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品質のために手段を追求してみた【DeNA QA Night #4】

DeNA_Tech
February 17, 2023

品質のために手段を追求してみた【DeNA QA Night #4】

You Tube:https://youtu.be/17D3FNQPeLc

概要:
本資料は 2023/2/10(金) に開催された DeNA QA Night #4 で発表された資料です。

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February 17, 2023
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Transcript

  1. 9 • 品質管理部のバリュー(行動指針) ◦ 品質のために手段を追求する ▪ 品質の高いプロダクトを素早く提供するために、あらゆる手段を追求する ◦ 基礎を大事にする ▪

    基礎を大事にし、その上で組織にあった形にカスタマイズする ◦ 学び、進化する ▪ 自らの学びと他者の事例(失敗も成功も)から、常に進化しつづける習慣をつける ◦ 信頼を築く ▪ 組織の壁を越え積極的に巻き込み、品質を全員で実現するという理念をDeNA全体で実 現できるよう心がける ◦ 最後の砦となる ▪ DeNAとして譲れない品質を守り抜く 品質本部・品質管理部
  2. 10 • 品質管理部のバリュー(行動指針) ◦ 品質のために手段を追求する ▪ 品質の高いプロダクトを素早く提供するために、あらゆる手段を追求する ◦ 基礎を大事にする ▪

    基礎を大事にし、その上で組織にあった形にカスタマイズする ◦ 学び、進化する ▪ 自らの学びと他者の事例(失敗も成功も)から、常に進化しつづける習慣をつける ◦ 信頼を築く ▪ 組織の壁を越え積極的に巻き込み、品質を全員で実現するという理念をDeNA全体で実 現できるよう心がける ◦ 最後の砦となる ▪ DeNAとして譲れない品質を守り抜く 品質本部・品質管理部
  3. パーソナリティ • 藤﨑 隆 • QC2G 社会課題領域(SS)を担当 • QA/テスト 17年目

    • 多方面から関われるQAになりたい • ベイスターズの優勝を間近で見たくて入社 ◦ 2014年からファンクラブ 管理 テスト 技術 その他 プロジェクトマネージャー 認定スクラムマスター システム監査技術者 JSTQB FL IVEC L2 JSTQB AL IVEC L5 Comptia Network+ MCPC 2級 応用情報技術者 AWS ソリューションアー キテクト アソシエイト 秘書検定2級 知的財産管理技能検定2級 宅地建物取引主任者 FP3級 社会保険労務士 統計検定2級 持っている資格
 13 今年取っておきたい資格
  4. QAがJoinするまでの打ち合わせの流れ 19 ① 依頼 ② 精査 ③ 体制 検討 ④

    事業部と 打ち合わ せ ⑤ 見積もり ⑥ 合意 ⑦ Join 事 業 部 Q A Email
 Slack Zoom Slack
  5. 品質のために手段を追求 26 イ ン ス ペ ク シ ョ ン

    テ ス ト 設 計 テ ス ト 実 行 品 質 分 析 普段なら・・・ テ ス ト 計 画 サ イ ン オ フ
  6. ①ユースケース理解を深め、「想定外」を防止していく 31 来場者数を調査 年間来場者数 平均来場者数 1回の販売 稼働率:試合数 2,283,524人 ※NPB情報 31,716人

    ※年間来場者数/試合数 約390,000枚 ※チケット販売情報から推定 98%:72試合 ※NPB情報から推定 2019年度セ・リーグ入場者数・平均試合時間(公式戦全日程終了) https://npb.jp/statistics/2019/atttime_cl0930.pdf 2023年公式戦(横浜スタジアム開催)チケット発売スケジュール 全体概要 https://sp.baystars.co.jp/ticket/regular/game.html
  7. ①ユースケース理解を深め、「想定外」を防止していく 33 日付 対戦チーム 開場前 開始前 試合成立前 試合成立 4/8 阪神タイガース

    ✖ 7/15 ヤクルトスワローズ 〇 ✖ 8/4 広島カープ 〇 〇 ✖ 8/16 阪神タイガース 〇 〇 〇 〇 払い戻し要否 必要 必要 必要 不要 備考 5回裏終了 試合の中止を想定
  8. ①ユースケース理解を深め、「想定外」を防止していく 34 日付 対戦チーム 開場前 開始前 試合成立前 試合成立 4/8 中日ドラゴンズ

    ✖ 7/15 ヤクルトスワローズ 〇 ✖ 8/4 広島カープ 〇 〇 ✖ 8/16 読売ジャイアンツ 〇 〇 〇 〇 払い戻し要否 必要 必要 必要 不要 備考 5回裏終了 ※ ✖:雨天中止が決まったタイミング ※ この成績により「雨男」という称号を獲得 試合の中止を想定
  9. ①ユースケース理解を深め、「想定外」を防止していく イ ン ス ペ ク シ ョ ン テ

