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『バイトル』CTOが語る! AIネイティブ世代と切り拓くモノづくり組織

『バイトル』CTOが語る! AIネイティブ世代と切り拓くモノづくり組織

技育祭2025秋の登壇資料です。

AI駆動開発が当たり前となった2025年。AIネイティブ世代を軸にプロダクト開発を進める『バイトル』CTOが下した意思決定と譲れない価値観。その決断の裏側で挑戦を重ねる若手エンジニアの成長を生々しくお伝えします。AI時代に求められる「決断」と「挑戦」のヒントに触れられる内容です。

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ディップ株式会社 PRO

October 11, 2025
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Transcript

  1. 長島 圭一朗 
 2005年:
  ソフトウェアハウスでキャリアを積み、 
  Webエンジニアへ転身(LAMP環境) 
 
 2011年:


     サンフランシスコでUSマーケット向けの 
  スマホゲームや広告の企画開発に挑戦。 
 
 2015年:
  スタートアップに取締役CTOとして参画。 
  IoT×SaaSの新サービスの立ち上げに熱中。 
 
 2025年:
  2024年から新規事業の立ち上げに従事し、 
  ディップ株式会社 執行役員CTO就任 
 

  2. ディップ株式会社 2000年:
  インターネットの家庭普及率が18%の時代  
  求人広告業界初の「ポータルサイト」が誕生 
 
 2010年:
  スマホ普及率が4%でガラケー全盛期の時代 


     動画で仕事を探せる機能をバイトルに実装  
 
 2019年:
  ユーザーの働く課題を解決するために、 
  AI・RPAを活用したDXサービスを開始 
 
 2024年:
  日本初のAIと対話型バイト探しサービス 
  『dipAI』を時代に先立ってリリース 
 

  3. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. ⽇本の労働市場のインフラをプロダクトで⽀える企業 1,000 万

    人以上の ユーザー数 15 万社 以上の 顧客基盤 15件 以上の 知的資産
  4. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. モノづくりの「正解」が根底から変わる 観点 これまでの常識

    これからの常識 価値観・世界観 「コードを書くスキル」が最重要。正 確さ・完成度・安定性を重視 課題設定と価値設計が最重要。 社会に 価値を届ける力 、創造性・実験・スピー ドを重視 意思決定 経験と勘に基づき、時間をかけて 判断。過去の事例や自分の直感に 依存。 AIとデータに基づく高速な意思決定 。仮 説検証を並行しながら短時間で判断し 改善サイクルに反映。 リリーススピード 数ヶ月単位でリリース。 完璧な計画 とウォーターフォール開発が重要。 数日〜数時間単位 で継続リリース。爆 速のプロトタイピング と改善サイクルが 重要。 これまでの「ものづくり」の常識が通⽤しない時代に
  5. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. AIネイティブ時代に求められる能⼒のピラミッド AI活⽤を前提にとして扱うエンジニア像 課題解決⼒

    誰のどんな課題を解決するのかという問い 価値創造⼒ 技術を社会にどう役⽴てるか考える⼒ AI活⽤⼒ 最新のAIツールを使いこなすスキル 技術スキル コーディングなど⼟台となる基礎⼒
  6. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 少⼦⾼齢化による⽣産年齢⼈⼝の減少 避けられない未来 ⽇本の⽣産年齢⼈⼝は、2060年には⼈⼝の半分にあたる約4,400万⼈にまで減少する⾒込み

    全産業への影響 IT業界はもちろん、飲⾷、⼩売、医療、介護など、⽇本のあらゆる産業の成⻑を阻害する深刻な問題 多くの「はたらく⼈」に⽀えられている社会基盤の維持が困難に
  7. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 「働きたい想い」と「働き⼿が欲しい企業」の雇⽤ミスマッチ 奪われる可能性 「働きたい」想いがあるのに、スキルや経験、時間の制約などで働くチャンスを失っている⼈

