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2018年以降のAIを考える ~ 課題解決に必要な「最適なAIモデルの組み合わせ方」を、AIが...

2018年以降のAIを考える ~ 課題解決に必要な「最適なAIモデルの組み合わせ方」を、AIが自動で見つけ出して、自動構築したAIモデルを、誰もが手軽に利用できるようになる時代

分散台帳上の『様々な機能に特化した無数のAIモジュール』が、「タスクの要素分解」&「分解された個々の仕事」の「担当割り」を決める仕事の「受委託交渉」を、人間の介入なしに、スマート・コントラクト や、DeepMindのPathNetアルゴリズムによって、完全自動で執行する「AI-to-AIのjob offer network」(『SingularityNET』)が、人工知能やプログラミングの専門知識なしに、暗号通貨支払いで、手軽に利用できるようになることで、

(1)人間の開発エンジニアが、タスクごとに、「最適なAIアルゴリズムの組み合わせ方」を、時間をかけて試行錯誤して、探し出す工程が不要になり、

(2)あらゆるタスクに対応可能な「汎用人工知能」を開発するために、個々の機能に特化したAIモジュールを、どういう配置関係で、どう協調動作させればよいかを、人間が天下り的にアーキテクチャの設計図面を描く必要もなくなり、

さらに、

(3)企業が、自社が必要とするAIエンジンを手にするためには、巨費を投じて、自前のAI開発チームを抱えなければならないコスト問題
(外部発注で丸投げしては、獲得は困難であるという問題。アルゴリズムの選定作業や、モデルの精度評価指標とコスト関数の設計について、自社の事業ニーズを理解した上で、外部委託先と、きちんと話ができる自社人材が必要)も、解決する時代

に向けたロードマップについての考察。

connection_automated_ai

November 29, 2017
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  1. 2017年のAIの到達点 (Google)DeepMind社をひとつの象徴として、 ・ 身体動作能力 ・ 物体の重さや硬さを推し量る能力 ・ 概念形成を行う能力 ・ 概念どうしを組み合わせて、概念連関構造を構築したり、

    抽象化思考・具象化思考を行う能力 ・ 人から、人間のことばで指示を受けて、課題に取り組む能力 を含む複数のタスク領域で、”人間並みの問題解決力“ を発揮するAIアルゴリズムが、矢継ぎ早に一般公開された。
  2. 2017年のAIの到達点 【 DeepMind社の公開論文が取り組んだ課題(部分) 】 • 周囲の物理環境で生じる物事の因果関係(法則性)を理解する能力 • 物体の重さ や 色や形

    の 相対関係を論理的に思考する能力 • 「視覚イメージ」 と「人間の言葉」を対応付けて、「物の概念」を形成する能力 • 概念どうし を 関連付けて、センサで捉えたことがない新しい概念を、抽象的な論理思考 で想像(概念創造)する能力 • 人間の身のこなし(身体動作)を、チラ見するだけで(小量データだけで)、 見よう見まねで模倣して、人間並みの自然な身体動作を体得する能力 • 多様な状況に対応した柔軟な行動 を とる能力 • 人間の言葉による指示を理解して、指示された課題を解決する能力 • 長期計画を立てて、問題解決まで時間のかかる課題を解決する能力
  3. 2017年のAIの到達点 【 DeepMind社の公開論文が取り組んだ課題(部分) 】 (概念形成能力・概念連関構造の構築能力・想像能力) - センサ(動)画像 から、物体概念 を 形成する

    能力 - 概念 を 関連づけて、新しい概念 を 生み出す 能力 ・ Irina Higgins et.al (2017) SCAN: Learning Abstract Hierarchical Compositional Visual Concepts (観測データから、力学的因果関係を含む物体間の関係を推し量る能力) ・ Adam Santoro et.al (2017)A simple neural network module for relational reasoning ・ Nicholas Watters et.al (2017) Visual Interaction Networks (人間の言葉による指示 を 理解して、指示された目標 を 実現させる能力) ・ Karl Moritz Hermann et.al (2017) Grounded Language Learning in a Simulated 3D World ・ D. Raposo et.al (2017) Discovering onbjects and their repaltions from entangled scene representations ( 観測データ から、物の重さ や 物の個数など)を認識する 能力) ・ Misha Denil et.al (2017) Learning to perform physics experiments via reinforcement learning
  4. 2017年のAIの到達点 【 DeepMind社の公開論文が取り組んだ課題(部分) 】 (人間のような自然で柔軟な身のこなし(身体運動) を 行う 能力) ・ Nicolas