    ス ト 設 計 テ ス ト 実 行 テ ス ト 計 画 ユ | ス ケ | ス 分 析 品 質 分 析 サ イ ン オ フ ここまでの活動により、ユースケース分析がQAプロセスに追加 38
  10. ①ユースケース理解を深め、「想定外」を防止していく イ ン ス ペ ク シ ョ ン テ

    ス ト 設 計 テ ス ト 実 行 テ ス ト 計 画 ユ | ス ケ | ス 分 析 品 質 分 析 サ イ ン オ フ 実 利 用 検 証 ここまでの活動により、ユースケース分析がQAプロセスに追加 副産物として「実利用検証」を必要と判断 39
  11. ①ユースケース理解を深め、「想定外」を防止していく 41 サインオフ レポート 紙チケット の損傷 現地調査 テスト ユースケー ス分析

    仕様書イン スペクショ ン デジタルチ ケット発行 ライムラグ 多人数入場 モギリ端末 の電池持ち 実利用調査 41
  12. ①ユースケース理解を深め、「想定外」を防止していく サインオフ レポート 紙チケット の損傷 現地調査 テスト ユースケー ス分析 仕様書イン

    スペクショ ン デジタルチ ケット発行 ライムラグ 多人数入場 モギリ端末 の電池持ち 実利用調査 54
  13. ②共通認識を増やし、「行き違い」を防止していく サインオフ レポート テスト ユースケー ス分析 仕様書イン スペクショ ン 仕様書

    フォーマッ ト 実利用調査 開発品質向 上合意 Process Flow Diagram 紙チケット の損傷 現地調査 デジタルチ ケット発行 ライムラグ 多人数入場 モギリ端末 の電池持ち 55
  14. ②共通認識を増やし、「行き違い」を防止していく サインオフ レポート 紙チケット の損傷 現地調査 QA成果物レ ビュー依頼 開発品質向 上合意

    ユーザーア ンケート テスト Process Flow Diagram ユースケー ス分析 仕様書イン スペクショ ン 仕様書 フォーマッ ト デジタルチ ケット発行 ライムラグ 多人数入場 電池持ち 実利用調査 57 改善提案
  15. 成果 59 分類 項目数 不具合数 不具合率 備考 QAテスト (結合・総合) 1593項目

    80件 5.0% 新規プロダクト平均 <見積もり> < 実績 >
  16. 成果 60 分類 項目数 不具合数 不具合率 備考 QAテスト (結合・総合) 1593項目

    80件 5.0% 新規プロダクト平均 分類 項目数 不具合数 不具合率 備考 QAテスト (結合・総合) 1593項目 32件 2.0% QAでの検出 受入テスト 6人日 0件 0.0% YDB/QAで実施 本番環境 - 0件 0.0% ファンフェスで実証実験 <見積もり> < 実績 >
  17. 成果 61 レイリーモデル  ソフトウェア開発プロセスすべてにおける障害率を表したグラフ 基 本 設 計 詳 細

    設 計 コ ー デ ィ ン グ 単 体 テ ス ト 結 合 テ ス ト シ ス テ ム テ ス ト 本 番 不具合検出ピークと不具合数を定めると、 工程別の障害率が分かる 例)全不具合K=100件   検出ピークをコーディング工程(c=2.5) 基本設計 c=0.5 8件 詳細設計 1.5 20件 コーディング 2.5 24件 単体テスト 3.5 21件 結合テスト 4.5 14件 システムテスト 5.5 8件 本番 6.5 5件 24件 5件 ピーク

  18. 成果 63 基 本 設 計 詳 細 設 計

    コ ー デ ィ ン グ 単 体 テ ス ト 結 合 テ ス ト シ ス テ ム テ ス ト 本 番 基本設計 32件 詳細設計 76件 コーディング 76件 単体テスト 51件 結合テスト 24件 システムテスト 8件 本番 2件 合計 269件 QAで検出せずに済んだ 235件 QAで検出した 32件 QAで見逃した (見つかっていない) 2件 今回、結合テスト・システムテストでの不具合数は32件 ピークは、コーディング工程の少し前(C=2.0)と仮定 ここから逆算すると、不具合269件が内在した開発であることが分かる 8件
 24件
 ピーク

  19. 成果 64 もし、不具合数が同一で、検出ピークが「結合テスト」と仮定 本番不具合:2件 本番不具合:30件 ピーク ピーク 基 本 設

    計 詳 細 設 計 コ ー デ ィ ン グ 単 体 テ ス ト 結 合 テ ス ト シ ス テ ム テ ス ト 本 番
  20. 73