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OpenStreetMap概要説明 / Introducing OpenStreetMap
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K.Sakanoshita
May 12, 2024
Education
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OpenStreetMap概要説明 / Introducing OpenStreetMap
マッピングパーティやオープンデータソンでのOpenStreetMap概要説明資料
K.Sakanoshita
May 12, 2024
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Transcript
OpenStreetMap概要説明 坂ノ下 勝幸 諸国・浪漫 / Ope nStre e tMa p
Fo unda ti o n J a pa n Co de f o r OSAKA, Ha ri ma , Kus a ts u/ 淀川アートネット F a c e bo o k: K. Sa ka no s hi t a X(Twi t t e r) : @K_ Sa ka no s hi ta P.1 本資料で利用している地図: © OpenStreetMap contributors
P.2 OpenStreetMapのロゴ画像 ※3単語をまとめて1単語(スペース無し) 最初にお伝えしたいこと ◼ OpenStreetMapとは ⚫ 何処かの企業の製品や提供しているサービスではありません ⚫ 世界中のみんなと一緒に「地図」を作る国際プロジェクトです
⚫ 2004年に英国から始まり、日本では2008年頃に始まりました ◼ みんなとは ⚫ 個人、企業やNGO、NPOなどの組織も含みます ⚫ 誰でも自由に参加出来るオープンな活動です ◼ OpenStreetMapは誰のもの ⚫ 英国のOpenStreetMap Foundation(財団)が オープンデータ(ODbL)で提供しています P.2
P.3 オープンデータって? ◼ 意外と勘違いされやすいこと ⚫ ネットで公開されているデータのことでは無い ◼ オープンデータで一番大事なこと ⚫ 利用できる、そしてアクセスできる
✓ コンピュータで簡単に利用出来ること(紙資料はオープンデータでは無い) ⚫ 再利用と再配布ができる ✓ どんな目的でも利用でき、データを書き換えて再配布できること ⚫ 誰でも使える ✓ データの使い道、人種、所属団体、思想、宗教などで差別してはならない 単に「望ましい」ではなく、複数のデータを 様々なことに使うには「オープンデータ」という ルールに沿って公開することが大事 P.3
P.4 OpenStreetMapの「地図」とは ◼ 単なる「地図」だと、使い道はそんなに多くはない ⚫ 目に見えない人は「図」使えないし、トイレの情報が欲しい時に お店の情報が地図に表示されていると探しづらくなるよね? 正確に言えばOpenStreetMapは地図と少し違います 「地図を作るための情報を集めたデータベース」です P.4
P.5 ◼ OpenStreetMapから必要なデータを取り出して活用する ⚫ データは様々な種類の地図、ゲーム、音声案内など何にでも使える OpenStreetMapは地図じゃない? 観光案内 飲食店 防災 ゲーム
Wikipedia 音声案内 OpenStreetMap データベース P.5
P.6 他の地図では出来ないの? ◼ OpenStreetMap以外の地図じゃ出来ないの? ⚫ もちろん、地図やデータを他社に販売している会社もあります ⚫ そういったビジネスが行われているのは一般的に良くあります ◼ 他の地図やデータはその会社の商品です
⚫ ビジネス上の理由で、一般人は地図アプリを無料提供している 会社もありますが、あくまで無料なだけで自由には使えません ⚫ アプリは無料で使えても、地図を印刷してチラシ内に 使ったり、データを抜き出すのは、ほとんどの地図で 禁止されており、自由な地図ではありません P.6
P.7 自由な地図だと横に繋がれる ◼ 人や地域には事情があり、様々な活動があります ⚫ 需要が高い地図には様々な会社が参入するので、安くて充実した サービスが提供されますが、需要が少ない地図はどうでしょうか ⚫ 地域の事情(人口、犯罪、災害など)、地図を読む側の事情(言語、 文化、視聴覚、身体など)も考慮された地図は十分あるでしょうか
