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既存の仕組みを棄てる技術

athagi
December 15, 2021

 既存の仕組みを棄てる技術

20211215 の カイゼン Tips LT会 (#kaizenlt) で発表した内容です。

athagi

December 15, 2021
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Transcript

  1. 自己紹介 ▷ 所属企業 ◦ 1000~ 規模のBtoB 企業に所属 ◦ 20年程度のシステム ▷

    担当 ◦ CICD周りを担当 ◦ DX推進担当 ▷ 最近 ◦ コロナになってから始めた筋トレの成果が でてきた ◦ 関節を痛めそうになった 2
  2. 構築したシステムから文脈が失われる流れ 問題に直面した人が解決するツールを作成する (1) の作成者がいなくなり、コンテキストが失われる ▷ 他の人がボランティアで引き継ぎを行う ▷ 片手間で引き継ぐので問題が発生したときにアドホックな修正だ けを行うようになる ▷

    周辺の人からは運用回っていると思われる (2) の人がいなくなり、コンテキストが完全に失われ、周辺ツールも変わっ てくるので何を解決したかったのかがわからなくなる 6 1世代: 2世代: 3世代:
  3. 業務改善の4つの視点 ▷ 排除(Eliminate) ◦ 作業をやめられないか ▷ 結合(Combine) ◦ 別々の工程・作業を一つにまとめられないか ▷

    交換(Rearrange) ◦ 工程や作業の順番を入れ替えられないか ▷ 簡素化(Simplify) ◦ より簡単な方法で実現できないか 10
  4. やめようとすると... ▷ ケアしたほうが良い集団 ◦ やめることをやめさせようとする人 ▪ ヒアリングしつつ、改善するための味方にできる ▪ なぜやめたほうがいいのかと説明の向きを変える ▷

    ケアしなくて良い集団 ◦ 「いいぞ、もっとやれ」という人 ◦ 無関心な人 ▪ 見えるところにログを残して、自主的に進めればよい ▪ 後で問題が発生するのはここの集団なのでログを残す 13
  5. 進め方 −立ち位置− ▷ 自分がコードの管理をできる立場につく ◦ 主担当が別にいて、現状に満足していると、口を出しても(正論を言ったとし ても)動かないし、拒絶されてしまう ◦ 「わたし vs

    あなた」ではなく「わたしたち vs 問題」という構図をつくる ◦ 問題が起きたときに対処する主体性 ▷ 分かる範囲で全体像を掴む 14
  6. 進め方 −調査方法− ▷ ログを確認し、連携先を確認 ▷ 問題が起こらないことを事前に証明することは難しい ◦ 「エラーが許される vs 問題が起こらないことを証明する」のコストを比較し

    て、リスク許容度に応じて実行に移してしまう ▷ 解決したい問題を再定義する ◦ ドキュメントが存在しない場合、、どんな問題を解決したくてこのツールが存 在しているのかを再定義してドキュメント化 ◦ 問題の前提が変わったりしたときに棄てるタイミングが分かる 15
  7. 許可を求めるな、謝罪せよ の精神 It's easier to ask forgiveness than it is

    to get permission. (事前に許可を得るより、あとで許してもらうほうが楽) − Grace Hopper − 
 
 
 
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