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Looks Good To Me 読書会でレビューの質が向上した話
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DaisukeShinoku
July 10, 2025
Programming
0
140
Looks Good To Me 読書会でレビューの質が向上した話
DaisukeShinoku
July 10, 2025
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Transcript
© SmartHR, Inc. Looks Good To Me 読書会で レビューの質が向上した話 〜Rails
での具体例を添えて〜 新奥 ⼤介 SmartHR プロダクトエンジニア 2025/07/10
お話すること 1. Looks Good To Me という本の紹介 2. チームが読書会を始めた理由 3.
読書会前後のレビューコメント⽐較 4. 読書会をやってみてどうだったか
Looks Good To Me の紹介 Looks Good To Me •
Adrienne Braganza (著) • ⾼⽥新⼭ (翻訳) • 増井敏克 (監修) • 秀和システム • 2025年5⽉30⽇ 発売 3
Looks Good To Me 読書会をチームで始めた理由 なぜ LGTM の読書会をチームで始めたか? • AI活⽤によってPR作成数が相対的に増加
• レビューに費やす時間が多くなってきた • 「レビューの重要性が上がってきてるよね」という認 識がチーム内で⼤きくなってきた • 毎週⾦曜⽇にテックトークという技術ネタ雑談タイム を設けていたが若⼲ネタが枯渇していた 4
Looks Good To Me 読書会をチームで始めた理由 なぜ LGTM の読書会をチームで始めたか? • AI活⽤によってPR作成数が相対的に増加
• レビューに費やす時間が多くなってきた • 「レビューの重要性が上がってきてるよね」という認 識がチーム内で⼤きくなってきた • 毎週⾦曜⽇にテックトークという技術ネタ雑談タイム を設けていたが若⼲ネタが枯渇していた 5
「なんか良さそう」 という興味駆動で 勉強会がスタート! 6
読書会によって⽣まれた効果 読書会で⽣まれたチーム‧プロセスの変化 • PRオープン前のセルフレビュー項⽬の整備 • コメントシグナルの改善&チーム内認識の統⼀ • レビュー後にApprove or Request
Changeを必ず明⽰ ◦ マージブロックか否かを迷わなくなった • PRタイトルをConventional Commits仕様に統⼀ 7
読書会によって⽣まれた効果 読書会で⽣まれたチーム‧プロセスの変化 • PRオープン前のセルフレビュー項⽬の整備 • コメントシグナルの改善&チーム内認識の統⼀ • レビュー後にApprove or Request
Changeを必ず明⽰ ◦ マージブロックか否かを迷わなくなった • PRタイトルをConventional Commits仕様に統⼀ 8
読書会前後のコメントの⽐較 読書会以前のコメント 9
読書会前後のコメントの⽐較 読書会以前のコメント 10
読書会前後のコメントの⽐較 11 正しくない気がするので確認をお願いします • ⼀⾒問題なさそうな、よくあるやりとりではある • 強いて⾔うのであれば ◦ レビュアーの気になりポイントがやや不明瞭 ◦
PR作成者に求めるNext Actionが少し曖昧 • 結果としてレビュアーの求めることとPR作成者が⾏っ た対応に齟齬が⽣じてしまっている
読書会前後のコメントの⽐較 読書会以前のコメント 12
読書会前後のコメントの⽐較 読書会以前のコメント 13
読書会前後のコメントの⽐較 14 [MUSTだけどnits]ファイル分けたいです! • これも決して悪いコメントではない • [MUSTだけどnits]というコメントシグナルが ◦ なんとなく⾔いたいことはわかる ◦
ただマージブロックなのかどうか不明確 • 結果として対応はするが「コメントシグナル意味ある かな?」というモヤりが残る
読書会後にチームは どうなれたか? 15
読書会前後のコメントの⽐較 16 トリプルRパターンでのコメントを意識 • 依頼(Request): ◦ PR作成者に何をしてほしいのか • 理由(Rationale): ◦
依頼が必要な理由の説明 • 結果(Result): ◦ PR作成者が変更を⽐較できる測定可能な最終状態
読書会前後のコメントの⽐較 トリプルRパターンに沿ったコメント 17
読書会前後のコメントの⽐較 トリプルRパターンに沿ったコメント 18 依頼
読書会前後のコメントの⽐較 トリプルRパターンに沿ったコメント 19 理由
読書会前後のコメントの⽐較 トリプルRパターンに沿ったコメント 20 結果
読書会前後のコメントの⽐較 21 コメントシグナルの統⼀ • マージブロックとするもの ◦ needs change: ▪ 1回のコミットで解決できる⼩さな変更と修正
◦ needs rework: ▪ ⼤きな⼿直しやリファクタリングを必要とする変更 ◦ align: ▪ 機能的に問題ないが、チーム規約に準拠していない • 未対応でもマージしてよいもの ◦ levelup: ▪ 品質向上のために変更が推奨されるがPRの承認は⽌めない ◦ nitpick: ▪ コードに影響を与えない単なる主観的なコメント
読書会前後のコメントの⽐較 コメントシグナルの活⽤ 22
読書会前後のコメントの⽐較 23 必須ではないがRSpecの保守性も気にしたい コメントシグナルの活⽤
読書会前後のコメントの⽐較 24 規約&他実装箇所に反した書き⽅は直したい コメントシグナルの活⽤
まとめ 1. 気軽な気持ちで始めた読書会だった 2. いざ読み進めていくとアンチパターンに⼼当たりがあった 3. コメントシグナル‧PRタイトルの統⼀などすぐに開始できる 事例が多数あった 4. 本⽂中の事例以外でも、全員で同じ本を読むことによって
「レビュー後は絶対にApproveかRequest Changesのどちら かをつけよう!」などの共通認識が明⽂化された チームのコードレビューの質が向上!
Looks Good To Me をチームで読んで 気持ちの良いコード レビューのプロセス を確⽴していこう! 26
ご清聴ありがとうご ざいました! 27