Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
開発PM勉強会_2022年2月
Search
西岡大揮
February 08, 2022
Business
4
3.5k
開発PM勉強会_2022年2月
増枠!SaaSの開発ロードマップ、マイルストーンどう決める?【開発PM勉強会vol.8 オンライン】で発表した内容になります。
西岡大揮
February 08, 2022
Tweet
Share
More Decks by 西岡大揮
See All by 西岡大揮
STORES PdM MeetUP_TAMを広げるコンパウンドプロダクト
daikinishioka
0
520
"hey Talk" Product Manager #1 PMチームLT
daikinishioka
2
1.4k
Other Decks in Business
See All in Business
unnameカルチャーブック 2025.02.21 update
unnameinc
6
17k
Cobe Associe: Who we are? /コンサル・市場調査・人材紹介のCobe Associe
nozomi
6
19k
総合研究院の研究活動と企業等との連携促進|Science Tokyo(東京科学大学)
sciencetokyo
PRO
0
1.7k
PMになって痛感した未知の未知とその対策
zerebom
0
200
SendGrid Night #10「Email Activityの活用法」
adaisukev
0
190
見積りと提案の力を競う見積りソン/ an estimation-thon to compete on the quality of estimates and proposals
bpstudy
0
200
リンクアンドモチベーション 営業コンサルタント向け紹介資料 / Introduction to Link and Motivation for Sales and Consultants
lmi
0
110k
地域を沸く沸く
fugashi1182
0
120
新卒エンジニア向け会社紹介資料/newgraduates-engineer
nextbeat
2
1.8k
Sales Marker Culture book
salesmarker
PRO
18
34k
Mercari-Fact-book_en
mercari_inc
1
24k
SaaSの次なる潮流BPaaS ゼロイチの事業づくりと伴走するプロダクト開発の裏側
kubell_hr
3
1.9k
Featured
See All Featured
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
30
4.6k
Adopting Sorbet at Scale
ufuk
74
9.2k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
273
40k
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
298
20k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
34
2.5k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
26
5.2k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
46
2.3k
A Philosophy of Restraint
colly
203
16k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
267
13k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.3k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
427
65k
Transcript
個別最適なSaaSと上手く向き合う プロダクトロードマップ ヘイ 株式会社 プロダクトマネージャー 西岡大揮
自己紹介 • 2012年 楽天株式会社入社 • 2016年 クックパッド買物情報事業部(現ロコ ガイド) • 2018年
heyにJOIN • STORES PdM -> STORES予約 PdM 西岡 大揮 Nishioka Daiki STORES 予約 プロダクトマネージャー @nishiokadaiki1
heyのMission
お店のデジタル化を まるっと STORES が目指す世界観
安心の開設サポート 無料ではじめる ネットショップ 最短翌々日入金 持ち運びできるかんたん キャッシュレス決済端末 誰でもかんたんに 無料ではじめられる 予約システム ネットショップと
ひとつになった 新しい POS レジアプリ heyが提供しているサービス
美容院、リラク、フィットネス、ヨガ、料理教室、貸し会議室など 幅広い業種で 12 万以上のオーナーさんの導入実績 STORES 予約 お気に入りサービスを 会員カードとしてストック ネット予約・予約の 管理が可能に
決済、月謝や回数券等を キャッシュレス・ペーパーレス
STORES 予約 ビジネスモデル フリーミアムSaaS+従量課金(決済機能)
SaaSサービスとプロダクトロードマップ 今回のお話 約1年前にSTORES予約の担当となり、PdMとして模索した内容
そもそも プロダクトロードマップとはなにか
プロダクトロードマップとは 「やることリスト」ではない。 「ありたい姿」への最短ルート。 ロードマップは施策のやることリストではない。重要なのは進むべき方向性で あり、将来の「ありたい姿」。未来は不確実で考えても分からないし、目の前の タスクに溺れてしまいがちだが、一番最初に未来像を描くことが重要。
プロダクトロードマップとは ありたい姿 現在地 プロダクト戦略 (バリュー・プロポジ ション) プロダクト ロードマップ (開発の順番)
プロダクトロードマップとは ありたい姿 現在地 プロダクト戦略 (バリュー・プロポジ ション) プロダクト ロードマップ (開発の順番)
「ありたい姿」をどうやって考えるか だれにどういう価値を提供するのか
ありたい姿の考え方 「未来人」とは、未来の習慣をいち早く実践している人たち。 現在では珍しい行動と分類される人々だが、彼らの動機を理解すると変化への仮 説が見つかる。未来という不確実な事象に向き合う一つの方法。 「未来人」を見つける
「ありたい姿」をどうやってチームに伝えるか
ありたい姿をどうやって伝えるか 「よげんの書」と「プロダクトビジョン」 将来のプロダクトを妄想し、利用してくれているオーナーさんの生活を具体的に 記した「よげんの書」。 オーナーさんに提供したい価値を抽象化した「プロダクトビジョン」。
2022年のプロダクトロードマップ議論進め方 具体編
プロダクトロードマップの進め方 1. 施策リストの洗い出し&グルーピング(具体) 2. プロダクトビジョンの検討(抽象) 3. 事業計画 / グロースモデルとの整合性(具体) 4.
