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SSH校の特性を生かした教科横断型の授業実践

 SSH校の特性を生かした教科横断型の授業実践

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  1. SSH校の特性を生かした教
    科横断型の授業実践
    大阪府立天王寺高等学校 理科・情報科 河井昇
    0325プログラミング教育実践事例研究会

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  2. 学校設定科目 創知
    平成24年度から令和6年度まで文科省からSSHの指定を受けているため,教育課程上
    の特例により,情報Ⅰ(2単位)を創知によって代替している。
    1年次…創知Ⅰ
         探究 データの収集・整理・分析,情報デザインなど
         情報 コンピュータとプログラム,情報通信ネットワークなど
    2年次…創知Ⅱ
         ディベート
         課題研究 データの収集・整理・分析,情報社会の問題解決など
    約30名の教員が担当する全校体制の授業

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  3. 情報の授業設計に関連した教員
    ・保健体育科教員1名…大学院での動作解析の研究で,装置を自作しデータ収集。マ
    ザーボードの提供。→生徒指導の遅刻集計用のプログラミングもその後実施。
    ・英語科教員1名…元システムエンジニア。プログラミング課題などを助言。
    ・数学科教員1名…統計学が専門。仮説検定の内容を助言。サンプル問題のお釣りの
    プログラムの解答例を作成。
    ・国語科教員1名…元ジャーナリスト。メディアリテラシーの内容を助言。
    ・社会科教員1名…校内LANの責任者。情報通信ネットワークの内容を助言。

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  4. 毎時の流れ 1コマ45分
    1 本時の問いを提示する。
       例:PCの価格がどんな要素によって変動するのか説明できる。
    2 講義や実習(15分程度)
    3 (関連する内容を問題集を使用して知識を補完する。)
    4 本時の問いの回答を言語化し,生徒どうしで確認する。
    5 Googleformで小テストに回答し,本時の問いの回答を入力する。
    6 教員はGoogleformをチェックし,知識の定着,記述の内容から理解を見とる

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  5. 創知Ⅰ情報
    教材…教科書・問題集・MonacaEducation公式テキスト「Pythonで学ぶプログラミング
    入門」・探究テキスト(学校独自教材)を使用
    Monaca教材を用いたプログラミングは7~8回実施。

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  6. プログラミングのうちわけ
    0 ブロック崩し…コードを変更してより良いゲームにしてみよう
    1 数値と計算,入力の受付
    2 条件分岐
    3 リスト
    4 繰り返し処理
    5 繰り返しと選択の組み合わせ
    6 九九の表の作成
    7 サンプル問題のお釣りのプログラム

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    「モナカエデュケーション」で検索

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    自分のアカウントを選択

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    「Python.py」を選択

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    これをGoogleformに添付する

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  12. 授業後
    添付されたURLから生徒の成果物を確認
    →結果のみが表示される(コードはわからない)
    正しく表示されなかった生徒には,収集しているメールアドレスに正しく修正して再送す
    るよう指示

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  13. 評価
    毎時の振り返りフォームをチェックし,アセスメント評価
     理解度を見とり次回以降の授業の参考にする
    エバリュエーション評価
     知識技能…定期考査の正誤問題,振り返りフォームで定期的に小テスト
     思考判断…定期考査の思考問題(アルゴリズム,論理回路など),オープンデータを用
    いた探究活動のレポート,プログラミング課題
     主体性…オープンデータを用いた探究活動のテーマ設定・振り返り・発表,単元ごとの
    振り返り

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  14. 今年度の総括
    ・学校全体に関わる授業として捉える教員が増えた。(入試への関心?)
    ・「情報×〇〇」という横断的な学びの可能性
      →すべての教科の根幹に情報がある
    ・エバリュエーション評価にとらわれすぎない
    ・プログラミングやシミュレーションにかける時間を増やしたい
    ・来年度は2年次の課題研究で「プログラミング分野」(80名),「オープンデータ利活用分
    野」(80名)を新設
     →今年度の学びを探究を通して深化させる

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  19. ご清聴ありがとうございました
    [email protected]
    ご指導・ご助言いただけますと幸いです。
    探究活動の独自教材などもお渡しいたします。

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