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動作する読みやすいE2Eを目指して/Aim for readable E2E
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Culvert
October 16, 2024
Technology
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動作する読みやすいE2Eを目指して/Aim for readable E2E
XP祭り2024の発表資料です。
Culvert
October 16, 2024
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Transcript
動作する読みやすい E2Eを目指して 2024/9/28 XP祭り
2 藤原 考功(Takanori Fujiwara) ・株式会社ユーザベースの社員(テストエンジニア) ・XP祭り実行委員 ・JSTQB(Japan Software Testing Qualification
Board)技術委員 自己紹介 https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798186061
3 E2Eテスト(以下、E2E)に対する改善活動 今日お話しすること
4 • 画面やAPIなどの仕様を、 利用者の立場で記述する • 上記に、動作を確認するための手順が 自動テストとして紐付いている 本セッションにおける「E2E」
5 • 動作するドキュメント ◦ 利用者の立場から見た仕様が書かれている ◦ 自動テストとして動かすことができる 本セッションにおける「E2E」 特に、最新の仕様がタイムリーに反映されていることが重要だと思っています
6 • 仕様を理解できる記述になっている ◦ 利用者の立場から見た仕様が書かれている • 安定して動作する ◦ 自動テストとして動かすことができる 「E2E」が備えていてほしい要素
発表の都合上、後者の「安定して動作する」の方を先に話します
7 • GaugeとSelenideを採用 • 自然言語で記述し、テストコードと紐付ける 私たちのチームの場合
8 紐付けの例
動作するE2E | 01 | 9
10 ・まずは最低限動作するコードを書く ・テストがGreenな状態を保ったまま コードを綺麗にする テスト駆動開発の考え方
11 ・まず安定して動作することが大事 ・動作しない(特に不安定な)テストコードは 余計なストレスを生む ・安定して動くから安心して試行錯誤できる E2Eにも同じことが言えるはず
12 ・安定しない原因を愚直に調べる ・安易なリトライもなるべくやめる どうしたら安定するのか
13 ・画面を開く ・画面の描画が終わるまで待つ ・画面内の要素を検証する 例えば、「待ち」を改善する
14 ・画面を開く ・画面の描画が終わるまで待つ←ここが抜けがち ・画面内の要素を検証する 例えば、「待ち」を改善する
読みやすいE2E | 02 | 15
16 テストコードは常に具体的な手順として 細かく書く必要があるので、 記述量が多くなりがち E2Eが読みづらくなってしまう理由 その1
17 ・ログイン画面を開く ・ログイン画面が表示されるまで待つ ・ユーザー名に「username」を入力する ・パスワードに「password」を入力する ・「ログイン」ボタンを押下する 記述量(手数)が多い例
18 対策:1行に置き換えて隠す
19 ・記述しない...は無理なので、 何らかの形で構造化する ・インデントする、色を分ける、 ファイルを分ける etc… 記述量への対策
20 ・具体的な事実しか書かれておらず、 仕様そのものや、なぜその仕様になったか といった情報が欠落している E2Eが読みづらくなってしまう理由 その2
21 ・上映開始時刻が21:30である場合、 料金として1,500円を表示する 具体的な事実しか書かれていない例 仕様が読み取れない!!
22 対策:仕様がわかる記述に置き換える
まとめに替えて | 03 | 23
・安定して動作するE2Eを手に入れるために、 安定しない原因を少しずつ潰す ・綺麗で読みやすいE2Eを手に入れるために、 具体的(すぎる)記述に少しずつ手を入れる 24 動作する読みやすいE2Eを目指して 結局、こまめな片付けが大事ってことなんだと思います