Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ソフトウェアの設計を学び、メンテナンスしやすいテストを作ろう / Learn software...
Search
Culvert
December 09, 2023
Technology
3
2.6k
ソフトウェアの設計を学び、メンテナンスしやすいテストを作ろう / Learn software design, Create tests that are easy to maintain
2023/12/9 ソフトウェアテスト自動化カンファレンス2023の発表資料です。
Culvert
December 09, 2023
Tweet
Share
More Decks by Culvert
See All by Culvert
動作する読みやすいE2Eを目指して/Aim for readable E2E
culvert
1
140
受け入れテスト駆動開発で不確実性に段階的に対処する/Addressing Uncertainty Incrementally with Acceptance Test-Driven-Development
culvert
5
1.6k
私が経験したアジャイルテスト
culvert
4
1.4k
NaITE__32_First_ML.pdf
culvert
0
380
naite31_jstqb_tm
culvert
0
540
地域の子どもを地域で育てる
culvert
0
210
モヤモヤと向き合う
culvert
0
580
デブサミに行ってきた話
culvert
0
130
Other Decks in Technology
See All in Technology
プレーリーカードを活用しよう❗❗デジタル名刺交換からはじまるイベント会場交流のススメ
tsukaman
0
190
やる気のない自分との向き合い方/How to Deal with Your Unmotivated Self
sanogemaru
1
530
Introduction to Sansan Meishi Maker Development Engineer
sansan33
PRO
0
310
プロダクトのコードから見るGoによるデザインパターンの実践 #go_night_talk
bengo4com
1
2.7k
React19.2のuseEffectEventを追う
maguroalternative
2
520
Sansan Engineering Unit 紹介資料
sansan33
PRO
1
3k
LLMプロダクトの信頼性を上げるには?LLM Observabilityによる、対話型音声AIアプリケーションの安定運用
ivry_presentationmaterials
0
600
Performance Insights 廃止から Database Insights 利用へ/transition-from-performance-insights-to-database-insights
emiki
0
320
RDS の負荷が高い場合に AWS で取りうる具体策 N 連発/a-series-of-specific-countermeasures-available-on-aws-when-rds-is-under-high-load
emiki
7
4.2k
Copilot Studio ハンズオン - 生成オーケストレーションモード
tomoyasasakimskk
0
150
FinOps について (ちょっと) 本気出して考えてみた
skmkzyk
0
170
事業開発におけるDify活用事例
kentarofujii
3
710
Featured
See All Featured
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
697
190k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.8k
Done Done
chrislema
185
16k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1371
200k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
52
3.4k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
27
2.1k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.5k
Designing for Performance
lara
610
69k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
353
21k
Optimising Largest Contentful Paint
csswizardry
37
3.5k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
Transcript
ソフトウェアの設計を学び、 メンテナンスしやすいテストを作ろう 2023/12/9 ソフトウェアテスト自動化カンファレンス2023
2 藤原 考功(Takanori Fujiwara) ・ユーザベースの社員(SaaS事業所属のテストエンジニア) ・JSTQB(Japan Software Testing Qualification Board)技術委員
・XP祭り実行委員 自己紹介
3 メンテナンスしやすい状態を作れば、 自ずと無理なく継続的にメンテナンスできる。 それは、メンテナンスしづらい状態で 無理に頑張るよりもきっと価値がある。 はじめに テスト の話 ソフト ウェア
の話
4 ・ソフトウェア品質の測り方のひとつ ・内部品質と呼ばれたりする(顧客からは見えない) ・規格によっていろいろな定義がある メンテナンスのしやすさ≒保守性 ソフト ウェア の話
5 ・自動車や飛行機は部分ごとにメンテナンスができる ・部分の単位では複雑度が低い(≒シンプルな)作りになっている ・ある部分のメンテナンスが他に影響しないよう設計されている (影響すると大変なことになる) 分割できるとメンテナンスしやすい ソフト ウェア の話
6 粒度「大」だけを頑張ってメンテナンスしようとしていた 過去のわたしがイメージする「自動テスト」 粒度 ◯◯テスト 大 画面のテスト(≒E2Eテスト) 中 正直よくわからない (APIのテストとか?具体的なイメージはわかない
...) 小 ユニットテスト (概念は知っているけど、やっぱり具体的なイメージはわかない ...) テスト の話
7 ・大規模なサービスは、多数の「意味のあるまとまり」で構成されていた ・それぞれが責務を持ち、それぞれの「使い方」だけを知っている状態 ・テストは「意味のあるまとまり」とセットで作られていた いまのチームに来て驚いたこと テスト の話 ソフト ウェア の話
8 ・E2Eテスト:外部から見たふるまいを記述 ・ユニットテスト:内部のコンポーネントのふるまいを記述 実際の例 ユニット テスト E2E テスト ユニット テスト
E2E テスト ユニット テスト E2E テスト ※Backend For Frontendの 略。本発表では説明を割愛し ますが、そういう責務がある んだなーと思ってください。 テスト の話 ソフト ウェア の話 フロント エンド BFF(※) バック エンド
9 ・表示に関わる仕様変更:フロントエンドだけ気にすれば済む ・計算ロジックに関わる仕様変更:バックエンドだけ気にすれば済む 実際の例 ※Backend For Frontendの 略。本発表では説明を割愛し ますが、そういう責務がある んだなーと思ってください。
テスト の話 ソフト ウェア の話 ユニット テスト E2E テスト ユニット テスト E2E テスト ユニット テスト E2E テスト フロント エンド BFF(※) バック エンド
10 粒度に応じたテストだけをメンテナンスすれば良いので、無理がない 現在のわたしがイメージする「自動テスト」 粒度 ◯◯テスト 大 サービス全体にまたがるテスト (など) 責務に応じて(柔軟に)設計された、 ソフトウェアの単位に対応するテスト
中 いろいろ 小 ユニットテスト テスト の話
11 ・テスト対象を様々な粒度で捉えられるようになった ・責務に照らして、過不足のないテストを意識するようになった ・メンテナンスのしづらさは、危険を知らせるサインだと思うようになった 責務の概念を学んだ結果 テスト の話 ソフト ウェア の話
12 ・チームで取り組む ・テストを通じて良い設計を考える ・毎日やる 取り組み方 テスト の話 ソフト ウェア の話
13 ・常時ペアプロ、モブプロ ・手を動かして学ぶ、気付く ・教えようとすることで学ぶ、気付く チームで取り組む テスト の話 ソフト ウェア の話
14 ・いきなり完璧な設計をすることは難易度が高い ・テストを起点に、段階的に不確実性を下げる(≒受け入れテスト駆動開発) ・スコープを絞ることができる テストを通じて良い設計を考える テスト の話 ソフト ウェア の話
15 ・習慣になる ・無理なく強度を保つことができる ・違和感に気づきやすくなる 毎日やる テスト の話 ソフト ウェア の話
16 ソフトウェアの設計理論を学び、 実際のソフトウェアの実装に沿ったテストを構築することで メンテナンスのしやすさは格段に上がる。 理論を学ぶ方法は様々あるが、 経験豊富なSWE(ソフトウェアエンジニア)と 密にコミュニケーションできることが望ましい(と私は思います)。 まとめ