◼ 自由な地図なら、誰かが登録した情報がその活動だけに 留まらず、他の活動を間接的に支援出来ます ⚫ 例えば、飲食店マップのデータを活用して防犯マップを 作ることが出来ます(道路や建物、施設は共通なので) P.7
P.8 OpenStreetMapが実現したいこと 店舗情報 背景地図 店舗情報 背景地図 経路情報 投稿情報 経路情報 大企業が提供している地図
OpenStreetMapと組み合わせた地図 企業、団体、個人が 必要な層を追加できる (車いす、アレルギー、保育園 防災、防犯、歴史など) OpenStreetMap 交通情報 作りたい地図に必要な 情報がOpenStreetMapに あるので作る手間が減る P.8 作りたい地図に必要な 情報はあるが、印刷し て他の方に渡すのは 禁止など制約が多い
P.9 様々な活動を支えるデータの共同整備 店舗情報 背景地図 経路情報 OpenStreetMapと組み合わせた地図 企業、団体、個人が 必要な層を追加できる (車いす、アレルギー、保育園 防災、防犯、歴史など)
OpenStreetMap 例えば、商店街のランチマップを作って 印刷して配布する場合、道路や建物から 地図を描いていくのはコストが掛かる そのため、様々な活動でも利用している 基礎データ(道路や建物など)を共同で 整備することで、コスト削減が出来る また、地域に住んでいる方たちが地図を 直接更新することで、バリアフリーなど きめ細かいデータの整備が行える そして、マップを作る団体が活動停止し ても、新しい団体が生まれた時は、その データを引き継いで活動が再開出来る 国際プロジェクトなため、国境を超えた 国際的なマップを作ることが出来る P.9
P.10 難しい話もあるけれど ◼ 世界中のみんなで、一緒に世界地図に描いていき ◼ 誰も思いつかなかった、新しい使い方を創造して ◼ 様々な事情に対応した、地図やサービスが出来る そんな世界を目指すのが OpenStreetMapです
P.10
P.11 色んな所で使われています ◼ 普通、「何処の地図」か気にしないので気づかない グッズ 各種マップ Wikipedia まち歩きマップ P.11 ゲーム
アプリ
P.12 地元のバス案内図にも使われています P.12
P.13 単に使われるだけではない ◼ 街を記録することが、様々な活動を支える礎となる P.13 街の情報を地図に 記録していく 様々なことに 活用されていく オープンデータで
公開される オープンデータで 残す価値が高まる
P.14 図書館とOpenStreetMap ◼ OpenStreetMapも「図書館法 第一章 第二条」と同様の活動 ⚫ 現地調査による情報収集、マッピングによる情報整理 ⚫ データベースへの保存、アプリやサービスによる活用
◼ 街は常に変化するが、変化を記録する手段として活用出来る ⚫ 街の変遷を記録する一次資料としてアーカイブされていく P.14 整理 保存 活用 収集
P.15 一つ一つは大したことが無くても ◼ OpenStreetMapには様々なデータが保存されている ⚫ 単体だけでは価値が低くても、一箇所にまとめることで価値が出る ⚫ 同じ手法でデータを扱えること、地域ごとに分けて保存するよりも 世界中のデータを一箇所に集めることでスケールメリットが出る オープンデータはまとめてなんぼ
P.15
P.16 みんなで地図を描きませんか? ◼ スマホやタブレットでも簡単に出来ます ⚫ 施設や店舗情報の入力程度なら、数十秒程度で記録出来ます ⚫ Webブラウザで登録、スマホアプリで登録など様々な手段があります ◼ OpenStreetMapはバリアフリー情報が追加出来ます
⚫ 車椅子で行ける施設情報を共有するwheelmap.org は OpenStreetMapと連動し、世界中で使われています ◼ 様々な現存する地物の情報追加が出来ます ⚫ 歴史、文化、防犯、防災などでの活用も可能です ⚫ そして、OpenStreetMapは全ての編集履歴が残ります ⚫ 100年後に100年前の地図を表示させる ことも出来るので、「未来の古地図」を 作る活動と考えることも出来ます P.16
P.17 今日の活動について ◼ 実は一人で描いた方が捗る ⚫ OpenStreetMapの編集(マッピング)は一人でも出来ます ⚫ 早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければみんなで進め ◼ 世界は一人で描ける量ではない
⚫ 商店街一つでも何十店舗はある。二階や地階もあります ◼ 地元の街を描く仲間が必要 ⚫ 街の変遷を記録し、将来の世代に伝えていく必要がある ⚫ 街の情報を様々な活動に活かすには記録する必要がある 普段の生活で見つけた様々なものを 記録する方法を学ぶ初心者向け練習会 P.17