル 6
  2. 生成されたコードの問題点 AI生成コードの76%はリファクタリングが必要(State of AI 2025) 45%に脆弱性が含まれている(Veracode の 2025 GenAI Code

    Security Report) 読みづらいコード if/else文が大量に並ぶ 同じような処理が重複している 責任の分離ができていない 実装の抽象化がされていない素直な実装が多い 8
  3. 仕様駆動開発の改善のアプローチ GitHubのSpec Kitを参考 仕様→開発計画→タスク作成→実装を可能な限り明文化 Specを可能な限り詳しく明文化していく: 背景/目的, I/O, 例外, 境界 ルール明文化

    チェックリストで非機能を先出し(SLO/Timeout/Retry/観測性/権限) エラー分類(再試行可/致命/ユーザ起因)とハンドリング方針の明文化 これで出力は比較的安定するようになった ただここまでエンジニアの手を加えるとなると最終的なコードの品質はエンジニ アの能力で決まるのでは? 10
  4. AIが当たり前の時代にエンジニアがこれから必要にな る能力は何? AIでコード生成コストが下がる → コード量が増える → 複雑性が肥大化するリスク 抽象化して考える力 レイヤー分離 条件分岐をパターンで整理

    アーキテクチャ全体を見る力 依存関係の向きを整える AIに書いてもらっても、人が理解しメンテナンスできるコードをキープする必要が ある 11