Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Developer Experienceを向上させる基盤づくりの取り組み事例集
Search
coconala_engineer
September 12, 2024
Technology
0
220
Developer Experienceを向上させる基盤づくりの取り組み事例集
「【日経×ココナラ×Sansan】開発者体験の未来絵図、プロダクト立ち上げ迅速化の基盤作り」の登壇資料。
https://nikkei.connpass.com/event/325769/
coconala_engineer
September 12, 2024
Tweet
Share
More Decks by coconala_engineer
See All by coconala_engineer
WafCharm導入で激変!プロダクトの未来を守るためのTips
coconala_engineer
0
15
多様なロール経験が導いたエンジニアキャリアのナビゲーション
coconala_engineer
1
200
未来を創るエンジニアを採用・育成するための制度とマインドセット
coconala_engineer
0
35
VPoE Meetup Vol.1 VPoEとして実践してきたことと反省点
coconala_engineer
3
310
エンジニアマネージャーになった理由を振り返ってみた
coconala_engineer
0
490
Vue.jsで入力フォームにリアルタイムハイライト機能を自前実装した話
coconala_engineer
0
69
技術広報経験0のEMがエンジニアブランディングを始めてみた
coconala_engineer
2
250
オンコール運用をほんの少し効率的に行うためのTips
coconala_engineer
0
260
事業会社におけるセキュリティ・ ITガバナンス強化への道のり
coconala_engineer
0
39
Other Decks in Technology
See All in Technology
フロントエンド設計にモブ設計を導入してみた / 20241212_cloudsign_TechFrontMeetup
bengo4com
0
1.9k
複雑性の高いオブジェクト編集に向き合う: プラガブルなReactフォーム設計
righttouch
PRO
0
110
Microsoft Azure全冠になってみた ~アレを使い倒した者が試験を制す!?~/Obtained all Microsoft Azure certifications Those who use "that" to the full will win the exam! ?
yuj1osm
1
110
ゼロから創る横断SREチーム 挑戦と進化の軌跡
rvirus0817
2
260
AI時代のデータセンターネットワーク
lycorptech_jp
PRO
1
280
re:Invent をおうちで楽しんでみた ~CloudWatch のオブザーバビリティ機能がスゴい!/ Enjoyed AWS re:Invent from Home and CloudWatch Observability Feature is Amazing!
yuj1osm
0
120
バクラクのドキュメント解析技術と実データにおける課題 / layerx-ccc-winter-2024
shimacos
2
1k
Postman と API セキュリティ / Postman and API Security
yokawasa
0
200
Oracle Cloud Infrastructure:2024年12月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
160
プロダクト開発を加速させるためのQA文化の築き方 / How to build QA culture to accelerate product development
mii3king
1
260
株式会社ログラス − エンジニア向け会社説明資料 / Loglass Comapany Deck for Engineer
loglass2019
3
31k
2024年にチャレンジしたことを振り返るぞ
mitchan
0
130
Featured
See All Featured
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
232
17k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
29
2k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
9k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.5k
Put a Button on it: Removing Barriers to Going Fast.
kastner
59
3.6k
Evolution of real-time – Irina Nazarova, EuRuKo, 2024
irinanazarova
5
440
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
40
2.4k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
229
52k
KATA
mclloyd
29
14k
Designing on Purpose - Digital PM Summit 2013
jponch
116
7k
Faster Mobile Websites
deanohume
305
30k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
44
9.3k
Transcript
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. Developer Experienceを向上させる 基盤づくりの取り組み事例集 株式会社ココナラ
川崎 雄太 2024/09/12 Nikkei Tech Talk
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 自己紹介(川崎 雄太) 2 川崎
雄太 Yuta Kawasaki @yuta_k0911 株式会社ココナラ Head of Information 🆕 株式会社ココナラテック 執行役員 情報基盤統括本部長 SRE / 情シス / セキュリティ領域のEM SRE NEXT 2024のコアメンバー
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 3 ココナラの事業内容
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラのエンジニア数の変遷 4 事業拡大に合わせて 3年で約3倍の組織規模に成長
2020年 2023年 フェーズ 上場前 上場後 エンジニア数 20人強 70人強 リポジトリ数 45 170以上
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 今回お話するのは、「オンゴーイングで取 り組んでいる施策」です。 まだ、完全に成果が出ているものではな いので、「未来予想図」
として聞いていた だけると嬉しいです😁 5
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 6 Agenda ココナラで抱えていた開発生産性の課題 課題にどう向き合ったか?
