Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
捨てて加速するプロダクト開発 / sutete-speedup-product-develop...
Search
Takahiro Tsuchiya
December 14, 2023
Technology
3
700
捨てて加速するプロダクト開発 / sutete-speedup-product-development
2023-12-14
「プロダクトマネジメント 先達に倣う実践事例 Lunch LT」で発表した資料です
https://findy.connpass.com/event/303778/
Takahiro Tsuchiya
December 14, 2023
Tweet
Share
More Decks by Takahiro Tsuchiya
See All by Takahiro Tsuchiya
Kaigi on Rails 2024 - Rails APIモードのためのシンプルで効果的なCSRF対策 / kaigionrails-2024-csrf
corocn
11
6.2k
現場のエンジニアから見た採用担当との協働
corocn
7
3k
シリーズAをリファラル採用中心に走り抜ける / leaner-referral-engineer-2024
corocn
3
2.1k
リファラル採用にフルベットしてみた
corocn
3
3.8k
エンジニアとプロダクトマネージャーを兼任した1年間を振り返る / pdm-furikaeri
corocn
17
8k
育休のすゝめ #devsumi 2023
corocn
3
4.9k
GCPでRubyを動かしている話 / ruby on gcp
corocn
0
940
フルリモートワーカーのデスク選定 / how-to-select-remote-work-desk
corocn
1
630
Auth0イントロダクション / corocn_auth0_day_recap_in_osaka
corocn
1
1.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
【2025 Japan AWS Jr. Champions Ignition】点から線、線から面へ〜僕たちが起こすコラボレーション・ムーブメント〜
amixedcolor
1
120
GMOペパボのデータ基盤とデータ活用の現在地 / Current State of GMO Pepabo's Data Infrastructure and Data Utilization
zaimy
3
190
LLMでAI-OCR、実際どうなの? / llm_ai_ocr_layerx_bet_ai_day_lt
sbrf248
0
430
ホリスティックテスティングの右側も大切にする 〜2つの[はか]る〜 / Holistic Testing: Right Side Matters
nihonbuson
PRO
0
570
Claude CodeでKiroの仕様駆動開発を実現させるには...
gotalab555
3
880
JAWS AI/ML #30 AI コーディング IDE "Kiro" を触ってみよう
inariku
3
270
帳票構造化タスクにおけるLLMファインチューニングの性能評価
yosukeyoshida
1
230
dipにおけるSRE変革の軌跡
dip_tech
PRO
1
230
2025新卒研修・HTML/CSS #弁護士ドットコム
bengo4com
3
13k
ビジネス文書に特化した基盤モデル開発 / SaaSxML_Session_2
sansan_randd
0
260
マルチプロダクト×マルチテナントを支えるモジュラモノリスを中心としたアソビューのアーキテクチャ
disc99
0
280
猫でもわかるQ_CLI(CDK開発編)+ちょっとだけKiro
kentapapa
0
3.4k
Featured
See All Featured
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.6k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
223
9.9k
Bash Introduction
62gerente
614
210k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
31
2.5k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
81
5.4k
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
Designing for humans not robots
tammielis
253
25k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
8
420
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
126
53k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
33
2.4k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
65k
Transcript
捨てて加速するプロダクト開発 2023-12-14「プロダクトマネジメント 先達に倣う実践事例 Lunch LT」 株式会社Leaner Technologies @corocn
自己紹介 株式会社Leaner Technologies ころちゃん / つちや たかひろ Leaner見積の開発チーム 岐阜からリモート Dev
と PM をいったりきたり PMとしては🐤です @corocn
None
今日は “機能を捨てる” にフォーカス
こんな人の参考になるといい - プロダクトマネージャーとしてのキャリアに興味があるエンジニア - ユーザーへの価値貢献のスピードをあげたいと思ってるエンジニア
今日伝えたいこと
理想のプロダクト 勇者の剣 勇者の盾 勇者の兜
現実のプロダクト 最初の町で 買った武器 中盤のダンジョン のボス対策武器 低レベル帯でしか使わない回復薬 こんな背負ってて戦える? 稀に飛んでる 敵に使う武器 勇者の剣
捨てる覚悟がいる - (スタートアップで資金調達をしているという側面もありますが) - 事業としてやっている以上、成長とそのスピードが求められる - はやく遠くに行くために、不要な武器を捨てる覚悟が必要
エンジニアは理解しやすい? - どの機能が原因で複雑になっているか、コード見て分かっているはず。 - リファクタするときに、この機能がなければもっと楽にかけるのに。 - 開発してない人からするとピンとこないことが多い。 - エンジニア出身のPMは、消す活動に熱を注ぎやすい。
Leanerではどうだったか - BtoBかつエンプラ向けのサービス(見積書回収や査定ができるサービス) - 当時、PMF手前ぐらいだった - いまのコードベースの上でピボットもしてきた - 例に漏れず、使ってない機能があり、消せてなかった -
業務フローのはじまりのあたりの分岐が後段の機能に波及していた
じゃあ消そう!
