Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
そのメール送信方法は迷惑です / bad manner of sending mail
Search
Masayoshi Yamashita
November 25, 2020
Technology
1
170
そのメール送信方法は迷惑です / bad manner of sending mail
社内勉強会で発表した時の資料です。(公開用のため若干修正あり)
Masayoshi Yamashita
November 25, 2020
Tweet
Share
Other Decks in Technology
See All in Technology
VISITS_AIIoTビジネス共創ラボ登壇資料.pdf
iotcomjpadmin
0
160
生成AIで小説を書くためにプロンプトの制約や原則について学ぶ / prompt-engineering-for-ai-fiction
nwiizo
3
830
【TiDB GAME DAY 2025】Shadowverse: Worlds Beyond にみる TiDB 活用術
cygames
0
1k
“社内”だけで完結していた私が、AWS Community Builder になるまで
nagisa53
1
360
【5分でわかる】セーフィー エンジニア向け会社紹介
safie_recruit
0
26k
GeminiとNotebookLMによる金融実務の業務革新
abenben
0
220
AIの最新技術&テーマをつまんで紹介&フリートークするシリーズ #1 量子機械学習の入門
tkhresk
0
130
Amazon S3標準/ S3 Tables/S3 Express One Zoneを使ったログ分析
shigeruoda
3
460
ローカルLLMでファインチューニング
knishioka
0
150
本当に使える?AutoUpgrade の新機能を実践検証してみた
oracle4engineer
PRO
1
140
20250625 Snowflake Summit 2025活用事例 レポート / Nowcast Snowflake Summit 2025 Case Study Report
kkuv
1
300
[TechNight #90-1] 本当に使える?ZDMの新機能を実践検証してみた
oracle4engineer
PRO
3
170
Featured
See All Featured
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
8
790
JavaScript: Past, Present, and Future - NDC Porto 2020
reverentgeek
48
5.4k
Stop Working from a Prison Cell
hatefulcrawdad
270
20k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
69
11k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
5
210
Facilitating Awesome Meetings
lara
54
6.4k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
206
24k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
36
2.8k
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
667
120k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
14k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
48
2.8k
Transcript
そのメール送信方法は迷惑です 山下 雅喜 @ymstmsys 第11回 クラウド技術勉強会 LT (2019-09-26) 1
システムからメールを送りたい • ユーザ登録時のメールアドレス確認 • ログインパスワードのセルフ再設定 • システムからの通知 • 監視アラート メール送信機能のあるOSS・製品を
RHEL / CentOS 系サーバで動かせば、 メールサーバを気にしなくてもメールを送れる! 2 第11回 クラウド技術勉強会 LT (2019-09-26)
メールを正しく送信する方法 必須事項 • From アドレスやドメインを自分で管理しているものにする • エラーメール (MAILER-DAEMON) を受信し、適切に対応する 強く推奨
• 送信ドメイン認証 (SPF, DKIM, DMARC など) を適切に設定する (ドメインを管理している場合) • メールシステムの SMTP サーバとアカウントを適切に利用する (メールアドレスのみ管理している場合) 3 第11回 クラウド技術勉強会 LT (2019-09-26)
ダメな事例1 : 顧客メールシステムの切替後に届かなくなった • 切替前から From アドレスを詐称して送信していた • 新メールシステムでは詐称チェックが厳しくなり弾かれるようになった 送信元サーバ
(自部署管理) From: xxx@顧客ドメイン 送信先メールサーバ (顧客管理) クラウド移行 4 第11回 クラウド技術勉強会 LT (2019-09-26)
ダメな事例2 : 送信元サーバのIPがブラックリスト入り • 送信先である顧客メールシステム (Outlook.com) のブラックリストに、 2台いる送信元サーバの片方のIPアドレスが追加されていた (メールが届いたり届かなかったりして気づくのが遅れた) •
エラーメールの対応も送信ドメイン認証の設定もしていなかった 送信先メールサーバ (顧客管理) 送信元サーバ (自部署管理) ブラックリスト ・a.a.a.a ・b.b.b.b ・サーバ2号機のIP From: no-reply@独自ドメイン 5 第11回 クラウド技術勉強会 LT (2019-09-26)
ダメな事例3 : エラーメールでセキュリティ事故発生? • 自アプリのメール送信機能の From アドレスが @mydomain.com になっていた (保有ドメインは
mydomain.jp で、mydomain.com は第三者のドメイン) • このアドレスのままメール送信機能を使うと、メール内容がエラーメールとして 第三者に送信されることに 送信元サーバ From:
[email protected]
送信先メールサーバ mydomain.comサーバ (第三者) エラーメール 6 第11回 クラウド技術勉強会 LT (2019-09-26)
メールを正しく送信する方法(再掲) 必須事項 • From アドレスやドメインを自分で管理しているものにする • エラーメール (MAILER-DAEMON) を受信し、適切に対応する 強く推奨
• 送信ドメイン認証 (SPF, DKIM, DMARC など) を適切に設定する (ドメインを管理している場合) • メールシステムの SMTP サーバとアカウントを適切に利用する (メールアドレスのみ管理している場合) 7 第11回 クラウド技術勉強会 LT (2019-09-26)
AWSで簡単にメールを正しく送信する • 独自ドメインを取得し、Route 53でDNSゾーンを管理する • SESを中継サーバとしてメールを送信する (Route 53にDKIMを設定する) • エラーメールはWorkMailで受信する
Route 53 (DNS) SES (中継サーバ) WorkMail (受信サーバ) From: xxx@独自ドメイン 送信元サーバ 送信先メールサーバ エラーメール 8 第11回 クラウド技術勉強会 LT (2019-09-26)
まとめ • 正しい方法でメールを送らないと、いつの間にか届かなくなって困ることに • Fromアドレスを正しく設定しないと、セキュリティ事故が起きる • 知識があれば、正しく送るのは難しくない 9 第11回 クラウド技術勉強会
LT (2019-09-26)