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5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと

5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと

2021年3月19日(金)にコミュニティ「LeSS Study 」のイベントにて、弊社スクラムマスターの河口が登壇した際の資料です。
atama plusにおけるLeSSの事例についてお話しました。

登壇イベント情報:https://less-study.doorkeeper.jp/events/119352

登壇者のTwitter情報:https://twitter.com/chankawa919

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atama plusでは、新しい教育を創り、社会を変えていく仲間を募集しています。
ご興味もっていただいた方はぜひご応募ください!

▼募集職種一覧
https://herp.careers/v1/atamaplus

▼その他参考資料
・atama+ culture code
Mission実現に向けて大切にしているカルチャーをまとめています
https://www.atama.plus/wp-content/uploads/2020/07/atama%EF%BC%8B-culture-code.pdf

・3分でわかるatama plusのエンジニア(プロダクト部門の全体像がわかるスライドです)
https://speakerdeck.com/atamaplus/about-atama-plus-engineer

・3分でわかるatama plus
https://speakerdeck.com/atamaplus/about-atama-plus

atama plus

March 22, 2021
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Transcript

  1. ⓒ 2021 atama plus Inc. アウトライン 1. ⾃⼰紹介 2. atama

    plusについて 3. 僕らのプロダクトを取り巻く環境 4. atama plusのプロダクト開発 5. 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 2
  2. ⓒ 2021 atama plus Inc. Mission実現に向けて、プロダクトの改善・新規開発をする仲間が増加 13 僕らのプロダクトを取り巻く環境 エンジニア⼈数推移 2020年3⽉

    2019年3⽉ 2018年3⽉ 16名 10名 5名 2021年1⽉現在 29名 X名 プロダクトの開発スピードを上げて ⽣徒の学びを加速!
  3. ⓒ 2021 atama plus Inc. 「発⾒」と「開発」を並⾏して進めるデュアルトラックアジャイル 15 atama plusのプロダクト開発 アプリチームではアジャイル開発の中でも、発⾒と開発という2つのトラックを並⾏して進める「デュアルトラックア

    ジャイル」という形を採⽤しています。 現場から吸い上げた アイデア・ペイン 発 ⾒ 開 発 Discover Track 仮説検証 Deliver Track 開発 Release SM エンジニア デザイナー QA 仮説検証して 確からしいアイデア idea pain PO SM
  4. ⓒ 2021 atama plus Inc. 開発チーム体制 17 atama plusのプロダクト開発 開発チームは⼤きく4つに分かれ、アプリ、模試、アルゴリズムの各チームでは職能横断チームで開発しています。

    SM(※) デザイナー エンジニア QA(※) ⽣徒が学習に集中できるプロダクト基盤を実現。 SREチーム アルゴリズムチーム ⽣徒の学習上の課題を洗い出し、アルゴリズムによる解決策を考え、実装。 ⽣徒の学習体験の向上を図る機能、リアルタイムコーチングシステム、 塾の先⽣向けポータルサイトなどのプロダクト機能改善∕新機能開発。 アプリチーム 33名 , f K ﺻ J . " R ^ ※POはプロダクトオーナー、QAはQuality Assurance 、SMはスクラムマスターの略です PO (※) チーム内でさらに右図のように5つに分かれ、エンジニアとデザイナーが 各2-4名程度、QAが1名程度の計5-7名程度で構成されています。 ほか、アプリチーム全体に対し、1名のPO、複数名のSMが関わっています。 この体制で、以下の複数のプロダクトを開発しています。 7名 4名 模試チーム オンライン模試のプロダクト機能改善∕新機能開発。 7名
  5. ⓒ 2021 atama plus Inc. 〜2020年5⽉(3つのスクラムチーム) 18 atama plusのプロダクト開発 SM

    デザイナー エンジニア QA ※POはプロダクトオーナー、QAはQuality Assurance 、SMはスクラムマスターの略です PO ペルソナ
  6. ⓒ 2021 atama plus Inc. 2020年5⽉〜(LeSSの導⼊、1⼈のPOと3つの開発チーム) 19 atama plusのプロダクト開発 SM

    デザイナー エンジニア QA ※POはプロダクトオーナー、QAはQuality Assurance 、SMはスクラムマスターの略です PO ペルソナ
  7. ⓒ 2021 atama plus Inc. 2021年3⽉現在(5チーム体制、BXという役割の導⼊) 20 atama plusのプロダクト開発 SM