    Heess (2017) Emergence of Locomotion Behaviours in Rich Environments (人間が身体を動かしている(わずかな量の)データ件数 を 模倣して、人間らしい身のこなし を 獲得する モデル) ・ Josh Merel et.al (2017) Learning human behaviors from motion capture by adversarial imitation ・ Ziyu Wang et.al (2017) Robust Imitation of Diverse Behaviors (長期の将来目標 を 長期計画 を 立てて 追求できる 強化学習モデル) ・ David Silver et.al (2017) The Predictron: End-To-End Learning and Planning
  5. 2017年のAIの到達点 【 DeepMind社以外の公開論文が取り組んだ課題(部分) 】 (人間のように走ったり、ジャンプしたり、スライディングする 身体運動パターン 獲得する能力) University of British

    Columbia & National University of Singapore ・ XUE BIN PENG et.al (2017) DeepLoco: Dynamic Locomotion Skills Using Hierarchical Deep Reinforcement Learning (複数の目標を同時 に、 適度な優先比率 で 追求する能力) University of Warsaw ・ Tomasz Tajmajer (2017) Multi-Objective Deep Q-Learning with Subsumption Architecture (行動と結果の因果連関を理解することで、未経験の文脈状況に対応する能力) Vicarious社 ・ Ken Kansky TomSilver et.al (2017) Schema Networks: Zero-shot Transfer with a Generative Causal Model of Intuitive Physics (抽象度の高い、未経験の状況に適用可能 な 「環境-行動-報酬」 因果規則 を導出する能力) Imperial college (英国) ・ Marta Garnelo et.al (2016) Towards Deep Symbolic Reinforcement Learning
  6. 2017年のAIの課題 (AIユーザ側)  DeepMind等から公開された論文と実装コードを参考にして、自社のニーズに適う AIモデルを設計・構築することは、大半の企業にとって、ハードルが高い。  それを行うために必要となる開発人材とデータセットの確保が、大半の企業に とって、まだまだ困難だからである。  DeepMindのAIモデルの実装コードは、GitHubからダウンロード(git

    clone)できる。  しかし、GitHubのコードを改良して、自社のニーズにかなうようAIモデルを構築できる 人材(開発エンジニア)を確保することは、大半の企業にとって、容易ではない。  AIモデルの学習(構築)に際して必要となる大量のデータセットの入手も、大半の企業にとっ て、容易ではない。 (データの収集・クレンジング・加工、教師ラベル等のメタデータの付与、 モデル精度の評価基準・、損失関数の設計)
  7. 2017年のAIの課題 (AI開発側)  「複数のタスク」をこなすことができる「単一のAIモデル」を目指して、 DeepMindから以下の論文が出ている。  しかし、“あらゆるタスク” を、”人間並の精度”で課題解決できる「汎用人工知能」 には、まだほど遠い。 【

    論文 】 • Lukasz Kaiser et.al (2017) One Model To Learn Them All • James Kirkpatrick et.al (2016) Overcoming catastrophic forgetting in neural networks • Chrisantha Fernando et.al (2017) PathNet: Evolution Channels Gradient Descent in Super Neural Networks
  8. SingularityNETとは何か? ( 要点 )  Ethereumの分散アプリケーションである。  誰でも、自作の機械学習・深層学習プログラムを公開できる。  公開した自作プログラム(以下、AI

