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面倒なことは、 Azure OpenAI Service× Power Automateにやら...

面倒なことは、 Azure OpenAI Service× Power Automateにやらせよう!

課題と背景
外資系企業に転職後、大量の英文メールが来るようになり、内容を把握する前に埋もれてしまうという課題
OpenAIとAzure OpenAIの違い
OpenAI: 強力なAIモデルやAPIを提供
Azure OpenAI Service: OpenAIの技術をAzureクラウド環境に統合し、独自の機能やサービスを提供
従量課金制
Power Automateとは
Microsoftが提供するRPAツール
ワークフローの自動化やスケジュールに基づくタスクの実行が可能
クラウド版とDesktopアプリがあり、目的や費用に応じて使い分ける
処理フロー
英文メールをOutlookに受信した際に、日本語に訳して自分宛に送信するフローを構築
言語判断にはAzure AI Languageを、和訳と要約にはAzure OpenAI Serviceを使用
実際の処理フロー
変数作成と変数への値格納を行い、JSONの解析プロセスで苦労したが、最終的に良い経験となった
アウトプット事例
要約文の件名に「AOAIによる要約」であることを明示し、クリティカルな内容は本文を確認するようにしている
特に苦労した点
JSONの解析プロセスで"content"だけを取り出すのに苦労し、ChatGPTに質問したり、記事を調べたり、エキスパートに相談することで解決
まとめと予定
Power Automate未経験者でも個人レベルの自動化は難しくない
500コネクタが揃っている効果は絶大で、生成AIと組み合わせることで多くのことが自動化可能
今後は文章構造や画像を保持して要約する機能を追加予定
この資料は、Azure OpenAIとPower Automateを活用して業務効率化を図る方法について具体的な事例を交えて説明しています。

banquet.kuma

May 27, 2024
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Transcript

  1. 自己紹介 Xアイコン <経歴> • 材料系の学部を卒業。 新卒で電機メーカーの生産技術職へ就職。 (生産技術者とのしての経験10年弱) • 30代前半でデータサイエンティストへキャリアチェンジ ①技術者派遣会社で、客先常駐でデータ解析業務(未経験採用)

    ②自動車メーカーで機械学習システム開発 ③ITコンサルティング会社で生成AIコンサルタント&エンジニア ⇒ 現職 <保有資格> 統計:統計検定1級、統計検定準一級 Python:Python 3 エンジニア認定基礎試験/データ分析試験 AI:G検定、E資格、JDLA Generative AI 国家資格:基本情報技術者試験 クラウド:Azure Fundamentals AZ-900 マルチンゲールと 申します。
  2. Azure OpenAI Service とは Microsoftが提供するクラウドベースの生成AIサービスであり、 GPTモデルを提供する唯一のクラウドサービス 観点 OpenAI Azure OpenAI

    Service セキュリ ティ • API発行時に作成されたSecret keyを使用する • API を通じて送信されたデータは、OpenAI モデル のトレーニングや OpenAI のサービス提供の改善に は使用されない • Azureインフラ内でホストされ、GDPRなどの国際的 プライバシー規制に準拠 • データはOpenAIに送信されず、モデルのトレーニン グにも使用されない コスト 従量課金制で、モデルごとに異なる料金体系。 従量課金制(Pay-As-You-Go)とプロビジョニングさ れたスループットユニット(PTU)による予測可能なコス トモデル カスタマ イズと 柔軟性 APIを通じて他のアプリケーションと統合可能 Azureの他のサービスと統合可能で、より高度なAIソ リューションを構築可能
  3. Power Automate とは • Microsoftが提供するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)ツール • ワークフローの自動化やスケジュールに基づくタスクの実行が可能。500以上のアプリケーションと連携できる。 • クラウド版とDesktopアプリがあり、目的、費用に応じて使いわける必要あり。 観点

    Power Automate Cloud Power Automate Desktop 費用 Microsoft 365またはDynamics 365のサブスクリプション に含まれる • Power Automate Premium: $15/ユーザー/月 • Power Automate Process: $150/ボット/月 無料(Windows 10およびWindows 11ユーザー向け) • Power Automate Premium: $15/ユーザー/月(プレミアムコ ネクタと連携) • Unattended RPA Add-On: $150/ボット/月 できる こと • クラウドフローの作成と実行 • 500以上のクラウドコネクタとテンプレートの利用 • Microsoft Teamsでのメッセージ送信 • 承認プロセスの自動化 • Plannerでのタスク作成 • Dataverseでの行の更新 • デスクトップフローの作成と実行 • RPA(ロボティックプロセスオートメーション)の実 • Excelスプレッドシートのデータ変更 • レガシーシステムでのデータ入力とタスク完了 • CMDコマンドの実行 • ウェブページからのファイル取得 できな いこと • デスクトップアプリケーションの操作 • レガシーシステムとの直接連携(APIがない場合) • クラウドフローの作成と実行(無料版では不可) • クラウドコネクタの利用(無料版では不可) • Dataverseとの連携(無料版では不可) 今回はCloudを選択
  4. 処理フロー 英文のメールをOutlookに受信した際に、日本語に訳した後に自分宛に送信する 件名が英語で ある 非該当 大まかな流れ 該当 メールを受信 (開始) 終了

    本文を和訳し、 要約 メールを 自分宛に送信 終了 言語モデルへの無駄な 課金を除くため、 英文メールを判定
  5. データフロー図 Azure AI Language(※) 言語判断にはAzure AI Languageを、和訳と要約にはAzure OpenAI Serviceを使用 Outlook

    メール 条件判断 件名抽出 件名 言語名 Power Automate マージ メール 和訳&要約 User Prompt +本文 Power Automate Azure OpenAI(※) gpt-35-turbo-16k 言語検出 Power Automate JSON解析 Power Automate レスポンス 本文の日本語要約 (※)Premiumライセンスが必要
  6. まとめと予定 開発コストを抑えた、業務効率化にAOAI × Power Automateはかなり使える <まとめ> • Power Automate未経験者でも、個人レベルの自働化は難しく無かった (※より複雑、外規模はもちろん壁があると思います、、)

    • 500コネクタ揃っている効果は絶大!AOAIと組み合わせることで、かなり多くのことが自働化できそう • 上記から、生成AIを使ったRPAのトライの第一候補になると思われる <予定> • 文章構造(段落、表)を保持して要約する。現状は平文になっています。。 • 画像を保持して要約する。現状は画像データがなくなっています。。 • RAGやってみたい ぼちぼち やっていきます
  7. 参考にした記事 • AzureOpenAIとPowerAutomateでメール要約をスマートに自動化 • 5 分でわかる Power Platform!その 1 ~Power

    Platform とは?~ • Power Automate 価格 • 【PowerAutomate】JSONの解析の目的と使い方。動的なコンテンツとして 認識させる!