ターゲットの優先順位 / バリュー・プロポジション(抽象) 5. ステークホルダーへの共有 / 相談 6. ロードマップの決定 去年10月に二人目PdMが入社し、チームで議論するためにプロダクトロードマップ作 成プロセスを型化。具体と抽象を行き来しつつ考える。
プロダクトロードマップの進め方 1. 施策リストの洗い出し&グルーピング 2. プロダクトビジョンの検討 業種 × 規模 という軸で施策を並び替え。 他にも施策をスプシに書き出し、関連を洗い出す。
オーナーさんの成功とは何か、それに対してどのよう な価値が提供できるかを議論。
プロダクトロードマップの進め方 3. 事業計画 / グロースモデルとの整合性 4. ターゲットの優先順位 / バリュープロポ ジション
重要な数値を因数分解し、伸ばすべき変数を特定。各 施策と変数の関係を認識しておく。 • ターゲットの優先順位を決める • やらない事を明確にする • バリュープロポジション内の優先順位 を決める
プロダクトロードマップ決定 でも、運用がいちばん大変で重要!
SaaSの難しい点 • 影響範囲の大きいプロダクトロードマップ • 個別最適チームと全体最適なプロダクト
SaaS組織ではプロダクトの影響範囲が広い。開発チームだけではなく、マーケ / セールス / カス タマーサクセス、サポートなどすべての業種に関わる。プロダクトロードマップの変更をどのよ うに共有 / 議論していくのか。 影響範囲の大きいプロダクトロードマップ
課題 今年目指してるこ とが分からない 最新のロードマッ プが分からない なぜこの優先順位 なのか分からない
影響範囲の大きいプロダクトロードマップ • ロードマップのドキュメントを固定する • 月1 プロダクトロードマップ会を全社向けに実施(オープン形式)
SaaS組織の場合、チームごとにKPIが違う場合が多い。また向き合っている顧客属性が違うた め、ビジネスチーム全体で開発要望を議論しても軸がバラけてしまい、優先度が決められない。 個別最適チームと全体最適なプロダクト 課題 マーケ リード 獲得 IS トスアッ プ率
セールス 商談 成立率 CS オンボ オンボ ディング CS チャーン 率 チームごとの顧客特性の違い 各チームでのKPI(SaaSの場合)
個別チームKPIと全体最適なプロダクト セールスとCSで開発要望を各々管理し優先度を検討。チームに分かれる事で商談履歴や チャーン実績などファクトに基づいた議論が可能に。最終的な優先順位はPdM判断。 セールスチーム 開発要望カンバン CSチーム 開発要望カンバン
SaaSサービスとプロダクトロードマップのまとめ
• 不確実性と向き合い、ありたい姿を示す • 具体と抽象を繰り返しロードマップを考える • ビジネスチームを巻き込み透明性高い運営する 「 SaaSサービスとプロダクトロードマップ」のまとめ
とはいえ まだまだ課題はたくさんあります... • 要望やアイデアを可視化・集約しておく仮説リストの構造化 • バリュー・プロポジションの磨き込み • 利用状況の定量データ可視化強化 • ユーザーインタビューやユーザービリティテストなどオーナーさんを巻き
込んだUXリサーチの仕組み化 • etc…
告知 heyでは、 プロダクトマネージャーを 絶賛募集中です! まずはカジュアルに話を聞いてみたいという方は、 meetyかTwitter(@nishiokadaiki1)のDMにお 気軽にご連絡ください! meety hey採用サイト
告知 明日19時からイベントやります!
おわり