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商品レコメンドでのexplicit negative feedbackの活用

alpicola
January 16, 2025

商品レコメンドでのexplicit negative feedbackの活用

alpicola

January 16, 2025
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  1. 5 会社概要 Japan Region Mercari Group Fintech メルカリグループは、株式会社メルカリと、その連結子会社で構成されています。 Marketplace 株式会社メルカリ

    ◼設立 ◼事業内容 ◼所在地 ◼拠点 ◼代表取締役 CEO ◼CEO Marketplace     2013年2月1日     スマートフォン向けフリマアプリ     「メルカリ」の企画・開発・運営     〒106-6118 東京都港区六本木6-10-1     六本木ヒルズ森タワー     東京、福岡、大阪     山田進太郎     山本真人 ①2017年11月20日 ②金融事業 ③永沢岳志 株式会社メルペイ ①2014年1月 ②US版メルカリの企画・開発・運営 ③John Lagerling ④Palo Alto, California Mercari, Inc.(US) ①1991年10月1日 ②フットボールクラブ運営 ③小泉文明 ④茨城県立カシマサッカースタジアム 指定管理茨城県鹿嶋市 粟生東山2887番地 株式会社鹿島 アントラーズ・エフ・シー インド開発拠点 ①2022年6月 ②インターネットサービス開発 ③Carlos Donderis(取締役 Managing Director) ④Bangalore, Karnataka, India Mercari Software Technologies India Private Limited ①2021年4月28日 ②暗号資産・ブロックチェーン ③中村奎太 株式会社メルコイン
  2. 9 トピックレコメンドロジック概要 リターゲティング 協調フィルタリング ランキングモデル (LightGBM) 多様化など後処理 2. ランキングステージ 3.

    多様化ステージ 1. 候補生成ステージ ⋮ 特徴量 = トピックの統計情報や候補生成 ステージで使われた情報など 目的変数 = トピックへのengagement
  3. 12 二段階に分けて実装 Step 1: 非表示機能 • Negativeなレコメンドをその場で非表示 • その後再び同じレコメンドをしない Step

    2: negative feedbackを考慮したモデルの学習 • Negativeなレコメンドと似た内容のレコメンドも減らす Negative feedback機能に求められること
  4. 15 非表示機能の実装: システム構成 (2) リターゲティング 協調フィルタリング ランキングモデル (LightGBM) 多様化など後処理 2.

    ランキングステージ 3. 多様化ステージ 1. 候補生成ステージ ⋮ 非表示フィードバックがあったものをここで 候補から落とす (undoがあれば落とさない)
  5. 17 二段階に分けて実装 Step 1: 非表示機能 • Negativeなレコメンドをその場で非表示 • その後再び同じレコメンドをしない Step

    2: negative feedbackを考慮したモデルの学習 • Negativeなレコメンドと似た内容のレコメンドも減らす Negative feedback機能に求められること (再)
  6. 18 • Embeddingのコサイン類似度を使用 • Embeddingはtwo-tower NNで学習したもの レコメンド候補の類似度 User Tower Topic

    Tower User Input Topic Input Topic input = キーワードやカテゴリ User input = トピックの系列
  7. 21 1. Embeddingを使ってレコメンドの類似度を測る 2. Explicit negativeとの類似度をランキングモデルの特徴量に追加 Negative feedbackを考慮したモデル: 方針 ⇨

    素朴にやるとうまくいかなかった • ランキングモデルはpositiveなアクションを最適化するように 学習されている • Explicit negativeとの類似度は、特徴量の重要度がほぼ0に なってしまう
  8. 23 2つのobjectiveに対してそれぞれモデルを学習 一般には多目的最適化の問題になるが、今回は2つのモデルを独立に学習 ランキングモデル Negative feedback 予測モデル y rank y

    neg Explicit negativeとの 類似度 & その他特徴量 簡単のためどちらもLightGBMを用い、特徴量も同じ(目的変数やパラメータは異なる)
  9. 24 2つのobjectiveに対してそれぞれモデルを学習 一般には多目的最適化の問題になるが、今回は2つのモデルを独立に学習 ランキングモデル Negative feedback 予測モデル y rank y

    neg Explicit negativeとの 類似度 & その他特徴量 最終スコア y = f(y rank , y neg ) y neg が閾値より高い時にスコアが減 少するような f を定義
  10. 26 まとめ • Negative feedback機能を「非表示機能」「モデルでのnegative feedbackの考慮」の二段階で実装 • Negative feedbackを考慮したモデルのリリースにより、ホーム画面の 体験を改善できた

    • 非表示機能単体ではKPIの改善にならなくても、早くリリースすることで 機能を認知してもらうことが大事だった • モデルの学習ではobjectiveの見直しが不可欠だった