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組織の中で自分を経営する技術
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May 27, 2026
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組織の中で自分を経営する技術
Qiita Conference 2026 Day1
https://qiita.com/official-campaigns/conference/2026
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May 27, 2026
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Transcript
© Findy Inc. Qiita Conference 2026 組織の中で⾃分を経営する技術 1 熊野修太(@shoota)
© Findy Inc. フロントエンドリード、スクラムマスター、エンジニ アリングマネージャーを経験 フルリモート in ⻘森 2 ⾃⼰紹介
熊野 修太 [くまの しゅうた] ファインディ株式会社 プロダクト開発部 / フロントエンドリード @shoota @shoota
挑戦するエンジニアのプラットフォームをつくる。 テクノロジーによる社会変⾰の時代に最も必要なことは、エンジニアの可能性を拡げることです。 Findyは、アルゴリズムとヒューマニティの融合によって、 すべてのエンジニアが不安なく挑戦できる世界共通のプラットフォームをつくります。 個⼈のチャンスを⽣み出し、組織の⽣産性を向上させ、社会の⼈材資産を好循環させる。 エンジニアプラットフォームが、デジタル社会の発展を加速していきます。 ビジョン © Findy Inc.
3
© Findy Inc. 4
© Findy Inc. Introduction 5
© Findy Inc. 6 AIとの付き合いを振り返る 2024.12 GitHub Copilot登場時 AIのコーディングはほぼ信⽤していなかった 2025.02
〜 DevinやClineの普及 ⾮同期作業や⾯倒な作業を任せられるように 2025.11 〜 Claude Codeの進化(Opus)によって、技術選定やバグ解析、 リファクタリングなどの⾼度な作業にも⾼い能⼒を発揮 ルーティンの委託 むしろ邪魔 思考の委譲、設計の検証
© Findy Inc. 7 リードの視点で⾒える現在地 これまでの開発組織 技術⼒の再分配によって開発⽣産性と成⻑を担保してきた メンティー(ジュニア) メンター(シニア)
© Findy Inc. ⏺ React v19で追加された主なAPIを紹介します。 Actions - useActionState -
フォームアクションの状態管理(pending状態、結果、エラー)を簡潔に扱える Hook.. .. • 調べて教えてくれる「メンター」 • 作業を任せられる複数の「実装者」 8 リードの視点で⾒える現在地 新たなComponentを作成しテストを修正します。まずは現在の コードを確認します.... 現在のテストを収集し、テストコーディング規則との⽭盾がない かを確認します。 Pondering... 個⼈のなかで成⻑と改善、実績が循環する
© Findy Inc. あなたのチームで、 「直接教わった」のはいつですか? 9
© Findy Inc. AI時代、教育に何が起きているか シニア to ジュニア After Before シニア
to AI • コードレビュー • ペアプロで知識共有 • 質問や職能ごとの共有 • コーディングガイドの明確化 • ガードレールやLinterの強化 • プロンプト設計 ⼈間同⼠の直接の教育機会は構造的に減っていく AI to ジュニア • AI教育 (コンテキスト) を元に したOJT
© Findy Inc. AI時代の格差 ⼒量があるひとほどAIによるブーストが掛かる。 仮に、⼒量⽕20%の加速が得られるとする [with AI] = [Base]
* (1 + 0.2 * [Base] ) Lv. Base with AI 1 1.0 1.2 2 2.0 2.8 3 3.0 4.8 4 4.0 7.2 5 5.0 10 6 6.0 13.2 7 7.0 16.8 8 8.0 20.8 9 9.0 25.2 10 10.0 30
© Findy Inc. AI時代の格差 Lv. Base with AI 組織補正 1
1.0 1.2 3.0 2 2.0 2.8 6.0 3 3.0 4.8 9.0 4 4.0 7.2 12.0 5 5.0 10 15.0 6 6.0 13.2 18.0 7 7.0 16.8 21.0 8 8.0 20.8 24.0 9 9.0 25.2 27.0 10 10.0 30 30.0 組織による補正(再分配)によって、⾒かけ上は個⼈差が⽣まれな いように [組織補正] = [Base] * (1 + 0.2 * 10 )
© Findy Inc. AI時代の格差 Lv. Base with AI 組織補正 Lv.
