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あなたの知らないオープンストリートマップの世界 / You do not know OpenS...

K.Sakanoshita
February 15, 2019

あなたの知らないオープンストリートマップの世界 / You do not know OpenStreetMap world

2019/02/15 知的生産の技術研究会・関西での資料
https://www.facebook.com/events/2154859131299580/

K.Sakanoshita

February 15, 2019
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  1. 自己紹介 - 坂ノ下 勝幸  主な所属コミュニティ・団体  諸国・浪漫  OpenStreetMap

    Foundation Japan理事  関西オープンフォーラム実行委員  主な活動内容  マッピングパーティ・ウィキペデイアタウンの開催 →両方合わせた「オープンデータソン」の開催  地域活動への協力(企画からアプリ開発まで)  目指していること 地域情報を自分たちで発信する文化を定着させたい オープンデータ/ソースで世の中をもっと面白くしたい
  2. OpenStreetMap(OSM)とは  みんなで自由な地図を作る活動  2004年から、英国のSteve Coast氏が初めた 国際プロジェクト(日本は2008年頃から始まる)  正確さより、みんなで地図を作ることを優先 

    どんな方達が地図を描いているの?  普通の方達。小学生からお年寄りまで様々  地図を描く方達を「マッパー」と呼びます ◦ 定義は無いので、自分でマッパーと名乗ればOK OpenStreetMapのロゴ画像 P.4 “OpenStreetMap”は単語(スペース不要)
  3. Google Mapsで十分だよね?  みなさんから、良く質問されます  Google Mapsは非常に便利でみんな使います 普通に使う地図なら、Google Mapsで十分です 

    行動履歴を元に興味があるとGoogleが判断した ものを地図に表示したり、しなかったり便利ですね  ただ、突き詰めて考えてみると、私たちはどんな 社会で生きていきたいかになると思います P.14
  4. 誰でも自由に地図を作れる社会  場所の情報(概念)はみんなの財産  財産を一つの組織だけに渡すことは、あなたと その周囲を形作る力を渡すのと同じこと ◦ 地図に無い場所は、そもそも候補に上がらない ◦ あなたの行き先は、本当に自分で決めたの?

     いろんな方がいて、いろんな地図が必要  ブラインド、バリアフリー、防災、防犯など 地域の事情を反映した地図が欲しい  誰でも地図を自由に作れることが 多様性のある社会かなと思います P.15
  5. 自由な地図で、色んな地図を作る 店舗情報 背景地図 店舗情報 背景地図 経路情報 交通情報 投稿情報 経路情報 他の地図(Google

    Mapsなど) OpenStreetMap 会社、コミュニティ、個人が 必要な層を追加できる (車いす、アレルギー、保育園、 防災、防犯、歴史など…) OpenStreetMapで描く地図 背景地図~交通情報まで 高い維持費が掛かるため 大規模なビジネスが必要 P.16
  6. 「地図」は思ったよりも不自由なもの  地図は著作物。好きに印刷して配れません  第三者に配るには地図会社との契約が必要 ◦ Google Mapsはゼンリン地図。地理院地図も要申請  「防災マップ」「祭り会場の地図」「お店の地図」は

    自分で描くか、デザイン会社に依頼する必要がある 夏祭りのご案内 日時:*** / 場所:*** 会場地図 ここ 小学校 夏祭りのご案内 日時:*** / 場所:*** 会場地図 Google Map 著作権侵害 自分で描く/依頼する P.17
  7. 活用例:MAPS.ME  Android/iPhone/iPadアプリ  地図をダウンロードして使える ◦ 海外で通信しなくても使える ◦ 通信しないので店舗検索も一瞬 ◦

    ナビ機能でルート検索も出来る  地図(OSM)に情報を追加出来る ◦ 種類と名前を入れるだけで登録 ◦ 道路(ライン)や建物(エリア)を 描く機能は用意していない P.20
  8. みんなで地図を描きませんか?  地元のことは、地元の人が詳しい  普通の地図は、祠やお地蔵さんも書かれていない、 正確だけど味のない地図に見えませんか?  味のある地図を描けるのは、地元の人だけ  地元も、店や家が少しずつ変わっていきます

     観光名所ならともかく、地元のささやかな変化を 国や企業がしっかり記録&公開してくれますか? 地元の変化を地図に記録していくことで 「未来の古地図」という“宝物”になります 歴史や文化も記録されないと伝わらないよね P.29
  9. 描いた地図は「未来の古地図」になる  京都岡崎の「粟田神社」 © OpenStreetMap contributors • 石碑、灯籠、消火器 など、普通は描かな いものも描ける

    • データなので検索や 集計も出来る • 地図の編集履歴は 全て記録される • 100年後に2019年 の地図も見られる みんなで描いて、未来の伊能忠敬になろう! P.30
  10. マッピングパーティとは  OpenStreetMapは個人活動が基本  各自で描きたい場所の地図を好きに描いていく  一人で描けるし、二人以上必要な理由は無い  初心者は何から始めたら良いか分からない 

    マッピングパーティは初心者向けの活動  マッピングの方法を教えて貰いながら描ける  描き方の質問やフォロー依頼がその場で出来る  マッパー仲間を作り、一緒に楽しむことが出来る P.33
  11. オープンデータソンも開催  Wikipediaも同様の活動が行われている  「ウィキペディアタウン」と呼ぶ活動は、マッピング パーティと同様、まち歩きをして図書館の資料を もとにWikipediaの記事を書く活動のこと  マッピングパーティと親和性が高い 

    「オープンデータソン」として同時開催もある  同じテーマを地図と記事で相互にリンクしながら 書いていくことで多角的な情報発信が出来る P.34 色んなコミュニティーの方たちが知り合うチャンス