    Agent)が、 誰か(人間ユーザ or 別のAI Agent)から 使われると、 対価として、暗号通貨を受け取ることができる。  smart contractベースで、AI Agent どうしが作業を依頼しあう “offer network” (「受委託 ネットワーク」)の形成を目指している。  取り組むタスクを解決する上で、必要な機能を提供できるAI Agentを呼び集めて、仕事 の「受委託ネットワーク」(“offer network”)を自動的に編成(formate)する世界を目指し ている。  このなかから、あらゆる課題を人間レベルの精度で解決できる「人間と並ぶ知性」(AGI 汎用人工知能)や、人間の問題解決力を超越した「人工超知性」(Super Intelligence)と 呼べる 高度に組織化された “offer network” が、自律的・自然発生的・自動的に出現す ることを目指している。 17
  9. SingularityNET とは何か? ( Executive summary ) 1) Ethereum上で、世界中のプログラマが自作AIプログラムを、公開できるDappsである。 2) プログラマは、利用料金を暗号通貨(AGI

    token)で受け取ることができる。 3) 無数のAI AgentどうしAI-to-AI が 仕事を受託・委託しあう offer-networkを実現 4) エンジニアではない一般の企業人や個人は、API経由で、専門知識なしに、 必要なAIサービスを簡単に見つ出して、プログラミングなしで(AGI token支払いで)利用可能。 5) 取り組むべきタスクを解決するために、必要な分析機能をもつ(適任の)AI Agent選抜 メンバーで構成される「タスク・フォース」を編成して、タスク・フォースのなかで、AI Agentが 互いに仕事を割り振って、問題解決にあたる offer-network を自動的に編成する。 6) このような、AI2AI の offer-network が重層的に張り巡らされる過程で、あらゆるタスクを 人間並み or 人間以上の精度でこなせる状態=Singularityの出現を目指す。 6) 「人間性に反しない善いAI」を実現させるために、AI Agentを、「人間性に即した善への 貢献度」指標を用いて定量評価し、評価ランクの高いAgentに報酬(Beneficiary reward) を与え、ランクの低いAI Agentにペナルティを与える。 この仕組みによって、AI Agent自身が、内発的に、「人間性に叶うAI」へと成長する インセンティブを埋め込む。 18
  10. AIの使い手(企業・個人)に対する訴求価値  現在、大多数の企業や個人は、 AIサービスを利用したいと思っ ても、簡単に利用できない。  独自開発する場合も、開発に必 要なエンジニアやデータセットを 用意するのは困難。 

    GitHubには、個人エンジニアや 団体が開発したコード資産が公 開されているが、プログラミン グ・スキルがない企業や個人に は、使い方がわからない。 (GotHubにAIモデルを公開した 開発者も、使い手とめぐりあう ことができず、AIモデルを販売 して収入を得ることができない) 21
  11. AIの使い手(企業・個人)に対する訴求価値 SingularityNETは、 これまで非エンジニアの企業人や個人 には容易に手の届かなかったAIモデル と学習用データセットを、専門知識なし に簡単に売買できる市場(market place) を提供する。 sharing-economu marketplace

    for AI を創設することで、 世界中のAIツールやデータセット が互いに知見を共有しあえる世界 を生み出し、「AIの恩恵」 (the benefits of AI)が、 世界中の人々に行き渡る 『AIの民主化』(democratizing) を実現する。 22
  12. SingularityNET ( White Paper ) https://public.singularitynet.io/whitepaper.pdf  AI技術は経済社会活動を規定 する決定的な技術にありつつある。 

    しかし、現在、AIモデルを開発する 手段(データと既存モデル資産) は、一部の大企業が、閉鎖的に 抱え込んでいる。  SingularityNETは、データと、 これまでに開発されたAIモデルの資産 を開かれた社会の共有資産として 誰もが自由にアクセスできるように することで、すでに開発済みの AIモデルを組み合わせることで、 人間並か人間を超える知性を持つ 汎用人工知能(Artificial General Intelligence)の形成を促します。 23
  13. SingularityNET ( White Paper ) https://public.singularitynet.io/whitepaper.pdf  SingularityNET は、オープンソースの smart

    contract プログラムの集合体 である。  複数の既存のAIサービスをつなぎあわ せて、互いの強みを活かし合い、より 優れたAIサービスを生み出す環境を 提供する。  この環境の中で、世界中のエンジニア が公開したAIモデルは、社会の共有 資産となり、誰もがアクセスして、 利用することができるようになる。  その結果、誰もが、既存のAIモデル を組み合わせて、新たなAIモデルを 開発したり、モデルが提供する サービスを享受する消費者になれる。  誰もが、SingularityNETにモデルを公開 したり公開されたモデルを購入できる。 24
  14. SingularityNET ( White Paper ) https://public.singularitynet.io/whitepaper.pdf  今日、ほとんどの企業は、 事業を展開する上で、自社の ニーズに応えてくれる

