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Kiro CLI 徹底解剖

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November 25, 2025

Kiro CLI 徹底解剖

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  1. 3

  2. 調査対象 設定ファイル群 会話履歴 カスタムエージェント Knowledge Base / Codebase Indexing ※

    「ここが連携していたら嬉しい」という私の主観に基づいてピックアップしています 9
  3. 表1:MCPサーバ、ステアリングは共有されている 設定項目 スコープ Kiro CLI Kiro IDE MCP サーバー ユーザー

    ~/.kiro/settings/mcp.json ~/.kiro/settings/mcp.json ワークスペース .kiro/settings/mcp.json .kiro/settings/mcp.json ステアリング ユーザー ~/.kiro/steering ~/.kiro/steering ワークスペース .kiro/steering .kiro/steering 特徴: MCPサーバ、ステアリングは、IDE と CLI が同じファイルを利用可能 11
  4. 表2:現状 Kiro CLI 側にのみ設定項目があるもの 設定項目 スコープ Kiro CLI Kiro IDE

    プロンプト ユーザー ~/.kiro/prompts 設定項目なし ワークスペース .kiro/prompts 設定項目なし カスタムエージェント ユーザー ~/.kiro/agents 設定項目なし ワークスペース .kiro/agents 設定項目なし 設定 グローバル ~/.kiro/settings/cli.json 設定項目なし 特徴: 公式docでは見当たらないが、プロンプトは以下に置くことで利用可能 ユーザー: ~/Library/Application Support/Kiro/User/prompts ワークスペース: .prompts 12
  5. CLI / IDE の会話セッションの現状 CLI と IDE それぞれで会話セッションを管理していますが: お互いのセッション履歴は 独立している

    片方で得たコンテキストをもう片方で使うには、 /context add を用いるなど、 手動で連携する必要がある 14
  6. CLI での会話履歴の保存・復元 # 保存 kiro> /save ./my-analysis.json # 復元 kiro>

    /load ./my-analysis.json # 直前の会話を引き継いで再開 kiro-cli chat --resume 特徴: JSON ファイルで永続化が可能 16
  7. 会話履歴の管理(IDE 側) 特徴: UI で視覚的に保存・管理される 💔 CLI の `/save` `/load`

    が扱う JSON と同じ形式で、セッションをインポート/エク スポートする手段は用意されていない。 17
  8. 補足:ワークアラウンドの一例 SDD 的な発想で、CLI 側の調査・議論を仕様書(Markdown など)としてまとめ る そのファイルを IDE 側で読み込ませる こうすることで「生の会話ログ」ではなく、

    「整理された仕様」を橋渡しできる ※ あくまで運用によるワークアラウンドであり、公式に用意された連携機能ではないた め本LTのスコープ外としています。 18
  9. Kiro CLIにおけるカスタムエージェント 設定例: tools :使用可能なツールの定義 allowedTools :事前承認するツール(確認プロンプトなしで実行) resources :自動的に含めるコンテキスト(ファイル、ドキュメントなど) prompt

    :エージェントの振る舞い指示 hooks :agentSpawn、preToolUse、postToolUse、stop などライフサイクル上で実 行するコマンド mcpServers :利用する MCP サーバーの設定 model :使用するモデルの指定 20
  10. CLI でのカスタムエージェント操作 # カスタムエージェント作成 kiro> /agent create my-agent # リアルタイム切り替え

    kiro> /agent swap backend-specialist kiro> /agent swap frontend-expert ... kiro> /agent swap backend-specialist 特徴: 複数のエージェントを定義し、即座に切り替え可能 エージェント A → B → A と /agent swap しても、それぞれのエージェントの会話 コンテキストは維持される 21
  11. IDEにおけるカスタムエージェント Kiro IDE には、Kiro CLI の「カスタムエージェント」に相当する公 式機能は見当たらない IDE 側で近い役割を持つもの: .kiro/steering

