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webフロントエンドテストと自動化

 webフロントエンドテストと自動化

Cybozu

July 13, 2023
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  1. ⽬次 1. テストコードについておさらい • テストコードの意義などを軽くおさらい 2. フロントエンドテストの⽬的と⼿法 • どういった種類のテストがあるのか •

    何を保証したくてフロントエンドテストを書くのか 3. フロントエンドテストを⽀える技術 • どのようにフロントエンドテストを書いていけば良いのか • 具体的なライブラリの使い⽅を知る 4. テストを書いてみよう! • 実際にインテグレーションテストを書いてみる
  2. 前提1 : 近年のフロントエンドの進化 • サーバーサイドとフロントエンドが別れた世界に • フロントエンドできること・やることが増える • 複雑な状態管理 •

    SPA によるシームレスなUI更新 • ServiceWorkerによるキャッシュ管理やオフライン対応 • etc… → フロントエンド単体で複雑性が増している。
  3. Testing trophyモデル • kent.c.Dodds⽒が提唱するモデル • The Testing Trophy and Testing

    Classifications • コード・ロジックのカバレッジではなく、 ユーザーからみたユースケースのカバレッ ジを重視すべきという考えに基づく
  4. Testing trophyモデル • スピード・コストに加えて信頼度とのバランスをとる • 信頼度 = どれだけ動作に⾃信を得られるか。 • “The

    more your tests resemble the way your software is used, the more confidence they can give you.” • ユーザーの操作を起点とした、複数のモジュール・コンポーネントを 跨ぐテストをコストを抑えつつ書いていきたい • 結合テストを充実させていくと良いのではないか • Write tests. Not too many. Mostly integration.
  5. 各テストよく使われるライブラリ • 静的解析 • eslint : JavaScriptのリントツールとしてデファクトなライブラリ • Typescript :

    型チェックを⾏える • 単体テスト • Jest : メジャーなJavaScriptテストフレームワーク • Vitest : Jest互換の⽐較的新しいJavaScriptテストフレームワーク
  6. 各テストよく使われるライブラリ • 結合テスト • Testing Library : Domをエミュレートして動作を実⾏確認できるツール • jest-dom

    : jestのDOM⽤拡張。DOM⽤のマッチャーなどが追加される。 • E2Eテスト • Cypress : Selenium以降に台頭したE2Eテストフレームワーク • PlayWright : Microsoftが中⼼に開発する後発のOSS E2Eテストツール。
  7. 各テストよく使われる技術 VRTテスト • Chromatic (Storybook) • Storybook公式が提供するサービス。 • Storybookで表⽰するコンポーネントでそのままVRTが可能。 •

    reg-suite × E2Eテストツールによるスクリーンショット • E2Eテストツール で撮ったスクリーンショットを元にVRTを実⾏する
  8. TestingLibraryのクエリ分類1 get〇〇 / query〇〇/ find〇〇 の違いと Allのあるなし ⾒つからない時 1つ⾒つかった場 合

    2つ以上⾒つかっ た場合 ⾒つからない場合 にretry getBy◦◦ error 要素 error しない queryBy◦◦ nullを返す 要素 error しない findBy◦◦ error 要素 error する getAllBy◦◦ error 要素⼀つの配列 複数要素の配列 しない queryAllBy◦◦ 空配列を返す 要素⼀つの配列 複数要素の配列 しない findAllBy◦◦ error 要素⼀つの配列 複数要素の配列 する
  9. よくありがちだけど🫤な取得⽅法 body → div[0] → ul → li[0] → …

    → button • みんな普段ページを操作するとき、DOM treeみて要素探してるの? getById("password-input") • みんなDOMのIdとかClassName⾒てページ操作してるの?
  10. 優先されるべきクエリ 以下のような情報から要素を取得すべき • アクセシビリティロール • ラベル • placeholder • テキスト

    これらは視覚的な認知とスクリーンリーダーなどによる機械的な解釈が ⼀致している(はず)から
  11. 具体的なTestingLibraryのクエリ 全ての⼈にとってアクセシブルなクエリ(なるべくこれを使おう) • ByRole : WAI-ARIAのrole属性から取得する • ByLabelText : フォームなどのラベルから取得する

    • ByPlaceholderText : ⽂字⼊⼒のプレイスホルダーから取得する • ByText : ⼊⼒とかではない⽂書コンテンツなどを取得する • ByDisplayValue : フォームないの現在値から取得する。
  12. 特定の要素があるか?or 消えているか? testing-library とjestを使う // 要素があるか? // → 要素を findBy

    や getBy で取得する(⾒つからないとErrorになるので) const addButton = await screen.findByRole('button', { name: '追加' }); // 要素が消えているか? // → 要素を queryByで取得し、null であることを確かめる const addButton = screen.queryByRole('button', { name: '追加' }); expect(addButton).toBeNull();
  13. 要素が特定の数あるか? testing-library とjestを使う // 要素が特定の数あるか? // → 要素を findAllBy などで探し

    const nameList = await screen.findAllByRole('listItem’,); // 個数を確かめる expect(nameList.length).toBe(3);
  14. 通信のモック 最近では msw (mock service worker) というライブラリを使うことが 多い • service

    worker上で通信を横取りする • リクエストに対応したレスポンスを設定しておくことで通信をモック Jestと併⽤するとリクエストの中⾝・呼ばれた回数・タイミングなどを 検査できる
  15. 改 : 正しくリクエストが⾶んでいるか? リクエストのモックとjestのモック関数を使う 1. jest.fn() を利⽤してモック関数を作る • モック関数 =

    どんな引数で呼ばれたか・何回呼ばれたかなどを検証可能 2. リクエストをモックする(※⽅法は後述) 3. 2.でリクエストが来たらモック関数にリクエストの中⾝を渡す 4. モック関数がどう呼び出されたか検証する
  16. 演習をする前に 必要なもの • git 環境 • Node.js v18 以上の環境 •

    (社内リンク) • お気に⼊りのエディタ • 宗教上の理由がなければ vscode が楽です。
  17. 演習準備 1. 以下のリポジトリをclone • https://github.com/sajikix/frontend-test-training-2023 2. README.mdを開く 3. READMEに従って storybookを起動

    1. npm ci と npm run storybook を叩くだけ 4. うまく⾏くと https://localhost:6006 でstorybookが起動する。
  18. コードの軽い説明 • src/page にテスト対象のコンポーネントがいる • 〇〇.stories.tsx ファイルがStorybookを表⽰するためのファイル • 〇〇.stories.tsx ファイルを開くと、Task1

    みたいな名前のオブジェク トがある • この⼀つ⼀つがStorybookObjectと呼ばれるものでStorybook上の1 ページに対応してる
  19. 参考⽂献・学びたい⼈へ 参考⽂献 • https://kentcdodds.com/blog • https://testing-library.com/ • https://jestjs.io/ より詳しく学びたい⼈へ •

    『フロントエンド開発のためのテスト⼊⾨ 今からでも知っておきたい ⾃動テスト戦略の必須知識』吉井 健⽂ (著) がおすすめです。