Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

ゼロからわかる!!AWSの構成図を書いてみようワークショップ 問題&解答解説 #デッカイギ #...

ゼロからわかる!!AWSの構成図を書いてみようワークショップ 問題&解答解説 #デッカイギ #羽田デッカイギおつ

2025/01/10(金) - 01/11(土)に開催された『行政デジタル改革共創会議in 羽田〜お疲れさまです2025迎春〜』(略称:羽田デッカイギおつ)のワークショップ『ガバクラ標準化をみんなで一緒に考え学び、相談し合える仲間を作ろうワークショップ』内、『WS②ゼロからわかる!!AWSの構成図を書いてみようワークショップ&クラウド相談会』のワークショップ問題 & 解答解説資料です。

イベント公式ページはこちら
https://www.dekaigi.org/

もっさん

January 15, 2025
Tweet

More Decks by もっさん

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 自己紹介 2 伊豫谷 優希 / Yuuki Iyotani a.k.a もっさん すきなもの

    • 故郷の北九州市と福岡県 • ひとを笑顔にする技術 • 日曜の朝の特撮作品 (羽田デッカイギおつ のコンセプトに大興奮!!) クラスメソッド株式会社 福岡オフィス クラウド事業本部 ソリューション部 AWS 認定インストラクター(AAI)
  2. AWS Well-Archtected Framework とは 5 AWS でシステムを構築・運用する際のベストプラクティスを文書化したもの AWS Well-Archtected Frameworkを利用すると、

    安全性、信頼性、システムパフォーマンス、コスト効率に優れた AWS 上のシステム設計・構築・運用について理解を深めることができる フレームワークは6つの柱で構成されている 参考:AWS Well-Architected フレームワーク - AWS Well-Architected フレームワーク https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/wellarchitected/latest/framework/welcome.html
  3. 問題1 15 図中のAmazon EC2はインターネット と疎通できないようです。 この問題を解消するために、 どのコンポーネントを追加すれば よいでしょうか? 1. NAT

    ゲートウェイ 2. インターネットゲートウェイ 3. APIゲートウェイ NAT gateway Internet gateway Amazon API Gateway 1. 2. 3.
  4. 問題 1:解答 他の選択肢について補足 17 1. NAT ゲートウェイ は ネットワークアドレス変換(NAT) を提供するコンポーネントです。

    パブリックサブネットにNATゲートウェイを作成すると、 プライベートサブネットのリソースはNAT ゲートウェイを経由して、 間接的に インターネットへのアクセスが可能となります。 NATゲートウェイはVPCそのもののインターネットへのアクセスを可能にする機能はないため、 1は不正解です。 ただし、今回はプライベートサブネット内にリソースが存在しているため、 パブリックサブネットを作成 & パブリックサブネット内へNATゲートウェイを配置すると、 間接的なインターネットアクセスが実現できます。
  5. 問題2 20 構成図中に示す Amazon EC2 の CPU 使用率が高騰し、 アクセス不可状態になりました。 再発を防止するため、

    Amazon EC2 のCPU使用率を モニタリングしたいです。 どのサービスを使用しますか? 1. Amazon CloudWatch 2. Amazon GuardDuty 3. AWS Personal Health Dashboard Amazon CloudWatch AWS Personal Health Dashboard Amazon GuardDuty 1. 2. 3.
  6. 問題 2 : 解答 21 Amazon CloudWatch は、AWS やオンプレミスのリソースの状態の監視、 アプリケーションのログ記録が行えるサービスです。

    EC2 インスタンスの CPU使用率 をモニタリングするには、 CloudWatch の [CPUUtilization] メトリクスを確認します。 よって、解答は 1.Amazon CloudWatch です。 メトリクスは、CloudWatch コンソールからグラフ形式で確認可能です。 また、特定のメトリクスがあらかじめ設定した閾(しきい)値を超えた際に、 アラームを発報するよう設定できます。
  7. 問題 2:解答 他の選択肢について補足 22 2. Amazon GuardDuty は、 AWS アカウント内の悪意あるアクティビティや

