Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
私が経験したアジャイルテスト
Search
Culvert
September 30, 2023
Technology
4
1.3k
私が経験したアジャイルテスト
XP祭り2023の発表資料です
2023/9/30(土)
https://confengine.com/conferences/xp2023/proposal/18836
Culvert
September 30, 2023
Tweet
Share
More Decks by Culvert
See All by Culvert
動作する読みやすいE2Eを目指して/Aim for readable E2E
culvert
1
120
受け入れテスト駆動開発で不確実性に段階的に対処する/Addressing Uncertainty Incrementally with Acceptance Test-Driven-Development
culvert
4
1.3k
ソフトウェアの設計を学び、メンテナンスしやすいテストを作ろう / Learn software design, Create tests that are easy to maintain
culvert
3
2.5k
NaITE__32_First_ML.pdf
culvert
0
370
naite31_jstqb_tm
culvert
0
520
地域の子どもを地域で育てる
culvert
0
190
モヤモヤと向き合う
culvert
0
550
デブサミに行ってきた話
culvert
0
120
Other Decks in Technology
See All in Technology
Exadata Database Service on Cloud@Customer セキュリティ、ネットワーク、および管理について
oracle4engineer
PRO
2
1.5k
AWSアカウントのセキュリティ自動化、どこまで進める? 最適な設計と実践ポイント
yuobayashi
7
630
コンピュータビジョンの社会実装について考えていたらゲームを作っていた話
takmin
1
610
Snowflakeの開発・運用コストをApache Icebergで効率化しよう!~機能と活用例のご紹介~
sagara
1
470
エンジニアリング価値を黒字化する バリューベース戦略を用いた 技術戦略策定の道のり
kzkmaeda
6
2.8k
DevinでAI AWSエンジニア製造計画 序章 〜CDKを添えて〜/devin-load-to-aws-engineer
tomoki10
0
140
"TEAM"を導入したら最高のエンジニア"Team"を実現できた / Deploying "TEAM" and Building the Best Engineering "Team"
yuj1osm
1
190
AIエージェント開発のノウハウと課題
pharma_x_tech
0
160
Visualize, Visualize, Visualize and rclone
tomoaki0705
9
83k
Oracle Database Technology Night #87-1 : Exadata Database Service on Exascale Infrastructure(ExaDB-XS)サービス詳細
oracle4engineer
PRO
1
180
IoTシステム開発の複雑さを低減するための統合的アーキテクチャ
kentaro
1
120
OCI Success Journey OCIの何が評価されてる?疑問に答える事例セミナー(2025年2月実施)
oracle4engineer
PRO
2
160
Featured
See All Featured
Embracing the Ebb and Flow
colly
84
4.6k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
98
5.4k
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
47
7.4k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
30
4.6k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
74
9.2k
Building Adaptive Systems
keathley
40
2.4k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
104
6.2k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
28
5.5k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
4
410
The Cult of Friendly URLs
andyhume
78
6.2k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
511
110k
Optimizing for Happiness
mojombo
376
70k
Transcript
私が経験したアジャイルテスト 2023/09/30 XP祭り2023
藤原 考功(Takanori Fujiwara) ・XP祭り実行委員 ・ユーザベースの社員(テストエンジニア) ・JSTQB(Japan Software Testing Qualifications
Board)技術委員 自己紹介 2
JSTQB Foundationシラバス Ver4.0(日本語版)がリリースされました ✨お知らせ✨ ・ソフトウェアテストに関する知識が体系的に書かれているシラバスです ・無料でダウンロードできます https://jstqb.jp/syllabus.html 3
WFとアジャイル | 01 | 4
・リリースは一度きり、リリース後は基本的にプロジェクトが解散 ・軽微なもの、稀にしか起こらないものなども含めてバグはできるだけ潰す ・テストはテスト専門の担当者/チームに依頼する(私は依頼される側) (自分が所属した)WFなプロジェクトの特徴 5
・リリースは常にする、プロダクトそのものが存在する限りリリースは続く ・ビジネス価値を速く届けることがまず大事。必要なテストを絞る ・クロスファンクショナルなチームで、チーム全員でテストをする (テスト以外のあらゆる仕事もチーム全員でやる) (自分が所属した)アジャイルなプロジェクトの特徴 6
テストのことを考え始めるタイミングの変化 WF:仕様が固まったあと(仕様が決まるまでテスト担当者は呼ばれない) アジャイル:仕様が固まる前を含めて、いつでも(私以外もみんな考えてる) テストのことを話している中でより良い設計に気づくこともあるし、 設計のことを話している中で足りないテストに気づくこともあるし、 ユニットテストを書く中でユーザーストーリーの不足に気づくこともある (ここからここまでがテストを考える時間、のようにかっちり分けられない) 7
開発ライフサイクルの外側 ・いわゆる「運用」フェーズだったもの ・プロダクトは生きているので、開発だけやるわけにはいかない 本番環境で動いているサービスに対する監視なども、 大きな括りでいえば「テスト」 8
アジャイルチームへの適応 | 02 | 9 1 受け入れテスト編
・最初に受け入れテストを設計し、自動テストとして記述する ・テストステップ(※)は自然言語で書く ・テストコードの実装難易度が低め(HTMLの要素を操作・検証する) ※このあたりの用語はややこしいので用語集を見てね! https://glossary.istqb.org/ja_JP/search 最初は受け入れテストの自動化から 10 * “Fujiwara”ユーザーでログインする *
”中嶋製作所”の”会社概要”を表示する * “資本金”に”1000万円”が表示される
・HTML/CSS ・REST ・Mock ・Selenide ・Gauge ・Kotlin ・Linux ・アジャイル(XP) 覚えることは意外と多かった(粒度は合ってないです) 11
ペアプロで修行する ・わからないなりに手を動かす ・理解していなくてもまずは動くものが書ければヨシ! ・後追いで理解する これだけで2年半くらいを費やしました。自転車の練習と似ていて、 ひたすら手を動かしているうちに、急に書ける瞬間が来る感覚でした。 詰まったら秒でバレるので、恥ずかしくも助けてもらいやすい環境でした。 12
アジャイルチームへの適応 | 02 | 13 2 その他もろもろ編
受け入れテスト以外へも手を広げたくなる ・API(バックエンド)のテスト ・ユニットテスト ・CI/CDパイプライン チームは受け入れテスト以外も色々やっているので、 自分だけ浮いてしまうのが色々な意味で良くなかったと思います (作業分担を考える難易度が上がったり、自己肯定感が上がらなかったり) 14
覚えることはもっと増える(弊社採用ページより) 15
やっぱりペアプロで修行する ・わからないなりに手を動かす ・理解していなくてもまずは動くものが書ければヨシ! ・後追いで理解する 特にプロダクトコードは、全く読めませんでした。 1年半くらいかかって、それなりに手が動くようになってきた感覚です。 16
いま現在からふりかえって ・とても大変だった(今も大変) ・テスト以外にもそれなりに関われるようになったことは大きい ・もっと期間を短くできたのかな、という思いはある 17
まとめ | 03 | 18
大変だけど意味のある変化だった ・(私の場合)WFからアジャイルへの変化は、想像以上に大きかった ・(良い意味で)テストだけに関わるイメージが持てなくなってきた ・適応するための手段はペアプロだった(自分が当事者になる仕掛け) 19
20 ・エクストリームプログラミング ・Clean Agile 基本に立ち戻れ ・クラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイド 参考書籍