    AIモデルを求めている。  しかし、ほとんどの企業は、 ニーズに叶うAIを開発するの に必要な人材を抱えることが できないでいる。  SingularityNETは、既存のAI モデルとデータに、容易に アクセスできる環境を用意 することで、この問題を解消 する。  今日でも、エンジニアが開発 したAIモデルやデータは GitHubで公開されているが、 技術者でないとアクセス方法 がわからない。 25
  15. SingularityNET ( White Paper ) https://public.singularitynet.io/whitepaper.pdf  SingularityNETは、AIモデ ルとデータの売買市場 (marketplace)を提供する

    ことで、企業が SingularityNET独自の暗号 通貨を支払う ことで、必要 なAIモデルとデータを調達 できるようにするのと同時 に、  エンジニアは、自分がつ くったモデルや、 収集・クレンジング・整形 加工したデータを SingularityNET上で販売す ることで、収益を得ること ができる。 26
  16. SingularityNET  Uber や AirBnB が、それまで経済 社会の中で姿が見えなかった、 新しい「サービスの提供者」と「新 しいサービスの消費者」を発掘し たように、個人エンジニアが開発

    したAIモデルとデータセットを、(エ ンジニアでないと使い方がわから ないGitHubではなく)誰もが使え る共有資産(売買可能資産)として、 市場に上場することで、新しい サービスの提供者と消費者を出 現させる。  SingularityNETは、AI Agent(機械 モデル)が、自動的に他のAI Agentに作業依頼したり、データを やりとりしたり、仕事の結果を与え 合ったりできるようにするための smart contractを用意している。  SingularityNETは、AI Agentどうし の機械コミュニケーションだけでな く、人間がAI Agentに呼びかけて、 サービスの提供を依頼することも できるようなsmart contractも用意 する。  SingularityNETでは、独自暗号通貨である AGI token を 用いて、AIモデルやデータを売買したり、分散アプリその ものの運営ガバナンスに参加することができる。 27
  17. ( 求めているサービスを提供中のAgentを 検索可能にするための手続き ) AI Agent は、 - 自分がどのようなサービス機能を提供するのか? -

    利用者に、利用料金をどのように請求するのか? - データをどのように受け付けて(関数の引数のデータ型など) - サービスの結果をどのように送り返すか(関数の返り値・戻り値のデータ型など) を、自分を売り込む宣伝(Advertising)として、情報発信すること を義務付けられている。 29
  18. ( OpenCog ) 個々の機能に特化したAIモジュールの集合体として、 汎用人工知能の実現を目指している http://goertzel.org/papers/CogPrime_Overview_Paper.pdf 34 人間並みか、人間を上回る知性 (human-like, the

    human level and ultimately beyond ) を実現するやり方(path)は、いくつも(複数)あるはずだ。 CogPrimeは、そのうちの1つの手法 ---私たちが、(計算機上で)動くと信じる方法 を追求するものです。
  19. ( OpenCog ) 問題意識 http://goertzel.org/papers/CogPrime_Overview_Paper.pdf 35 人間並み or 人間を超える知性を出現させるには、 複数のAIアルゴリズム(の実装器)が密に連携して、互いに影響を及ぼしあいながら、