    不正な動作を監視し、セキュリティ上の脅威を検出するサービスです。 Amazon EC2 インスタンスのCPU使用率の高騰はトラッキングできないため、2は不正解です。 3. AWS Personal Health Dashboard は、 AWS アカウント固有や組織の Health イベントを通知します。 主に AWS 基盤側のイベントや変更、 アカウントセキュリティ上の脆弱性に関する通知が行われます。 Amazon EC2 インスタンスのCPU使用率 の継続モニタリングは行わないため、3は不正解です。
  8. 問題3 (つづき) 24 1. RDS インスタンスの AMI を作成し、保持しておく 2. 手動で定期的に

    RDS のデータを CSV形式でエクスポートし、 Amazon S3 に保存する 3. RDS の 自動バックアップ機能を 設定する
  9. 問題 3:解答 他の選択肢について補足 26 1. RDS インスタンスの AMI を作成し、保持しておく について、AMI

    の作成は EC2 インスタンスで行うことができます。 RDS には、カスタム AMIを作成する機能はありません。 よって、1は不正解です。 2.手動で定期的に RDS のデータをCSV形式でエクスポートし、Amazon S3 に保存する 上記でバックアップを取得することは仕様上可能ですが、 今回の設問では「もっとも効率的な方法」を選択するという条件があります。 3の自動バックアップの方が、復旧の際も人間による操作の手間を省略できますので、 2も不正解です。
  10. 問題 5 32 高い可用性を備えたシステムを実現するには、冗長的な構成とすることが重要です。 マルチAZ構成(複数のアベイラビリティゾーンを使用する構成) とすることで、 いずれかのアベイラビリティゾーンで障害が発生しても、 残りの AZ でシステムを稼働し続けることができます。

    具体的には、 ⚫ Elastic Load Balancing と EC2 Auto Scaling を組み合わせて、 サービスレベル上の正常なEC2インスタンスの起動台数を維持する ⚫ Amazon RDS をマルチAZ配置とし、自動フェイルオーバーを可能とする などの方法があります。
  11. 問題 6 選択肢説明 – マルチサイト Active - Active 37 本番環境と同等の容量で、DR

    サイトでもリソースを起動し続けます。 障害発生時には、リクエストを処理可能なリージョンにのみ トラフィックをルーティングします。 画像引用:https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/disaster-recovery-dr-architecture-on-aws-part-1-strategies-for-recovery-in-the-cloud/
  12. 問題 6 39 一般的にはコストが低い順に、 B) バックアップと復元 D) パイロットライト A) ウォームスタンバイ

    C) マルチサイト Active – Active となります。 「使用していないが起動しているリソース」が多ければ多いほど、 コストは高くなりますが、復旧までの時間やデータ消失が減少します。 ガバメントクラウドの推奨構成では、 B) バックアップと復元 で要件は満たすと 考えられますが、RTO/RPOとコストとの兼ね合いで構成を検討してください。
  13. 問題 7 40 EC2 インスタンスのストレージである EBS の スナップショットをAmazon S3に保存する 予定です。

    S3 ストレージへアクセスするためには インターネットゲートウェイが必要ですが、 セキュリティやコストの観点から インターネットゲートウェイを使わない 構成としたいです。 どのコンポーネントを使用すれば、 インターネットゲートウェイを使用せず S3 にアクセスできますか?
  14. 問題 7 41 VPC エンドポイントを使用することで、 インターネットゲートウェイなしで AWS のサービスにプライベートに接続 することができます。 VPCエンドポイントには

    ・ゲートウェイVPCエンドポイント ・インターフェイスVPCエンドポイント があります。 対応サービスやルーティング方法によって 使い分けてください。
  15. 問題 8 44 3つのVPC と接続する場合は、 ・AWS PrivateLink ・VPC Peering ・

    AWS Transit Gateway などの選択肢があります。 VPC Peering は 1VPC あたり 50 接続までしか作成できないため、 接続する VPC 数が増えることが見込まれる場合は、AWS Transit Gateway を使用することで、 煩雑なサブネットのルートテーブル設定や VPC ピア接続 を減らすことができます。
  16. 問題 9 47 AWSへの専用線での通信を行うには、AWS Direct Connect を使用します。 AWS Direct Connect

    を使用することで、公開されたインターネットにアクセスすることなく AWS 間とオンプレミスで通信を行うことができます。 AWS Direct Connect の使用には、AWS Direct Connect デリバリーパートナーによる 工事と設定が必要となるため、申し込みから利用開始までに十分な猶予期間を設けることが 必要です。 また、デフォルトでは専用線間の接続は暗号化されていないため、 必要に応じて転送中のデータの暗号化をご検討ください。