Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

次世代電子カルテ_最新導入事例集__1_.pdf

CLINICS
May 19, 2023
36

 次世代電子カルテ_最新導入事例集__1_.pdf

CLINICS

May 19, 2023
Tweet

Transcript

  1. 目次 はじめに                        p.2 1. 次世代の「クラウド型」電子カルテとは           p.3 2. 次世代電子カルテ導入事例

    2-1.『”Task-Shifting Ecosystem”構築のための電子カルテ導入』  p.5  錦糸町内科ハートクリニック 福井 悠 院長 2-2. 『クラウド型電子カルテは、効率的なクリニック経営に有用なツール 』 p.7  本多記念青野クリニック 青野 治朗 院長 ​ まとめ   p.9 1
  2. はじめに  この度は​ 、「次世代電子カルテ 最新導入事例集」​ をご請求いただき誠にありがとうござ います。  1999年に厚生省(現厚生労働省)より「診療録等の電子媒体による保存について【医政局 通知】」が出され電子カルテの使用が認められたことを境に多くの​ 電子カルテが発売されま した。それから、20年が経過し今では多くの医療機関で電子カルテが稼働しています。

     現在、電子カルテの方式には、従来の方式の「オンプレミス型」(以下、「オンプレ型」とい う)に加えて次世代型と呼ばれる「クラウド型」の2種類の方式が存在しています。最近では以 前にオンプレ型を導入した電子カルテをクラウド型に入れ替えたいと考える医療機関も増えてき ています。  ​ そこで今回、新たに登場してきたクラウド型電子カルテの一つとして、弊社の提供する「 CLINICSカルテ」を導入した医療機関へのインタビューを基に、「次世代電子カルテ 最新導入 事例集」という形で、クラウド型電子カルテの導入の経緯や導入の利点、苦労した点、次世代電 子カルテの将来性などをまとめました。  実際の先生方の意見を参考にしていただき、最新の次世代電子カルテを理解する一助としてい ただければと存じます。ぜひご一読ください。    弊社メドレーは「ITの力で医療ヘルスケア分野の課題を解決する」というビジョンを掲げ、こ れまで医療に特化した求人サイトの『Job Medley』をはじめ、医師達がつくる医療事典『 MEDLEY』、オンライン診療システム『CLINICS オンライン診療』、ORCA内包クラウドカル テ『CLINICS カルテ』などさまざまなプロダクトをリリースして多くの医療機関・患者様にご 活用いただいております。 ※本資料は2019年7月30日時点の公表データを元に作成された資料となっております。 2
  3. 1. 次世代の「クラウド型」電子カルテとは  まずは、次世代の電子カルテと呼ばれるクラウド型電子カルテについて、簡単にご紹介しま す。(詳細については、弊社提供の「次世代電子カルテ完全ガイドブック」の一読をおすすめい たします)  ​ 当初は、病院内にサーバを保有する「オンプレ型」が主流でしたが、2010年に​厚生労働省が 「電子カルテの外部保存に関する通知」の一部改正を行い、これまで医療機関あるいは医療機関 に準ずる場所(医師会や自治体)とされてきたサーバの置き場所を、一定の基準を満たした企業 のサーバセンターに置くことを認めたのです。これがいわゆる「医療分野のクラウド解禁」で

    す。従来は​ 医療情報のような機微情報はインターネット上で扱うことが難しいと考えられてきま したが、クラウド解禁から9年が経過し、近年ではセキュリティ技術の向上やガイドラインの整 備に伴い、医療業界でも「クラウド型」電子カルテを安全に活用することができるようになって きました。  クラウド型電子カルテの大きな特徴は、院内にサーバを設置せずクラウド上に全てのデータが 保存され、インターネットを介して利用することができる点です。これにより、​ PCやプリン ターなど全てのハードウェアは先生ご自身でお選びいただくことが可能で、数年おきに機器一式 を全て買い直す必要もないため導入費用・更新費用でオンプレ型の電子カルテと比べて大きなメ リットがあると言われています。 3
  4. 2.次世代 電子カルテ導入事例  ここからは、弊社CLINICSカルテを導入いただいた先生方へのインタビューを中心にご紹介い たします。 次世代電子カルテ導入事例インタビュー1 (令和元年6月26日発行 2019年7月号 INNERVISION別冊付録 ヘルスケアIT活用情報誌『ITVision』 にて掲載)