    : プロジェクト全体用のREADME(プロダクト目的・技術スタッ ク・構造・ルールなど) AGENTS.md : AIエージェント向けの作業ガイド(ビルド手順・PRルール・ガードレ ールなど) 22
  12. IDEにおけるカスタムエージェント 重要な違い: AGENTS.md は 常に読み込まれる(inclusion mode なし) ため、 「このチャットで はフロントエンドエージェントだけを有効にする」といった切り替えはできない

    ステアリングや AGENTS.md にペルソナ的な指示を書き込めば「専用エージェン ト」は作れるが、 チャットごと・タブごとに切り替えられない 少なくとも公開ドキュメントの範囲では、IDE 側だけでカスタムエージェント設定を 柔軟に共有・切り替える手段は読み取れなかった 23
  13. CLI: Knowledge Base(実験機能) CLI の実験的機能(docs ベース) kiro> /knowledge add --name

    myproject --path ./src kiro> /knowledge search "database schema" 特徴: セッションをまたいで再利用できるナレッジベースを作成する仕組み 利用にはCLIで設定を有効化する必要がある 検索されたときにだけコンテキストとして展開され、そのときにクレジット が消費される 25
  14. Knowledge Base / Codebase Indexing の「共有」とい う観点 お互いのKnowledge Base /

    Codebase Indexing 自体を参照・同期する方法は公開 ドキュメントでは確認できない IDE → CLI の Knowledge Base CLI → IDE の Codebase Indexing 同じソースコードやドキュメントを対象にできても、 「インデックス済みのナレッジベースそのもの」を IDE / CLI 間で共有する手段は、 公開情報の範囲では提供されていない 28
  15. 共有状況のおさらい 項目 IDE / CLI 間で共有されている か コメント ステアリング .kiro/steering/

    を双方が利用 MCP .kiro/settings/mcp.json を双方が利用 プロンプト集 各自が管理 会話セッション それぞれ独立したセッション セッション保存 各自が管理 カスタムエージェン ト CLI にのみカスタムエージェント機能があ る Knowledge Base Codebase Indexing 各自が管理 29
  16. 個人的に欲しい機能 1. IDE CLI のセッション連携 CLI で複数のツール・MCP サーバーを使って調査し、 「ここから先は IDE

    で作業したい」と思った時 いい感じに情報連携 CLI でのコンテキストがそのまま IDE に活かされる 2. IDE でエージェントの利用・切り替え IDE のチャットで /agent swap backend-specialist CLI と同じ操作感で実現されたら... 30
  17. 補足:Kiro のクレジット課金 Kiro の課金は、以前の「リクエスト数ベース」から クレジット制 に統一されました。 プランごとに毎月付与されるクレジット枠(Free / Pro /

    Pro+ / Power など) 消費対象:Vibe(チャット) 、Spec(仕様作成・タスク実行) 、Agent Hook など 消費量はタスクの複雑さや選択モデルに応じて変動(シンプルな操作は 1 クレジ ット未満で済むこともある) 公式ドキュメント上は「内部的なトークン数」ではなく、このクレジット単位で 利用量が公開されている このスライドでは、トークンではなくクレジットという単位で「どこでコストがかか りそうか」を見るのがポイントです。 35
  18. ステアリング Kiroエージェントがワークスペース内で作業する際に「このプロジェクトの目的は 何か?」というコンテキストを伝えるためのmdファイル​ 具体的には、.kiro/steering/ フォルダに配置され、以下のような基盤ファイル (Foundation Files)を含みます:​ product.md: 製品の目的、ターゲットユーザー、主要機能、ビジネス目標 tech.md:

    使用しているフレームワーク、ライブラリ、開発ツール、技術的制約 structure.md: ファイル構成、命名規則、インポートパターン、アーキテクチャ 決定事項 これらはプロジェクト全体に適用される「コンテキストのREADME」という 理解で正確です。 37