絶賛取り組み中のこと 今後の取り組み 1 2 3 4
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ココナラで抱えていた開発生産性の課題 Chapter 01 7
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 「開発生産性」といっても、 さまざまな切り口がありますよね🤔 ココナラでもたとえば、認知負荷の 増加や組織間のタスク受け渡しのリー
ドタイムなどで悩んでいます😓 8
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. プロダクトも組織も急拡大していく中で、開発生産性が犠牲に・・・ 9 開発生産性は後回しになりがちだった 「3年で約3倍のリポジトリ・人員」担っ
ていることに伴い、プロダクトのグロー ス > 開発生産性という構図になって しまった。 本質的には、開発生産性が低いと、プ ロダクトのグロースにも影響を及ぼす が、それが問題として顕在化した のはしばらくあとになってから。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 開発生産性のメトリクスもそこまでうまく利活用できていなかった 10 たとえば、 Four
Keysのような指標もなく、独自指標のみ 「Findy Team+」の導入は2022年から 実施していて、当時はAwardで表彰さ れるほどだった。 それからなかなかうまくFindy Team+ を利活用できなかったり、Four Keys のような指標をモニタリングもしておら ず、独自の指標( PRのマージ数、 など)に頼っていた。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 特定のリポジトリがどんどん肥大化していった 11 プロダクトが開発されればされるほど、認知負荷も増加 前述の通り、リポジトリの数も増えてい
く中で、特定のリポジトリが肥大化して いる状態にもなっていた。 認知負荷がどんどん増えていく状況 で、開発生産性だけでなく、入社者 のオンボーディングで苦戦するこ とも少なくなかった。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 他にも大小さまざまな課題はありますが、 このままだと負のループから抜け出せな いことが明確 …😓
これらの課題にどう向き合っていっている 最中か?をご紹介します! 12
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 課題にどう向き合ったか? Chapter 02 13
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. ドラスティックに「現状打破」を考える 14 付け焼き刃の対応は NG、課題の本質を見極める
ありものをエンハンスし続けるのはココ ナラでは中長期的に見ると、悪手と捉え て ・どういう課題を解決したいのか? ・あるべき姿はなにか? を徹底的に考え抜いた。 また、手段先行にならないことも重要な ので、本質をしっかり捉えていくこと に重きを置いた。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 一大プロジェクトになるので、マイルストーンを設定し、経営層と合意形成 15 開発生産性を阻害する要因の排除を訴え続ける 経営層に「このままだとプロダクトの成長
を阻害するリスクと難易度が大きいも の」とインプットするために対応するタスクの 整理と、マイルストーン設定から着手。 プロダクトの成長と並行して進めるためには リソースをあらかじめ確保する必要があるた め、全社ロードマップに最大優先度で設 定。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 他社とコラボする中で、自分たちのベストプラクティスを見定める 16 TTP(徹底的にパクる)を愚直に実践する
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. このパートでは、どちらかというと ソフトスキルを中心にお話しました。 次のパートでで課題に対する 具体的な打ち手をご紹介します!
17
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 絶賛取り組み中のこと Chapter 03 18
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マイクロサービス化の推進 19 肥大化したリポジトリを適切な単位に分割し、組織も分割 「適切な単位」のさじ加減が難しいところで絶
賛悩み中だが、まずはリポジトリを適切な単 位に分割したり、不要なコードを削除すること で、リファクタリングを推進。 また、開発を担当する組織も分割するこ とでアジリティをあげていく ことにも挑戦し ている。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. セルフサービス化の下地作り 20 開発者が自分たちで運用しやすいアーキテクチャーを採用 今まではEC2とECSが半分ずつぐ
らいだった環境に対して、「コンテ ナ化」「k8sの導入」に絶賛取り 組んでいる。 また、開発環境は強い権限を アプリケーション開発者に渡し たり、GitHub Actionsで自動 化するなど地道に進めている。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. マネージドサービスを使い倒す 21 極限まで割り込み業務を減らす クラウドサービスを使っている限り、「基盤
のメンテナンス」 は切っても切れないイベン トになる。(全てがライブマイグレーションにな れば、みんなHappyだけど…) それらになるべく時間をかけず、本質的な開 発に時間を費やすために、たとえば極力シ ステムメンテナンスがない世界を実現 するための検証を行う。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 今後の取り組み Chapter 04 22
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 常に技術の最適解を考え続ける 23 現状維持をしようとしたらそこで上げ止まる まずは「今が100点のシステムではない
こと」を理解することで、ブレイクスルーを生 み出し続ける。 また、技術は入れ替わりが激しいものなの で、バズワードには惑わされないように する。 最新トレンドは追いかけつつ、「課題解決 の手段として、使えるものはないか?」 というアンテナを張り続ける。
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. 適材適所な組織作り 24 「組織の成果の最大化」を愚直に追い続ける システム的な仕組みが整っていても、組織
がイケてなかったら Developer Experienceは下がってしまう。 既存メンバーやこれからジョインする人材を 理解し、いかにインテグレートするか? に注力して、組織を作る。 もしかしたら、福利厚生などにも関わってくる かも…?
Copyright coconala Inc. All Rights Reserved. これからも良いとこ取りしつつ、 さまざまな企業とコラボしたいです! ぜひ、勉強会やイベントなど ご一緒させてください!!
25
Fin