    企業の成⻑鈍化 多くの企業は「働き⼿が欲しい」のに、必要な⼈材に出会えず、事業の成⻑が妨げられている 多くの⼈の可能性を奪い、企業の成⻑を⽌める要因に
  8. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 【事例】AI前提の超⾼速開発フロー② ① タスク起票

    JiraのチケットをMCPで 要約・整理 ② 実装 FigmaからClaude Codeで コンポーネントを自動生成 Copilot/Cursorで コーディングを加速 ③ レビューとテスト Pull RequestをAIが 自動生成 Devinでテストコード 作成・実行 JiraチケットからPR作成まで、AIが⼈間をサポートする開発スタイル
  9. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 2022年 新卒⼊社 バックエンドエンジニア

    半年間で設計から開発、リリースまでをやり遂げる と いう、目まぐるしいスピードでプロジェクトが進んでい ました。
 
 しかしユーザーの利用状況や、競合との比較を分析 しながら、 リリース後もサービスをどんどん変化させ ていく必要がある んです。
 
 「本当に届けるべき価値は何か」を問い続けながら も、変化に対応していくこと の面白さと大変さを同時 に感じました。 

  10. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 明⽇からできること 1 まずは

    形にしてみる 2 ⼩さなアウトプッ トを繰り返す 「スピード」を意識して、アウトプットの習慣を⾝につけよう
  11. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 2023年 新卒⼊社 バックエンドエンジニア

    人前に出たり、発信したりするのは全然得意じゃない し苦手です。 スキル不足で「これで大丈夫かな」と不 安に思ったり「こんなこと聞いていいのかな」と悩んで しまうタイプでした。 
 
 でも失敗しても挑戦したことを賞賛してくれたり、不安 な中で「やります」と言えばサポートしてくれます。私 でも「失敗するかもしれないけど、やってみよう」とい う気持ちになれました 。
 
 上司や先輩が情報を共有 してくれたり、イベントに 誘ってくれたのが大きかったと思います。 

  12. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 明⽇からできること 1 新しい技術に

    触れてみる 2 失敗を恐れず 発信する コンフォートゾーンを抜け出し、学びの機会を⾃ら創り出そう
  13. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 【事例】新卒1年⽬が⼤規模サービスの改善をリード 「ユーザーのために」という強い想いが、経験や年次を超えて⼤きな変⾰を⽣み出す 課題発⾒

    ユーザーアンケートか ら応募プロセスの課題 を発⾒ 仮説⽴案 データ分析に基づき、 改善案のプロトタイプ を提案 実装‧検証 AIを活⽤し、短期間で A/Bテストを実装‧効 果検証 成果 応募完了率が⼤幅に向 上し、全社表彰を受け る
  14. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 2024年 新卒⼊社 ネイティブアプリエンジニア

    実は配属2日目 に自分が出した プルリクエスト(PR) に対して最終的にコメント数が60件 も集まりました。 半年後にも最初のスプリントでリリースしたインクリメ ントで過去最大級のバグ を発生させてしまいました。 
 
 ただ失敗しても「ユーザーの価値」を徹底的に考え、 挑戦を続ける ことで、新卒からJetpack Composeの 導入や、KMP(Kotlin Multiplatform)を導入のプロ ジェクトを任せてもらえるようになりました。 

  15. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 明⽇からできること 1 ⾝近な⼈の

    課題を探す 2 作ったものを ⼈に⾒せる 「誰の、何の課題を解決するのか」という視点を持とう
  16. Copyright © DIP Corporation, All rights reserved. 本⽇のまとめ コンフォートゾーンを抜け出 せ。失敗は最⾼の学びの機会

    Whyから始めよ。技術は課題 解決のための⼿段である 完璧よりまず動く。 ⾼速なアウトプットサイクル が成⻑を加速させる スピード Speed 挑戦 Challenge 価値 Value AIネイティブ時代を⽣き抜くための3つのヒント