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事例に学ぶクラウド移行を成功に導くAWS活用の勘所
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cm-yoshiiryo
March 22, 2021
Technology
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事例に学ぶクラウド移行を成功に導くAWS活用の勘所
2021年3月18日 デジタルイノベーション2021 オンラインで登壇、発表しました資料を公開します。
cm-yoshiiryo
March 22, 2021
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Transcript
事例に学ぶクラウド移行を成功に導く AWS活用の勘所 2021/03/18 クラスメソッド株式会社 吉井 亮 1 1
2 自己紹介 吉井 亮 (YOSHII Ryo) クラスメソッド株式会社 AWS事業本部 https://dev.classmethod.jp/author/yoshii-ryo/ 好きな言葉:No
human labor is no human error @YoshiiRyo1
3 会社概要 クラスメソッドについて
4 AWSなら、クラスメソッドにおまかせください 7年連続で「AWSプレミアコンサルティング パートナー」に認定されました。 プレミアコンサルティングパートナーは、10,000社を超えるAWSパートナーの中で最 も優れた功績を残した企業が選定されるもので、2020年8月時点で世界で128社、日本 で10社認定されています。 「APN Consulting Partner
of the Year 2018」 を受賞しました。 APN Consulting Partner of the Yearは、年間を通じて営業・技術・マーケティング分野 など、パートナーとしての総合力でAWSの国内ビジネスに最も貢献したAPNコンサルティ ングパートナーに与えられるものです。
5 AWSなら、クラスメソッドにおまかせください 特定の専門的な分野において習熟した技術と豊富な実戦経験を持つパートナーとして、以下のコンピテンシーを取得しました。 保有コンピテンシー • AWSマイグレーションコンピテンシー • AWSモバイルコンピテンシー • AWSビッグデータコンピテンシー
• AWSDevOpsコンピテンシー パートナー認定 AWSパブリックセクターパートナー 政府、教育機関、非営利団体に対し、AWS のテクノロジーによって貢献するパートナー として認定されました。 AWSサービスデリバリーパートナー 特定のAWSサービスにおいて、高い技術と実績を持っているパ ートナーとして認定されました。 取得サービス:Amazon WAF, Amazon CloudFront, Amazon Redshift, Amazon Aurora, Amazon RDS for PostgreSQL, Amazon DynamoDB, AWS Lambda, Amazon Kinesis, AWS Database Migration Service, API Gateway 日本最多の取得数! 社内のAWS認定資格保有数が1000を超える企業として「 APN Certification Distinction 」の認定を受けました。クラスメソッドでは AWS事業部門に所属する全エンジニアがAWS認定資格を保有しています。
6 本日の内容 クラウド移行を成功させるポイントについて 事例を交えながら 3つのプロセスに分けて解説。 1. 計画 2. 移行 3.
運用
7 計画
8 AWS移行タスクリスト 計画が万全であれば移行はほぼ成功です
9 AWS移行 アンチパターン データセンターの場所をAWSへ変えるだけの使い方 をすると数年後に後悔する可能性があります。 後悔せず満足するためにはどうすべきでしょうか?
10 ゴール設定 AWS移行を意義や目的を明確にします 最大のメリットを享受できるゴールを設定します 最新技術の導入 IT コスト削減 セキュリティ コンプライアンスの強化 可用性、事業継続性
の強化 俊敏性の向上 従業員の生産性向上 コスト 企業価値
11 オペレーションコスト削減効果が大きい 51% 5 年間のオペレーションコストの削減 https://aws.amazon.com/jp/economics/ より引用 ・パッチやメンテナンスジョブの自動化 ・仮想サーバーや DB
が数クリックで用意可能 ・容易なスケーリング ・豊富なセキュリティ機能 (マネージド) ・ハードウェアメンテナンスからの開放
12 俊敏性 ほぼ3倍 提供される新しい機能の数 https://aws.amazon.com/jp/economics/ より引用 ・デプロイプロセスの高速化 ・ロールバックの容易さ ・新機能、新コンセプトの早期テスト ・インフラのコード化
13 事業継続 94% 計画外のダウンタイムにより失われる時間の短縮 https://aws.amazon.com/jp/economics/ より引用 ・グローバルインフラストラクチャ ・高度なハードウェア冗⾧化 ・ベストプラクティスに則った冗⾧化 ・復旧自動化
14 CCoE (Cloud Center of Excellence) 設置のすすめ 以上のことを実現するために CCoE を設置します。
CCoE は社内のクラウド活用を推進する組織です。 ベストプラクティスやフレームワーク、 最新テクノロージー、ガバナンス、ガイドラインを 作成・伝導・制度化するための専門的な人材を 集めたチームです。
15 お客様事例~塩野義製薬株式会社様 クラウド上のHPC環境で創薬サイクルを高速化 CCoE創設による活用推進 https://classmethod.jp/cases/shionogi/ • 組織的にクラウドを活用できるCCoEを推進 • 「従来、オンプレミスで30日かかっていた計算が1日で出来るようになると、 それが同じ薬を作る工程だと仮定したら、29日早く患者さんに薬を届けるこ
とができるのです。」
16 自社スタッフの教育 AWS の豊富な教育コンテンツ • BlackBelt https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp- webinar-service-cut/ • トレーニングと認定
https://aws.amazon.com/jp/training/ • AWS Workshops https://workshops.aws/ • AWS アーキテクチャセンター https://aws.amazon.com/jp/architecture/
17 自社スタッフのマインドチェンジ 1つのベンダーに 全てお任せしたい おすすめの構成は? 類似事例は? 弊社のシステムで サーバーレスに 向いているシステムは 何ですか?
