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スタートアップが山型クロスファンクショナルチームでデリバリスピードを安定させる話

YuitoSato
September 18, 2021

 スタートアップが山型クロスファンクショナルチームでデリバリスピードを安定させる話

山型なスキルをもったメンバーがあつまる山型クロスファンクショナルチームを作りデリバリスピードを安定させるというテーマのスライドです。
XP祭り2021での発表資料です。

山型クロスファンクショナルチームは造語ですが、定義としては「スペシャリティをもちつつ周辺分野でも基本的な価値を発揮できるメンバーが集まるチーム」としています。

Spotifyのスクワッドなどに代表されるクロスファンクショナルチームが良いとされているのは昨今では定説となりつつあります。
本スライドではそこからさらに踏み込んで、山型なスキルを持ったメンバーでクロスファンクショナルチームを構成するとどのような効用を得られるか、またそのようなチームはどう作るべきかというところを説明していきます。

YuitoSato

September 18, 2021
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Transcript

  1. @ 2021 Loglass Inc. 2 • 佐藤 有斗(ゆいと) • 株式会社ログラス

    • TypeScriptとKotlinとScalaの民 • 好きなゲーム: スマブラ、原神 # 自己紹介
  2. @ 2021 Loglass Inc. 3 # 株式会社ログラスについて • 創業2年目のシードスタートアップ •

    社員11人(エンジニア7人) • スクラム 次世代型プランニング・クラウド「Loglass」を開発するログラス、 ICCサミット 「カタパルト・グランプリ」で優勝 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000052025.html
  3. @ 2021 Loglass Inc. 4 1. 山型クロスファンクショナルチームとは 2. なぜ山型クロスファンクショナルチームが必要なのか 3.

    どう山型クロスファンクショナルチームを目指すか 4. まとめ # 今日話すこと
  4. @ 2021 Loglass Inc. 7 # XPの文脈では、Whole Team Kent Beck,Cynthia

    Andres. エクストリームプログラミング (Japanese Edition) (Kindle の位置No.983-987). Kindle 版. より
  5. @ 2021 Loglass Inc. 19 # つまり山型クロスファンクショナルチームは • デリバリーが安定する •

    システム全体最適な意思決定がしやすくなる • 単なる器用貧乏ではないのでコードベースは進化する
  6. @ 2021 Loglass Inc. 20 # つまり山型クロスファンクショナルチームは • デリバリーが安定する •

    システム全体最適な意思決定がしやすくなる • 単なる器用貧乏ではないのでコードベースは進化する
  7. @ 2021 Loglass Inc. 24 # スペシャリスト型の少し前のログラス • バックエンド、フロントエンド、インフラで対応する人が分かれていた ◦

    特にフロントエンド、インフラで属人性が高い状態だった バックエンド フロントエンド(自分) インフラ
  8. @ 2021 Loglass Inc. 27 # デリバリーが安定しない • ユーザーへの価値の単位(=チケット単位)は基本的にクロスファンクショナル ◦

    バックエンドだけで完結するチケットはほぼ存在しない バックエンド インフラ フロントエンド チケット単位
  9. @ 2021 Loglass Inc. 28 # デリバリーが安定しない • スペシャリスト型チームだと 「先にAPIだけできる」「先に画面だけできる」という状態が発生す

    る チケットAの APIだけ完了! チケットBの APIだけ完了! チケットCの APIだけ完了! スプリント終了
  10. @ 2021 Loglass Inc. 29 # デリバリーが安定しない • 結果、結合テストが遅れる→手戻りやバグの検知、デリバリーが遅れる チケットAの

    画面まで完了 チケットAの 結合テスト スプリント終了 チケットAの バックエンド修正 チケットAの 画面も修正 再度テストして やっとリリース バグ発覚
  11. @ 2021 Loglass Inc. 30 # デリバリーが安定しない • 山型チームだと大体のチケットを一人( orペアプロ)で対応できる

    ◦ 「先にAPIだけ完成現象」が発生しない チケットAの APIと画面全て 完成 結合テスト チケットAの 修正 スプリント終了 チケットAの リリース
  12. @ 2021 Loglass Inc. 31 # デリバリーが安定しない • 山型チームはスプリント内で安定して価値をリリースできる ◦

    ユーザーからのフィードバックを早く受け取れ改善サイクルがよくなる スプリント1 スプリント2 スプリント3 チケットAの リリース チケットBの リリース チケットCの リリース
  13. @ 2021 Loglass Inc. 35 • 山型クロスファンクショナルチームでは システム全体をみて意思決定できる フロントエンド バックエンド

    インフラ これはバックエンドで やるべき # システム全体最適な意思決定がしにくい
  14. @ 2021 Loglass Inc. 39 # そもそも山頂と麓をどう定義するか? • 山頂 =

    スペシャリティ • 麓= 基本的な価値を出せる スペシャリティ 基本的な価値 最低限ライン キャッチアップが 必要
  15. @ 2021 Loglass Inc. 43 1. 簡単に開発できるようにする →ドキュメントの整備 2. チームの能力を上げる

    →フォローアップ体制 # 山型クロスファンクショナルチームになるために大事なこと
  16. @ 2021 Loglass Inc. 47 # フォローアップ体制 • 実践的な勉強会をする •

    得意な人側からペアプロを申し込む • 褒める & 感謝する
  17. @ 2021 Loglass Inc. 48 # フォローアップ体制 • 実践的な勉強会をする •

    得意な人側からペアプロを申し込む • 褒める & 感謝する
  18. @ 2021 Loglass Inc. 49 # フォローアップ体制 • 実践的な勉強会をする •

    得意な人側からペアプロを申し込む • 褒める & 感謝する
  19. @ 2021 Loglass Inc. 50 # フォローアップ体制 • 実践的な勉強会をする •

    得意な人側からペアプロを申し込む • 褒める & 感謝する
  20. @ 2021 Loglass Inc. 54 1. 簡単に開発できるようにする →ドキュメントの整備 2. チームの能力を上げる

    →フォローアップ体制 # 山型クロスファンクショナルチームになるために大事なこと 基本的な価値 最低限ライン