Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
フレームワークのソースコードから知識を深める
Search
Tomoki Kawajiri
September 21, 2022
Technology
0
800
フレームワークのソースコードから知識を深める
https://rakus.connpass.com/event/256456/
Tomoki Kawajiri
September 21, 2022
Tweet
Share
More Decks by Tomoki Kawajiri
See All by Tomoki Kawajiri
プロダクトの成長に伴うAWSの利用サービスとアーキテクチャの変遷
weistom
0
800
Other Decks in Technology
See All in Technology
Model Mondays S2E03: SLMs & Reasoning
nitya
0
230
「良さそう」と「とても良い」の間には 「良さそうだがホンマか」がたくさんある / 2025.07.01 LLM品質Night
smiyawaki0820
1
430
Amazon S3標準/ S3 Tables/S3 Express One Zoneを使ったログ分析
shigeruoda
5
580
OPENLOGI Company Profile
hr01
0
67k
SpringBoot x TestContainerで実現するポータブル自動結合テスト
demaecan
0
110
KubeCon + CloudNativeCon Japan 2025 Recap by CA
ponkio_o
PRO
0
240
「Chatwork」の認証基盤の移行とログ活用によるプロダクト改善
kubell_hr
1
230
How Community Opened Global Doors
hiroramos4
PRO
1
130
ドメイン特化なCLIPモデルとデータセットの紹介
tattaka
1
340
事業成長の裏側:エンジニア組織と開発生産性の進化 / 20250703 Rinto Ikenoue
shift_evolve
PRO
1
110
WordPressから ヘッドレスCMSへ! Storyblokへの移行プロセス
nyata
0
320
TechLION vol.41~MySQLユーザ会のほうから来ました / techlion41_mysql
sakaik
0
210
Featured
See All Featured
Practical Orchestrator
shlominoach
188
11k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.6k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
69
11k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
51
3.3k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
23
3.5k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1370
200k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
329
21k
Code Review Best Practice
trishagee
69
18k
Building an army of robots
kneath
306
45k
It's Worth the Effort
3n
185
28k
Transcript
フレームワークのソースコードから 知識を深める 株式会社おてつたび 川尻智樹
株式会社おてつたび リードエンジニア 川尻 智樹 @tomoki_kawajiri 前職の楽天のアクセラレーションプログラムを きっかけに代表の永岡と出会い、創業当初か らプロダクト開発全般に携わる。 現在は Rails
と React、楽天時代はバックエンド メインで Java や Python で開発
短期的・季節的な人手不足で困っている地域の方々と、地域に 興味がある方が出会えるマッチングプラットフォーム おてつたび 登録ユーザー数は2.3万人、 受入先は全国47都道府県 700事業者に拡大
こんなこと思ったことありませんか? • 大規模アプリや長期的にアプリを運用するためには、どのよう な設計がベストなのか • 既存システムやフレームワークに慣れて、同じような設計や コーディングスタイルになっている
参考書や記事を読んでも知識は広がるが 実運用をあまりイメージできない。。 こんなこと思ったことありませんか?
フレームワークのコードを追う フレームワークは情報の宝庫 何が得られるのか • 設計パターンの参考になる • 可読性について考えさせられる • フレームワークの知識が深まる •
デバッグスキルが上がる
設計パターンの参考になる • 依存関係 ◦ クラス同士の依存関係から、責務の分離の単位や継承の 関係性を探る • 全体像から把握 ◦ 点ではなく線でデータの受け渡しの流れを追えるので、新
たなレイヤーや概念に出会える • 新しい概念に出会えて実装方法もイメージもつけられる
設計パターンの参考になる 明確な責務の分離 ビジネスロジックのカプセル化 MVCと豊富な機能を提供 最低限の下地で柔軟性が高い おてつたびでは、ビジネスロジックがモデルやコントローラーに散らばっていた り、Fat化により保守性が下がっていた実情をTrailblazerの思想を一部導入する ことで改善しました
可読性について考えさせられる • ワンラインで書けるが、敢えて意味が分かる変数に代入して 複数行にしている • 行数は増えても、使用頻度の低いメソッドよりは高いメソッドを 使っている • 用途が違う場合は共通化していない などなど
フレームワークの知識が深まる • 新たなメソッドや応用パターンの出会い • コメントから正しい使い方を知る • 知らない設定値や継承できるクラス・メソッドが見つかり、選択 の幅が広がる
デバッグスキルが上がる • エラー内容から原因箇所へ早く辿り着けるようになる ◦ エラーメッセージやエラーが発生したクラス名に見覚えが ある ◦ データの流れを把握しているので、最短ルートで追うことが できる
デバッグスキルが上がる ひいてはこれを使うとこのエラーハンドリングも必要だと事前に気 づけるようになり未然に防げるようになる
まとめ 答えは全てソースコードの中にある • フレームワークは大きなソースコードの塊と捉える、スケール できる設計にするために大事な責務の分離や可読性の参考・ 反面教師になる • 将来発生しそうな問題点を知ることができる
まとめ 可読性 • 大規模アプリをチームで運用するにあたり可読性を下げる要因 • 深すぎる継承や依存によるブラックボックス化 保守性 • 最小限でコード修正できる書き方 •
ユースケースが違う場合は冗長を許容する • フレームワークの理解が深まりるので、多くの選択肢からソリューションを 提供できる
おてつたびでは、新しい旅の形を一緒に作っていく仲間を募集中です まずはカジュアルにお話ししましょう! 会社概要 Meety ありがとうございました