適材適所のベンダー選定を行う クラウドはA社、アプリはB社、 運用はC社など ベストプラクティスを参照する スモールスタートの原則 着手できる範囲から実機検証を開始
18 移行
19 AWSの移行戦略 (7R) 移行方式 概要 例 リテイン オンプレミス環境を継続利用 特殊装置や ISDN
など クラウドで利用できない理由 リタイア オンプレミス環境のサーバーや アプリケーションを廃止、撤退 使用していないなどの理由 リホスト 仮想サーバーを改修せず単純移行 パッケージ製品を使用している サーバー 既存 DC の契約切れ リロケート 既存サーバーの設置場所を変更 VMware Cloud on AWS リパーチェス アプリケーションの新規購入 SaaS に変更 クラウドライセンスに変更 リプラットフォーム プラットフォームの変更 RDSの採用 Unix から Linux など リファクター クラウドネイティブなアーキテクチャへ 変更 マイクロサービス、サーバーレ スの採用 移行の 複雑さ クラウド化 恩恵
20 リホスト 現行仮想化基盤で稼働しているサーバーを Amazon EC2 へ移行させるパターンです。 メリット • 移行コストは比較的低い •
移行にかかる期間も比較的短い • 現行で動いているアプリケーションは そのまま AWS でも動く可能性が高い • 支援ツールの大きな助け 留意点 • コスト最適化を行う • 割引制度の活用 • 過剰スペックの見直し • 単価の安いリージョン選択 • クラウドの特性に合わせる (バックアップ サーバーの廃止、監視サーバーの廃止な ど)
21 お客様事例~HRソリューションズ株式会社様 全業務サーバーをAWSへ移行 CloudEndure活用で 移行計画を4分の3に期間短縮 https://classmethod.jp/cases/hr-s/ • CloudEndure Migrationの活用により、わずか1年半で全サーバーのマイグ レーション完了
• 複数回の手順検証を経て、システム停止を10時間内に抑えることに成功 • マイグレーションを契機に、社内へのAWSスキルとノウハウの蓄積ができた
22 リファクタリング Multi-AZ、AutoScaling、マネージドサービス、 マイクロサービス、サーバーレス etc クラウド最適化を推進します。 可用性、弾力性、拡張性、俊敏性を大きく向上させ IT 組織の価値を高め、企業価値をも高めます。
23 お客様事例~パイオニア株式会社様 カーナビシステムをKubernetesが支える。 OpenShiftからEKSに移行し安定稼働へ https://classmethod.jp/cases/pioneer/ • OpenShiftからEKSへの移行支援により安定稼働が継続 • デプロイツールの変更提案で運用がシンプルになったと好評 •
機能強化に向けてエンジニアのモチベーションも向上
24 運用
25 AWS利用料金の削減 従量課金である AWS、何をしたら課金が発生するのか を正しく理解して、少しでも利用料金を削減します。 • サービス利用時間 → 使わない時間は停止、削除 •
API 呼び出し回数 → ポーリング間隔の見直し、イベント駆動への変更 • データ保管容量 → ライフサイクルの設定、不要なデータ削除 • ネットワーク転送料金 → 使用サービスの変更、転送量削減の工夫
26 お客様事例~株式会社よりそう様 AWS利用料の請求代行と最適化チェックで 約3割のコスト削減を実現 https://classmethod.jp/cases/yoriso/ • クラスメソッドメンバーズの請求代行とコンサルティングでコスト削減 • コスト診断により約3割の削減に成功。将来的に5割削減へ •
NAT Gatewayの分析や改善提案を 実証記事で把握
27 セキュリティ AWS サービスを活用してセキュリティを高めます。 高度なセキュリティサービスを低価格で利用可能です。 • 脅威検出 (Amazon GuardDuty) •
セキュリティアラートと状況の包括ツール (AWS Security Hub) • EC2 インスタンスの脆弱性チェック (Amazon Inspector) • AWS リソースの構成コンプライアンス (AWS Config) • 外部接続可能性の検出 (AWS IAM Access Analyzer) • コンテナイメージのスキャン (Amazon ECR Image Scan)