    全体として、ひとつのまとまりをもった系(システム)として動作する アーキテクチャを設計する必要がある。 しかし、この課題は難易度が高いために、正面から取り組んだ事例が数えるほどしかない。
  20. ( OpenCog ) http://goertzel.org/papers/CogPrime_Overview_Paper.pdf 36 人間の脳(human brain)は、 そのような系(システム)を、長い進化の過程を経るなかで、試行錯誤しながら形成してきた。 人工的にそのような「系」(システム、認知アーキテクチャ)を開発するためには、 複数の記号論的

    or 準(半)記号論的な複数の学習モデルを、 (multiple symbolic and subsymbolic learning and memory components) 適切な環境(アーキテクチャ機構)の中のしかるべき位置に配置して、 相互に影響を及ぼしあいながら動作するように統合するアプローチが必要だと考えられる。
  21. ( OpenCog ) one of the central hypothesis http://goertzel.org/papers/CogPrime_Overview_Paper.pdf 40

    OpenCogの「作業中心仮説のひとつ」は、 複数の異なる原理(principles)に基づく 複数のAIアルゴリズムを、 単一のアーキテクチャの中で、相互に影響を及ぼしあいながら動作させることで、 cognitive synergy を 引き起こす必要がある という考え である。 複雑ネットワークにおける創発現象のように、 系全体が、ある閾値を超えると、部分の総和以上の 性質を帯びた秩序構造が出現する
  22. ( OpenCog ) one of the central hypothesis http://goertzel.org/papers/CogPrime_Overview_Paper.pdf 41

    OpenCogの「作業中心仮説のひとつ」は、 複数の異なる原理(principles)に基づく 複数のAIアルゴリズムを、 単一のアーキテクチャの中で、相互に影響を及ぼしあいながら動作させることで、 cognitive synergy を 引き起こす必要がある という考え である。
  23. ( OpenCog ) Cognitive synergy Ben Goertzel ( Novamente LLC

    ) COGNITIVE SYNERGY: A UNIVERSAL PRINCIPLE FOR FEASIBLE GENERAL INTELLIGENCE ? ( http://goertzel.org/dynapsyc/2009/CognitiveSynergy.pdf ) 42
  24. SingularityNET では、個々のタスクを解決する上で、 利用可能な複数の「タスク特化型AI」どうしが、仕事を依頼しあう AI-to-AI offer network が自動生成される基盤の提供を目指している。 そして、 「特定のタスク」を解決しうる AI-to-AI

    offer network が、 重層的・階層的に、仕事を依頼しあうことで、「あらゆるタスク」 を解決可能な 「A network of AI-to-AI offer networks」 の構築を目指している。 このアプローチによって、人間並か、人間を超える問題解決能力を もった汎用AIが出現する「Singularityの実現」を目指している。
  25. OpenCog onto SingularityNET 45 SingularityNET に 、OpenCog (の知見)を搭載するということは、 以下を、人間の設計者がデザイン(設計)するのではなく、 Smart

    contract通信プロトコルを用いた、AI Agent間の自律的・内発的な仕事の受委託 が無数に発生することで、系全体として、汎用知性を生み出す最適なアーキテクチャ構造が、 AI2AIのoffer-networkとして、内発的・自然発生的に、いわば自己組織化的に、 ある種の複雑系における創発現象によって、自律的に編成されるアプローチを取る ということだろうか? AI2AI offer network
  26. -AI-to-AI (AI2AI)の自動執行プロセス- ( Agent間で、仕事を委託(発注)・受託(受注)しあう手続き) AI Agentが仕事を委託する 取引先のAI Agentを見つける際、 どのような相手方が取引先として 見つかるかは、相手方の過去の

    信用度合いや報酬ランクや 人間善への貢献ランク(後述) に基づいて、確率論的に決まる。 以上はデフォルトの設定だが、 人間ユーザは、この相手方を 探索するアルゴリズムの設定を 好きなようにコードを上書きして、 改変することができる。 48
  27. 1. 世界中のプログラマが開発した無数のAIモデル(AI Agent)が、 Ethereum上で、特定の問題解決を行うために、人手を借りず に自動的・自律的に仕事を受委託しあう “offer network” を、 実現する。(※ 将来的には、よりスケーラブルな別の基盤への移行を検討)

