Lock in $30 Savings on PRO—Offer Ends Soon! ⏳
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Kotlinではじめるマルチプラットフォーム開発
Search
Yuta Tomiyama
July 18, 2020
Programming
0
220
Kotlinではじめるマルチプラットフォーム開発
2020/07/18 Zli × DMM 合同LT にて発表
Yuta Tomiyama
July 18, 2020
Tweet
Share
More Decks by Yuta Tomiyama
See All by Yuta Tomiyama
ビルドプロセスをデバッグしよう!
yt8492
0
360
モバイルアプリ開発を始めよう!
yt8492
0
80
Git勉強会
yt8492
0
170
なんでもやってみる勇気
yt8492
0
110
Android Autoが思ったよりしんどい話
yt8492
0
220
apollo-kotlinにcontributeした話
yt8492
0
160
DMM TVのSDカードダウンロード機能を実装した話
yt8492
1
890
今だからこそ知りたいKotlin Multiplatform
yt8492
0
310
State management and API calls in Jetpack Compose: Learning Apollo + Jetpack Compose through React Hooks
yt8492
0
1.3k
Other Decks in Programming
See All in Programming
Cell-Based Architecture
larchanjo
0
120
Findy AI+の開発、運用におけるMCP活用事例
starfish719
0
810
ZOZOにおけるAI活用の現在 ~モバイルアプリ開発でのAI活用状況と事例~
zozotech
PRO
9
5.7k
20251212 AI 時代的 Legacy Code 營救術 2025 WebConf
mouson
0
170
認証・認可の基本を学ぼう後編
kouyuume
0
240
DevFest Android in Korea 2025 - 개발자 커뮤니티를 통해 얻는 가치
wisemuji
0
150
生成AIを利用するだけでなく、投資できる組織へ
pospome
2
340
FluorTracer / RayTracingCamp11
kugimasa
0
230
AI時代を生き抜く 新卒エンジニアの生きる道
coconala_engineer
1
160
Integrating WordPress and Symfony
alexandresalome
0
150
新卒エンジニアのプルリクエスト with AI駆動
fukunaga2025
0
230
エディターってAIで操作できるんだぜ
kis9a
0
730
Featured
See All Featured
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
56
14k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.6k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
80
6.1k
Done Done
chrislema
186
16k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
210
24k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
37
7.1k
The Invisible Side of Design
smashingmag
302
51k
Side Projects
sachag
455
43k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
24
3.8k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
333
24k
Responsive Adventures: Dirty Tricks From The Dark Corners of Front-End
smashingmag
254
22k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
280
24k
Transcript
Kotlin/MPPではじめる マルチプラットフォーム開発 2020/07/18 Zli × DMM 合同LT
自己紹介 HN: マヤミト 会津大学26期 (学部3年) Zli 現代表 GitHub: https://github.com/yt8492 好きな技術:
Android, Kotlin, gRPC 最近、Kotlin/JSでポートフォリオサイトを作りました https://yt8492.com Twitter: yt8492
そもそも従来のクロスプラットフォーム開発 とどう違うのか?
従来のクロスプラットフォーム開発 - 基本的に一つのコードでAndroidとiOS(とWeb)が動く - ビジネスロジックもUIも共通化 - プラットフォーム固有の処理をさせたいときに若干面倒 ビジネスロジック UI
Kotlin/MPP - プラットフォームに関わらず共通の処理をKotlinで書くことができる - UIは各プラットフォームごとに実装する(基本的にそれぞれのネイティブ) - UIの実装を各プラットフォームごとに書く必要がある分手間はかかるが、ネイティブ で実装できることは基本的になんでもできる ビジネスロジック UI
Kotlin/MPPのしくみ - KotlinのコードをJavaScriptやObjective-Cなどにトランスパイルし、それを各プラッ トフォームのコードから利用する - 各プラットフォームのラッパーライブラリが用意されている場合はKotlinだけで完結 する(Kotlin/JS向けのReactラッパーなど)
Kotlin/MPPのしくみ iOS POSIX
Kotlin/MPPのメリット・デメリット メリット - プラットフォーム固有の処理に悩む必要がなくなる - (ラッパーが用意されている場合)学習コストがライブラリ部分のみで済む デメリット - そもそも情報が少ない -
各プラットフォームの知識が必要
電卓アプリを作って考えてみる
電卓アプリに必要な要素 - 計算式を入力する - 式を評価し、計算を行う - 計算結果を出力する
電卓アプリに必要な要素 - 計算式を入力する - 式を評価し、計算を行う - 計算結果を出力する 「式を評価し、計算を行う」のはプラットフォームに依存しない処理 -> Kotlin/MPPで共通化できる!
開発の流れ 計算部分をKotlinで実装 ↓ Android, iOS, Webフロント, CLIのプロジェクトから共通モジュールとして参照、UI部分 のみプラットフォームごとに実装
プロジェクトのおおまかな構成 Calculator ├── common // 共通モジュール(Kotlin/MPP) ├── android // Androidネイティブ(Kotlin/JVM)
├── ios // iOSネイティブ(Swift) ├── webfront // React(Kotlin/JS) └── cli // Windows, Linux, Mac(Kotlin/Native)
共通モジュールの実装 操車場アルゴリズムを用いて計算処理を実装 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%93%8D%E8%BB%8A%E5%A0%B4%E3%82% A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0 計算式を構成するトークン、文字列をトークンのリストにパースするパーサ、トークンのリ ストを受け取り計算する計算機をKotlinで実装 文字列のパースにはKotlin/MPP対応のパーサライブラリを使用 https://github.com/h0tk3y/better-parse
Androidアプリの実装 共通モジュールをそのままKotlinのライブラリとして読み込み、通常のアプリ開発と同じ 流れで開発
iOSアプリの実装 共通モジュールをiOS向けのライブラリとしてビルド、Objective-Cのライブラリとして読み 込み、今回はSwiftUIを用いて開発 (時間がなくてUIが汚いけど許して…)
Webフロントの実装 共通モジュールをKotlinのライブラリとして読み込み、Kotlin/JSとkotlin-reactを用いて実 装したものをWebpackでビルド
CLIアプリの実装 共通モジュールをKotlinのライブラリとして読み込み、実装したものをWindows, Linux, Mac向けにバイナリをビルド
計算ロジックを共有して プラットフォーム毎に実装できた
リポジトリ yt8492/Calculator https://github.com/yt8492/Calculator
感想 - Kotlinは表現力の高い言語なので、プラットフォームに依らない処理を書くのに向い ていると感じた - JSやTSの知識なしでReactなどを扱えるのはKotlin/MPPならではの利点だと思う - ビジネスロジックをKotlin/MPPで書いてAndroidとiOSから使うのは十分に現実的 だと思う -
iOS以外はまだまだ情報が少ないので実戦投入は厳しいかも? - もしガッツリKotlin/MPPを採用しているチームがあれば僕を働かせて下さい
ありがとうございました! Kotlin/JSについてLTした過去の資料もよかったら見て みてください! Webフロント開発?それ、 Kotlinでもできるよ。