28 アプリケーション開発 1. コードベース 2. 依存関係 3. 設定 4. バックエンドサービス
5. ビルド、リリース、実行 6. プロセス 7. ポートバインディング 8. 並行性 9. 廃棄容易性 10.開発/本番一致 11.ログ 12.管理プロセス The Twelve-Factor App
29 運用 モダンな運用監視を導入します。 • 全自動化 (セキュリティ、メンテナンス、パッチ等) • ユーザー視点の監視 • SaaS、AWS
サービスを使う • 継続的な改善がある
30 クラスメソッドメンバーズの紹介
31 AWSの請求代行サービスをベースに クラスメソッド がお客様のAWS環境を総合的に ご支援するサービスです。 新規発行・既存でご利用中のアカウントどちらでもご活用可能です! AWS総合支援 クラスメソッドメンバーズとは?
32 AWS請求代行サービスのメリット メリット AWS 利用費割引 1 エンタープライズ 相当のサポート AWSクラウド 保険付き
各種申請代行 日本円建て請求発行 専用ポータルサイトのご利用 メリット 3 2 4 5 6 初期費用、加入手数料は無料です!
33 メリット1.AWS利用費割引 AWS直接利用に比べて割引価格で利用可能 or 5%OFF 約55%OFF ほか 主要EC2オンデマンド: 10%OFF CloudFrontのアウトバウンド通信費
AWS全サービス全リージョン 一律5%割引プラン EC2・CDN割引プラン 2プランについては任意のタイミングでお切替も可能です。 * 中国リージョン、GovCloud、は除きます。 一部のサービスは対象外となります。 Amazon Connectは割引の対象外となります。
34 メリット2.クラスメソッドのサポート体制 オペレーション&サポートチームでは、時差を活用して 24時間365日のサポートを行います。 Japan - 日 本 東京 /
大阪 / 札幌チーム Germany - ド イ ツ ベルリンチーム Canada - カ ナ ダ バンクーバーチーム 時差約8時間 時差約8時間 AWS認定 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル保持者 AWS認定 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル保持者 AWS認定 ソリューションアーキテクト プロフェッショナル保持者
35 事例集 HPで公開中です!https://classmethod.jp/cases/
36 AWSトレーニングサービス 高いテクニカルスキルと現場の実践力を兼ね備えた当社AWS認定トレーナーが お客様のAWSエンジニア育成を支援します Cloud Practitioner Essentials ~AWS 基礎1日コース~ ・AWS社の厳格なテクニカルスキルチェックに合格
した認定トレーナーがコースを実施 ・豊富な経験と、現場の実践力を活かしてお客様の エンジニア育成に貢献します ・オンライン開催ですので、全国どこからでもご参加 いただけます AWSを全体的に理解されたい方を対象にしたコースです。エンジニア、販売、 法務、マーケティング、ビジネスアナリスト、PM、経営者など幅広い方向けで す。 AWS が推奨する原則とベストプラクティスに基づくアーキテクチャ設計を習 得するコースです。 チームでディスカッションしながら設計する体験もできます。 Architecting on AWS ~AWS 設計構築3日コース~ ※プレミアムサービス加入前提のサービスとなります。
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39 One more AWS移行~移行を成功させるタスクリスト作り https://dev.classmethod.jp/articles/cloud-migration-task- list/ AWS移行~ある日突然クラウド担当者に任命されたら https://dev.classmethod.jp/articles/appointment- cloudmanager-suddely/ AWS
システム構築 非機能要件ヒアリングシートを公開してみた https://dev.classmethod.jp/articles/survey-non- functional-requirement/