    2. タスクが変わるたびに、(機械翻訳や物体検出・音声認識な どの)特定の機能に特化したAI Agent が、「タスク・フォース」 ( “offer network”)を自動的に組む(formation)ことで、あらゆ るタスクを、人間並み(AGIか、人間以上の精度で解決できる 「汎用人工知能」(AGI)や「超知性」(Super Intelligence)の到 来を目指す。 SingularityNET とは何か? 50
  28. 3. どのAI Agentがどのような機能(サービス)を提供していて、 どの(node)Addressでアクセスできるのか、(自己紹介)広 告(Ad.)を閲覧することで、瞬時に知ることができる。 (「AIサービスのカテゴリ」リストが、SingularityNET上の共通言語(ontrogy)として、 利用される) 4. すべてのAI AgentのAd.の一覧リストは、register

    nodeと呼ばれる smart contractプログラム によって、管理される。 (リストに掲載されているAI Agentがまだ存在していて、記載されたとおりのAIサービスを提 供しているかどうかは、利用したAI Agentからの報告を受けて、情報更新される。) 5. 以上の仕組みによって、人間のユーザも、機械(プログラム) である AI Agentも、求めている機能(サービス)を提供している AI Agentを見つけて、仕事の委託(・受託)を依頼する コミュニケーションを簡単に取ることができる。 SingularityNET とは何か? 51
  29. 6. SingularityNETにアップロード(登録)した自作AIプログラムが、 SingularityNET上にすでに登録されているすべてのAI Agentや、 参加中の人間ユーザ(個人、企業、団体)とやりとりするために 必要な smart contractとAPI 一式は、すべて用意されている。 7.

    エンジニアによって、新規にSingularityNETにアップロードされた AIプログラム(=AI Agent)は、まず最初に、1つ又は複数の root nodesからメッセージを受信し、以下を受け取る。 ① SingiularityNET上に登録されている(自分以外の)AI Agentsのリスト (a list of peers) ② その時点までのすべてのBlock-chainのcopy ③ smart contract一式(使い方説明書付き) SingularityNET とは何か? 52
  30. AI Agent-to-AI Agent (AI2AI) “offer-network” AI Agent が 別のAI Agentに、

    仕事を依頼したり、別のAI Agentから 仕事を請け負ったりする世界 55
  31. ( AI-to-AI ”offer network” が必要なケースの例) AI Agent間で売買取引の対象となるのは、 ① 計算資源(GPUなど) ②

    データセット(機械学習モデルや深層学習モデルの学習と検証に不可欠) ③ 学習済みのAIモデル(機械学習or深層学習モデル)が提供するサービス である。 56
  32.  「複数のタスク」をこなすことができる「単一のAIモデル」を目指して、 DeepMindから以下の論文が出ている。  しかし、“あらゆるタスク” を、”人間並の精度”で課題解決できる「汎用人工知能」 には、まだほど遠い。 【 論文 】

    • Lukasz Kaiser et.al (2017) One Model To Learn Them All • James Kirkpatrick et.al (2016) Overcoming catastrophic forgetting in neural networks • Chrisantha Fernando et.al (2017) PathNet: Evolution Channels Gradient Descent in Super Neural Networks 再掲
  33.  「複数のタスク」をこなすことができる「単一のAIモデル」を目指して、 DeepMindから以下の論文が出ている。  しかし、“あらゆるタスク” を、”人間並の精度”で課題解決できる「汎用人工知能」 には、まだほど遠い。 【 論文 】

    • Lukasz Kaiser et.al (2017) One Model To Learn Them All • James Kirkpatrick et.al (2016) Overcoming catastrophic forgetting in neural networks • Chrisantha Fernando et.al (2017) PathNet: Evolution Channels Gradient Descent in Super Neural Networks 再掲
  34. PathNet 学習済みのニューラル・ネットワークモデル が 複数、利用可能な状況下 で、 新たに取り組むタスク に 応じて、  どのNNモデル

    と どのNNモデル を、  どのような連結順序 で、どれだけの重み づけで、互いに 連結させると、  新たなタスクの解決 に 有効な 1つの巨大なニューラルネットワーク(Super Neural Network) を 編成することができるか ? という 「利用可能なAIモジュール」の「最適連結グラフ構造」を 探索する問題 を、全自動で行うアルゴリズム
  35. SingularityNET や Morpheo で(購入)利用可能なAI module SingularityNET や Morpheo で(購入)利用可能なAI module