ギャップ 1 1.0 1.2 3.0 1.8 2 2.0 2.8 6.0 3.2 3 3.0 4.8 9.0 4.2 4 4.0 7.2 12.0 4.8 5 5.0 10 15.0 5.0 6 6.0 13.2 18.0 4.8 7 7.0 16.8 21.0 4.2 8 8.0 20.8 24.0 3.2 9 9.0 25.2 27.0 1.8 10 10.0 30 30.0 0.0 ⾃⾝のアウトプットと⾃⾝のLvの格差が広がる [Lv.ギャップ] = [組織補正] - [with AI] ミドル層ほど現在地のギャップが発⽣する
© Findy Inc. AI時代の格差 さらに、教えることによる学習機会(プロテージ効果)の喪失 に対する懸念もある 【ジュニアエンジニア不要論】AI爆速開発は罠 /本当に危険なのは中堅エンジニア?和田卓 人氏 https://www.youtube.com/watch?v=BwqguC26MsY
© Findy Inc. • AIを通して教材が豊富になっても、待っているだけでは何も変わらない • 「⾃分を経営する」とは ◦ ⾃⼰の学習サイクルを設計し、回転を早めること ◦
AI従業員にコーディングを任せ、⾃分は判断と学びに集中すること ◦ エンジニアは⾃分事業の経営者になる 15 問われるのは「⾃分で取りに⾏けるか」 1. ⾃分のパフォーマンスを知る 2. 数字の裏にある課題を分析する 3. AI向けドキュメントを⾃分の学習に活⽤する
© Findy Inc. 16 1. ⾃分のパフォーマンスを知る • 現在地を客観的に把握する • プルリクエスト作成数
◦ チーム内で⾃分はどの位置にいるか • プルリクエストのリードタイム ◦ ⾃分のPRはスムーズに流れているか 主観ではなく事実として⾃分を捉え、 セルフマネジメントの起点にする
© Findy Inc. • AI従業員によって、コード変更速度に差はなくなってきている ◦ もちろんAIの使い⽅は都度アップデートしていく • では何がパフォーマンスに影響しているのか? ◦
要件の認識がずれている ◦ 事前設計の不備、既存アーキテクチャの理解不⾜ ◦ AIの⼿戻り数 17 2. 数字の裏にある課題を分析する メトリクスは⼊⼝であってゴールではない
© Findy Inc. 18 2. 数字の裏にある課題を分析する • レビュー依頼からマージまで ◦ PRの粒度が⼤きすぎる
◦ 変更の意図が伝わっていない ◦ その他の組織的な要因 • コミュニケーションと段取りの問題 ◦ PRを⼩さく分割する ◦ 変更意図をコメントで明記する ◦ レビュアーが読みやすい構成にする 数字をきっかけに、⾃分の「仕事の進め⽅」を振り返る
© Findy Inc. 19 3. AI向けドキュメントを⾃分の学習に活⽤する • CLAUDE.mdやカーソルルールなどのAIコーディングルール • アーキテクチャの設計⽅針書
• コーディングスタイルガイド • レビュー基準の定義 • テストの書き⽅‧作法のドキュメント AIの教育を通して、シニアエンジニアの暗黙知が明⽂化されている
© Findy Inc. 学習 20 シニアの暗黙知を「⾃分の教師」にする .claude/ 実績 学習 実績
暗黙知を理解しているAIを学習利⽤にシフトする その⽐率が経営判断になる アーキテクチャ設計 ライブラリ ベストプラクティス コーディング規約 レビュー観点 テスト作法 サポート外のもの Output Input
© Findy Inc. 1. 数字で⾃分の現在地を知る(Findy Team+のメトリクス) 2. 数字の裏にある課題を分析する(認識‧コミュニケーション) 3. 組織内のナレッジを⾃分の教材にする(AI向けドキュメント)
4. コーディング実⾏をAIに任せ、判断と学びに集中する ⾃分⾃⾝の開発プロセスを⾃分でマネジメントする 21 セルフエンジニアリングマネージャー セルフエンジニアリングマネージャーの実践 待つ姿勢からコロニーを経営する姿勢へ
© Findy Inc. 自己改善からチームを動かす!「セルフエンジニアリングマネージャー」のすゝめ https://youtu.be/4cY4zWAJEYU?si=ObItaqIZP957hS4o 22 セルフエンジニアリングマネージャー AI時代以前からセルフマネージメントは重要だった コロニーを経営するなかでは前提となる活動
© Findy Inc. 23 • AI時代は対⼈教育のコスパが著しく悪い • 同時にシニアの暗黙知がかつてないほど明⽂化されている • この教材を活かせるかどうかは、セルフマネジメント次第
◦ ⾃分のパフォーマンスを数字で把握 ◦ 数字の裏にある本質的な課題を発⾒ ◦ 組織のナレッジを⾃分の成⻑に最⼤活⽤する • AIに任せられることは任せ、⾃分は学びと判断に集中する ⾃分の育成を⾃⼰プロデュースする時代 ⾃⼰改善と反復のコストが⼩さいいま、 これまでの時代よりも圧倒的な成⻑環境が整っている
© Findy Inc. まとめ 24
© Findy Inc. • 過剰な情報に踊らされない ◦ 「ジュニア不要」論 ◦ これからは「コードを読まなくていい」 ◦
エンジニア採⽤は⼀気に落ち込む or 跳ね上がる • エコーチェンバー • 能⼒を⾼めていくことはこれまでと変わらない まずは落ち着いて 25 まとめ
© Findy Inc. 26 まとめ • 危機感を持つ ◦ AI時代、直接の教育機会は構造的に減っていく •
視点を変える ◦ AIのために明⽂化された暗黙知は、最⾼の教材になる • ⾏動を変える ◦ メトリクスで⾃分を知り、ナレッジを⾃分で取りに⾏く ⾒えにくくなっているけれどAIはただのツール ツールの使い⽅を覚えるのは今までと変わらない