Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

アンドパッドのマルチプロダクト戦略を支える SRE

ANDPAD inc
August 03, 2024

アンドパッドのマルチプロダクト戦略を支える SRE

角井 暖 @cass7ius
2024 年 8 月 3 日
SRE NEXT 2024

アンドパッドは、建築・建設現場の効率化から経営改善まで一元管理できるクラウド型建設プロジェクト管理サービスです。 機能やプロダクトは多岐にわたりますが、基本的には現場に関わる方々を巻き込んで、コミュニケーションを取ったり、情報共有したり、報告を上げたりということができるようなものになっております。
私たちは、マルチプロダクト戦略を通じて建築・建設現場の非効率をなくし、働く人を幸せにすることを目指しています。そして、このミッションを縁の下から支えているのが SRE チームです。 SRE チームは、アンドパッドを安定稼働させるため、マイクロサービスアーキテクチャ、クラウドネイティブ、インフラセキュリティ、 DevOps 、 o11y など様々な技術を駆使し、日々成長するサービスの改善に取り組んでいます。
本講演では、社会にインパクトを与えるプロダクト開発、成長するサービス・開発組織での SRE の苦労や面白さをご紹介します。

ANDPAD inc

August 03, 2024
Tweet

More Decks by ANDPAD inc

Other Decks in Technology

Transcript

  1. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 2 自己紹介 角井 暖

    / Dan Kadoi • @cass7ius • ERP パッケージベンダーで DevOps を経験し、 2019 年 8 月よりアンドパッドの SREに参画 • 急速に成長するバーティカル SaaS 、 拡大する開発組織ならではの課題を、 Platform / SRE領域の技術で解決する • SRE チームのリーダー兼マネージャー
  2. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 4 建設業界の市場規模とペインポイント 市場規模 建設業界

    日本全体 市場規模 50兆円 (日本で2番目) 500兆円 事業者数 50万業者 (3年連続増加) 386万業者 従業者数 500万人 6800万人 ペインポイント 社会課題 • 人材不足 • 低生産性 現場課題 • 長時間残業 • 低粗利率
  3. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. ※『建設業マネジメントクラウドサービス市場の動向とベンダシェア  (ミックITリポート2023年10月号)』(デロイト トーマツ ミック経済研究所調べ)

    スマホで撮影した写真、 チャットで共有された 資料や各現場の図面 ANDPADは現場の効率化から経営改善まで一元管理できる クラウド型建設プロジェクト管理サービスです ※ データ 入力 データ 活用 データを活用して、 ・資料作成 ・検査報告書作成 ・帳票作成 ・データ資産... 検査 受発注 引合粗利 図面 チャット 工程表 報告 写真 クラウド上で最新の情報を共有 5 ANDPADとは
  4. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 8 マルチプロダクト、多数の開発チーム インフラは全社統一基準だが、プロジェクト運営は各開発チームに委任 SRE

    Frontend Backend Native Application QA Frontend Backend QA Frontend Backend Native Application 開発チームA 開発チームB 開発チームC Frontend Backend 開発チームD
  5. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 9 • ビジネスも組織も急速に拡大 •

    現場に責任と裁量を与えて、リスクや不確実性と戦う • カスタマーセントリックにマルチプロダクト開発 SREチームのミッション 開発組織が全力疾走するのに安全で丈夫な道が必要 アンドパッドのSREは、その道をつくるチーム
  6. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 11 アンドパッドの開発組織の魅力 アンドパッドの開発組織のユニークな取り組み •

    成長を続けるグローバルな開発組織で働ける • OSSや技術コミュニティに貢献できる • ~~ • マルチプロダクト戦略を支える取り組み ◦ 施工管理・チャット・ERPなどの基本機能はモノリシックサービス ◦ マルチプロダクト戦略、マイクロサービスアーキテクチャを採用 ◦ 多数のプロダクトを同時開発するならではの「高度な課題」にチャレンジできる ▪ 技術課題 ▪ 組織課題 ▪ プロダクト立ち上げ時の課題 ▪ 横断的なトラブル、etc..
  7. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 12 マルチプロダクト戦略を支える取り組み (1) 横断的な関心事を専門的に取り扱うチームが複数ある

    • DBREチーム ◦ DBの更新、クエリパフォーマンス改善、監視と可視性向上 • CREチーム ◦ QA、テクニカルサポート、インシデント対応の指揮 • セキュリティチーム ◦ アプリのセキュリティ改善、脆弱性対応(インフラ側はSRE) • Data Platformチーム ◦ データ処理基盤の開発・運用。Google Cloudの利用多い • リアーキチーム ◦ Web Applicationの性能問題などを解決 • インフラコストマネジメントPJ ◦ 開発者とSREが協力し、アプリの改善が必要な コスト削減に取り組む SREはこれらのチーム +開発チームと連携。 広い担当業務を任せて もらうこともできる
  8. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 13 マルチプロダクト戦略を支える取り組み (2) 開発者がプロダクトの開発とデリバリーに専念できるように、

    SREでも横断的な関心事を受け持つ • プロダクト共通のシステム構築・運用・アップデート ◦ インフラ、監視システムやマイクロサービス基盤など • プロダクトごとのシステム構築支援 • 開発チームと連携したパフォーマンス問題や技術的負債の解決 • システムメンテナンスの取りまとめ • 開発・運用で利用するSaaSやアカウントの管理 • インフラコスト最適化 • インフラセキュリティ対策 • プラットフォームエンジニアリング
  9. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 14 アンドパッドSREの苦労や、課題に向き合う面白さ • プロダクトが少ない内は問題無かったことが、増えてくると問題に

    ◦ 特定のチームが介在する対応や煩雑な手続きがネックになりやすい ◦ サービスを跨いだ高度な技術課題が発生するように • オーナー不在領域や責務の曖昧さが目立つように ◦ 開発チームのTech Leadが横串で連携するための体制が構築され、 組織/技術の課題を発信する場が作られている • 計画外のタスク、差し込みが多い ◦ ドキュメント化、定型化、自動化(省力化)などの努力を積み重ねる • IaCやプロダクトデリバリーが別々の仕組みで点在し管理コストが高い ◦ 早く安全なリリースの実現を目指して、仕組みの刷新と統一化が進行中 ◦ 開発者ポータルの導入を検討中 → 大変なので、一緒に働く仲間を増やしたい!
  10. © 2024 ANDPAD All Rights Reserved. 16 SRE NEXT 2024

    でブース出展中! ブースは 11F にあり、ノベルティが必ず当たる おみくじ が引けます! こちら