    SingularityNET や Morpheo で(購入)利用可能なAI module データ&AIモジュール 売買市場 DApps は、PathNet に とって 最良の活動環境
  36. PathNet (画像の出典) ( 画像の出典 ) ① https://www.google.co.jp/imgres?imgurl=https%3A%2F%2Fcdn-images-1.medium.com%2Fmax%2F1600%2F1*4-9rcFvShvsA4mhCpRHaSg.jpeg&imgrefurl=https%3A%2F %2Fhackernoon.com%2Fdeep-learning-cnns-in-tensorflow-with-gpus-cba6efe0acc2&docid=ztcCq0GADECAvM&tbnid=d58QFWXF_tj9lM%3A&vet=10ahUKEwjW3vmNlq fXAhUMgbwKHaWBBz8QMwhEKBQwFA..i&w=1408&h=412&bih=954&biw=1924&q=deep%20Neural%20network%20model&ved=0ahUKEwjW3vmNlqfXAhUMgbwKHaW BBz8QMwhEKBQwFA&iact=mrc&uact=8

    ② https://www.deepcoredata.com/wp-content/uploads/2016/06/neuralnetworksanddeeplearning_com.png ③ https://msdnshared.blob.core.windows.net/media/2017/02/021717_1842_QuickStartG4.png ④ https://www.google.co.jp/search?q=LSTM&rlz=1C1SNJC_jaJP554JP554&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjtmJWrmqfXAhWJTLwKHZAGBR0Q_AUICigB&biw= 1749&bih=823#imgrc=IrwppVe-yiuXjM:
  37. タスクが与えられる前 - 利用可能なAI moduleとデータセットが DApps上に、無数にある - 売買市場 Dapps 上で、(購入)利用可能な AI

    モジュールプログラム or 学習用・検証用データセット データセット & AI モジュール 売買市場 DApps
  38. タスク ① PathNet アルゴリズム が 選抜した AI モジュール 出力層は、 PathNet

    アルゴリズム側 が用意する 出力層 中間層 第1層 中間層 第2層 データセット & AI モジュール 売買市場 DApps
  39. PathNet が タスク&データが変わるたびに 自動(再)編成してきた Super Neural Network を Blockchain に

    セキュアに記録する (モデルをバイナリで保存してもよいが、どのモジュールをどの順路と重みパスで結合したかの トポロジー構成を、 Json形式のようなデータ形式で保存する 方法がメモリ負荷が小さいか) 過去 現在 t-1時点目 の情報を記録 したブロック t時点目 の情報を記録 したブロック
  40. 3. どのAI Agentがどのような機能(サービス)を提供していて、 どの(node)Addressでアクセスできるのか、(自己紹介)広 告(Ad.)を閲覧することで、瞬時に知ることができる。 (「AIサービスのカテゴリ」リストが、SingularityNET上の共通言語(ontrogy)として、 利用される) 4. すべてのAI AgentのAd.の一覧リストは、register

    nodeと呼ばれる smart contractプログラム によって、管理される。 (リストに掲載されているAI Agentがまだ存在していて、記載されたとおりのAIサービスを提 供しているかどうかは、利用したAI Agentからの報告を受けて、情報更新される。) 5. 以上の仕組みによって、人間のユーザも、機械(プログラム) である AI Agentも、求めている機能(サービス)を提供している AI Agentを見つけて、仕事の委託(・受託)を依頼する コミュニケーションを簡単に取ることができる。 SingularityNET とは何か? 81 再掲
  41. -AI-to-AI (AI2AI)の自動執行プロセス- ( Agent間で、仕事を委託(発注)・受託(受注)しあう手続き) AI Agentが仕事を委託する 取引先のAI Agentを見つける際、 どのような相手方が取引先として 見つかるかは、相手方の過去の

    信用度合いや報酬ランクや 人間善への貢献ランク(後述) に基づいて、確率論的に決まる。 以上はデフォルトの設定だが、 人間ユーザは、この相手方を 探索するアルゴリズムの設定を 好きなようにコードを上書きして、 改変することができる。 84 再掲