サイボウズ開発本部では、2022年5月に大規模な組織変更を実施し、職能ラインと人材マネージャーを整備した結果、新たにスクラムマスター職能が誕生しました。
組織のチームワークを最大化するためにスクラムマスター職能を作りました
https://blog.cybozu.io/entry/2023/02/14/095258
私はこれまでサイボウズのスクラムマスター・アジャイルコーチとして活動していましたが、組織改編を機にスクラムマスター職能のマネージャーになりました。
一人のスクラムマスターとして、組織をチームワークであふれたアジャイルな姿にしたいという理想を持っています。スクラムマスターを職能とし、マネージャーとしてスクラムマスターたちを成功させることができれば、理想の実現に大きく近づくと信じています。
先達の活躍のおかげで、アジャイルは多くの現場に浸透し、最近はスクラムマスターを募集している企業も珍しくなくなりました。しかし、スクラムマスターを職能のひとつと位置づけ、組織的にスクラムマスターを支援・育成する例はほとんど聞いたことがなく、職能化はまさにゼロからの出発でした。
給与レンジの検討や1on1体制、予算承認といった最低限のピープルマネジメントをはじめ、組織としてどのような支援をすればスクラムマスターが花開くだろうかと考え、さまざまな試行錯誤をしています。一例を挙げると、成長支援のためのコーチング、外部研修、カンファレンス参加、社内外のコミュニティ活動、チーム作成ガイド公開、評価の透明化などに取り組んでいます。
本セッションでは、スクラムマスター職能のマネージャーとして、スクラムマスターの成長に向き合い、組織をチームワークであふれさせるための約2年の試行錯誤から得られた学びを共有したいと思います。
https://confengine.com/conferences/regional-scrum-gathering-tokyo-2024/proposal/18750