でも消すの難しくない? - はい
なぜ難しい? - エンジニアだけでは影響範囲がわからない。 - 職能間のコミュニケーションがしにくい。(特に縦割り組織) - 仕様の負債を倒すほうが全体で見るとコスパがいいのに、 局所的な解決策(技術負債の解消など)に比重をおいてしまう。
リリース前にもっと作り込めば? - それができるなら苦労はしない。 - どうやったって外すときは、外す。 - 撤退戦を学ぶことでトライしやすくしたほうが健全。
捨てるためのヒント
職能間で気軽に話せる状態にする - チームビルディング的なアプローチはなんにせよ必要。 - Leanerの場合 - セールス・CSとエンジニアの距離をとにかく近づけるようにしている。 - 職能間で会話する機会を意図的に設けている。オススメ。 -
プロダクト開発とチームづくりを支えるLeanerの「相棒制度」 - https://zenn.dev/leaner_dev/articles/7247da2c607f56
顧客に聞く - 聞けば一発でわかることを悩む必要はない - 聞いて解決できるフェーズなのに大掛かりな削除フローを回す必要もない - きれいに解決しようと思いすぎない - Leanerの場合 -
CS(カスタマーサクセス)に相談 → すぐ電話いれて聞きますよ! → 解決 → さくっと削除 - みたいなことをよくやっている - そんな簡単に聞いてくれるの?神か?という体験をした
しれっと消してみる - とりあえず消して様子を見る。 - 問い合わせがなければそれでいい。 - だめそうならさっと戻せばいい。 - Leanerの場合 -
ちょっとしたUIの変更はこれで対応してしまう。 - 今はCSと話しながら雰囲気でやっている - SLAやSLOのように、明確なレベルが決まると、より冒険しやすくなりそう
仕様変更の選択肢に機能削除を入れる - 仕様A or 仕様B で悩んでるときに、これそもそも必要?を考える。 - Leanerの場合 - 要望:
チャット送信 を Shift + Enter から Enter にしてほしい。 - 困りごと: 誤送信を防ぎたい - そもそもチャットの頻度少ないなら、ショートカットがなくても困らないはず。 → ショートカット自体消そう
その他 - 機能フラグで特定顧客をケアしながら段階的に消す - ベータ版として提供する - アクセスログから計測 - ヒートマップを導入して計測(できてない) -
etc...
よかったこと - チーム全体で “やめること” 大事では?という空気が醸成ができた。
まとめ - 捨てるべきものを捨て、プロダクト開発を加速しよう。 - ハイタッチサポートの文脈が強かったかもしれないので、参考までに。
Leanerについて
None
None
None
None
Leanerについて - “調達のスタンダードを刷新する” というミッションを掲げている会社 - 調達 = 企業の “買い物” の領域の
SaaS を開発している - ユーザーは toB、エンタープライズ寄り - 現在プロダクトを2つ運営している
We are hiring! - エンジニア採用してます!連絡お待ちしてます! - 次のことを覚えていただけるだけでも嬉しい。 - “調達” という市場が大きい
- Leaner リーナー という会社があること https://speakerdeck.com/leaner_tech/leaner-company-profile