    デザイナー エンジニア QA ※POはプロダクトオーナー、QAはQuality Assurance 、SMはスクラムマスターの略です PO/BX ペルソナ
  8. ⓒ 2021 atama plus Inc. 各チームに求められるレベルが上った • 各チームの対応する課題領域が広くなったことで、LeSS以前より、本質的な課 題に取り組むようになった •

    LeSS以前は、プロダクトオーナーとチームが⼆⼈三脚でDiscoverをしていたが、 LeSS導⼊後、1⼈のプロダクトオーナーと複数チームになったことで、各チー ムが⾃律してDiscoverをする必要がでてきた 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 23
  9. ⓒ 2021 atama plus Inc. アジリティ向上のための学習コストが果てしない・・・ • 複数チームPBRの効率が悪いという声が多数でた • 背景知識の異なるメンバー(チーム、職種、⼊社タイミング)が集まって

    議論をするには効率が悪かった • 当時は、複数チームPBRをすればアジリティが上がると思ったが、⾒⽴てが⽢ かった 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 24
  10. ⓒ 2021 atama plus Inc. LeSSを導⼊したことによって起きたこと 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 各チームに求められるレベルが 上った

    アジリティ向上のための学習コス トが果てしない・・・ →BXという役割の新設 →各トラックごとにかける 学習コストを整理 25
  11. ⓒ 2021 atama plus Inc. BXの役割の新設 • BX(Business Experience) •

    カスタマーサクセスや事業開発を担っていたメンバー • ビジネスチームからプロダクトチームへの完全移籍・ジョブチェンジ(not 兼務) • BXが各チームに⼊りながら課題整理、Discoverの伴⾛をしつつ、プロダクト オーナーの戦略⽴案のサポート • 顕在化した課題の整理・構造化 • 課題の解像度を⾼めるための現場訪問・観察 • 社内外のステークホルダーから課題を抽出・ピックアップ 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 26
  12. ⓒ 2021 atama plus Inc. 2021年3⽉現在(5チーム体制、BXという役割の導⼊) 27 atama plusのプロダクト開発 SM

    デザイナー エンジニア QA ※POはプロダクトオーナー、QAはQuality Assurance 、SMはスクラムマスターの略です PO/BX ペルソナ
  13. ⓒ 2021 atama plus Inc. 各トラックごとにかける学習コストを整理 • アジリティ=変化への対応の容易さ • LeSSの⽂脈で語られる(=

    LeSSによって⾼められる)組織のアジリティ • 特定のチームに依存したPBIを減らすことで、優先したいことを柔軟に変更 できる • 組織のアジリティが低い状態 = 特定のチームに事前に割り当てられたPBIが 多い状態 • それにより、優先度を上げたい状況で上げられない、という制約が発⽣ する 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 30
  14. ⓒ 2021 atama plus Inc. 各トラックごとにかける学習コストを整理 • 組織のアジリティは⾼ければ⾼いほど良い? 全チームが常に全PBIを取れる状 態?

    • 組織のアジリティを⾼めるためには相応のコストがかかる • 過剰なアジリティを保とうとすると、コストだけが膨らむリスク。ROIを意識 したアジリティの上げ⽅(アジリティ戦略)が必要 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 31
  15. ⓒ 2021 atama plus Inc. 各トラックごとにかける学習コストを整理 • 「得られるアジリティ 対 学習コスト」が低いDiscoverについては担当チーム

    を決めてから単独チームPBRを実施 • 「得られるアジリティ 対 学習コスト」 が⽐較的⾼いDeliverについては複数 チームPBRを実施 • ※Discoverの⽂脈が⼤いにあるものは単独チームPBRもあり 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 32
  16. ⓒ 2021 atama plus Inc. LeSSを導⼊したことによって起きたこと 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 各チームに求められるレベルが 上った

    アジリティ向上のための学習コス トが果てしない・・・ →BXという役割の新設 →各トラックごとにかける 学習コストを整理 33
  17. ⓒ 2021 atama plus Inc. LeSSの導⼊を検討している⼈へのアドバイス • LeSSでアジリティをスケールするには学習コストがかかります • LeSSを導⼊することで、「どのアジリティ」をスケールさせたいかを考える必

    要あり • LeSSを導⼊したらアジリティが上がるのではなく、アジリティの⾼い状態をス ケールさせる⽅法がLeSSなのかもしれない 5チームでLeSSをしたatama plusがLeSSから学んだこと 「組織のアジリティは1⽇にして成らず、だが着実に⾼めていこう」 34