    『“Task-Shifting Ecosystem”構築のための電子カルテ導入』    錦糸町内科ハートクリニック 福井 悠 院長 導入の経緯  当院では、電子カルテを操作する専属スタッフ(オペレータ)を診察室に配置しています。彼 らは予約システム操作からカルテ記載、病名およびコストの入力を行い、それによって医師は患 者の診療に専念できます。医師からコア業務以外をオペレータに”Task-Shifting”することで、医 師は快適な診療環境を、患者は洗練された受診体験を得ることができ、効率向上により獲得され た利益から、オペレータは従来よりも高い報酬とキャリアを得ることができます。患者、医師お よび医療スタッフの全員が”Task-Shifting Ecosystem”から恩恵を得られます。  これを実現するために最適なシステムを検討した結果、当院はメドレー社のCLINICSカルテを 導入するに至りました。決め手は「クラウド型」「洗練されたユーザーインターフェイス」「連 携拡張性」です。  ご想像の通り、オペレータには大きな業務負担が生じます。そこで当院では、緊急性を要さず まとめて処理を行うことができるような業務は、オペレータからバックオフィスないし在宅勤務 のスタッフに“Task-Shifting”することでオペレータの負担軽減を実現しています。これができる のもクラウド型電子カルテならではの芸当でしょう。  また、電子カルテのユーザーインターフェイスが洗練されているとレセプトのスキルが要求さ れる診療コストや病名入力を直感的に行うことができます。  そして、当院で導入したCLINICSカルテは、クラウド型電子カルテの中でも、高い「連携拡張 性」を秘めたカルテです。一般的には、クラウド型電子カルテにおいて「連携拡張性」は課題と なる部分です。近年、ネット予約システムや電子問診票、画像ファイリングシステム、自動受付 精算機などの便利なソリューションが登場してきていますが、これらはおおむねオンプレ型電子 カルテを念頭に設計されたサービスであることが多く、クラウド型電子カルテとの連携は発展途 上と言ってよいと思います。  自社開発などほど遠い小規模のクリニックにおいて、マルチベンダーでのシステム構築は宿命 とも言えます。その連携が甘ければ、患者やスタッフは同じ情報を複数のシステムに入力する手 間に振り回されてしまうし、人為的エラーにもつながりやすいものです。 5
  5.  しかしながら、今後、システムの機能的統合は確実に進むでしょう。機能的統合をなおざりに する電子カルテベンダーはこれからのユーザーの支持を得られず淘汰される、と言い換えてもよ いと思います。この点において、当院で導入したCLINICSカルテは、連携拡張のスピードが非常 に速く、カルテ導入後たったの 2か月で3つのシステム連携が実現しました。 導入後の評価  クラウド型電子カルテを導入した最大のメリットは、インターネットに接続された端末であれ ばいつでも、どこでも医療情報にアクセスが可能である点です。クリニックの各成長フェーズに おいて、最適化されたオペレーションは当然ながら異なる。受診数やスタッフ数に応じて自由に 電子カルテ端末数を調整できる点は、当院のオペレーションに高く寄与しています。

     また、メドレー社のサポート品質は想定よりも優れていました。当初、電話での問い合わせや オンライン遠隔操作では訪問での手厚いサポートに比して品質が劣るのではないかと考えていま したが、システム提供会社に足を運ばせる必要がないという心理から相談しきい値が下がり、筆 者以外のスタッフも自発的にサポートに相談し、知らないところで問題が解決していることを 多々経験しています。  先述した「連携拡張性」に関して、CLINICSカルテ導入後たったの 2か月で3つの連携が完了 しました。想定どおりの開発スピードです。  今後、医療現場のICT化がますます推進されていく中で、クラウドベースに蓄積された患者情 報を持つ医療機関が優位に立つ時代が到来すると予測しています。高血圧や脂質異常症などの慢 性疾患を持つ潜在患者が特定のクリニックに固定されることなく治療が受けられる時代が到来し た時、より多くの人々が予防医療を享受することができるようになります。  もはや、単独の医療機関に患者情報が限定される時代は終わりを告げようとしています。  CLINICSカルテを含むクラウド型電子カルテには、次世代のプライマリケアを担うプラット フォームとなることを期待しています。 6
  6. 次世代電子カルテ導入事例インタビュー2 (令和元年7月13日発行 2019年7月2週号 『週刊日本医事新報』にて掲載) 『クラウド型電子カルテは、効率的なクリニック経営に有用な ツール』    本多記念青野クリニック 青野 治朗 院長

    導入の経緯  小さなクリニックなので受付や会計、請求業務を効率化する必要があり、レセコン内包型の電 子カルテを探していました。クラウド型電子カルテであるCLINICSカルテはORCA(日医標準レ セプトソフト)を完全内包していることが一番の決め手になりました。何人かの知り合いの先生 が『CLINICSが使いやすいよ』と口を揃えていたことも大きかったと思います。CLINICSカルテ のような患者さんの受診体験も含む診療全体を考慮したプロダクトがこれからの時代をリードし ていくのではないかという思いもありました。 導入後の評価  私が導入したCLINICSカルテは、電子カルテとオンライン診療、予約システムの3つのプロダ クトからなるクラウド診療支援システムの1つで、各システムのシームレスな相互連携により、 従来はさまざまな動線から発生していた予約、受付、オンライン診療、カルテ保存やレセプト作 成に至るまでのフローが一貫した操作で完結するため、院内業務の効率化を図ることができま す。  オンライン診療機能を搭載した電子カルテなら、電子カルテ上から患者のアプリと接続できる ことにより、単にオンライン診療だけではなく、対面を含めた診療予約や事前問診、診察前後の データや疾患の治療に必要なデータの共有、キャッシュレス会計までがシームレスに可能になる 画期的な機能を実現できます。オンライン診療と予約以外にも内外のさまざまなシステムと連携 することもできるため、診察室では画像ファイリングシステム(PACSなど)や生体検査システ ム、処置室では院外検査会社への検体検査のオンラインオーダリングや検体検査の結果取り込み などの連携が可能で、業務の効率化につながります。  ORCAを完全内包レセコン内包型のクラウド型電子カルテのため、レセプトソフトを別に立ち 上げる必要がありません。受付からレセプト作成までの作業を統一されたユーザーインター フェースで操作できるというメリットがあります。  CLINICSカルテについていえば、セキュリティ面ではISMSクラウドセキュリティ認証を取得 しています。厚労省ガイドラインに記載されているTLS1.2暗号化通信と2要素認証を使用し、安 全な通信環境を確保しています。また、デフォルトの仕様はシンプルで、自分が使いやすいよう に工夫していける余地のある”進化系”電子カルテだと思います。また、診察履歴や病名のダッ シュボード、検索機能など必要な情報が一画面にまとまっていて、とても見やすくなっていま す。幅広い医療機関に利便性がある要望に関しては社内医師を中心に積極的に検討してもらえる 体制が整っており、採用された場合にはアップデートまでの期間もすごく早いと感じます。電話 7