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テックブログなんてやるつもりはなかった - テックブログカンファレンス (2020.02.25)

テックブログなんてやるつもりはなかった - テックブログカンファレンス (2020.02.25)

テックブログカンファレンス【2020年2月25日(火)@飯田橋】 - connpass
https://connpass.com/event/162917/
※この資料は、企業のテックブログ運営者向けの勉強会「テックブログカンファレンス」での発表のためにまとめたものです。そのため、同じ「企業ブログの運用担当者」の視点でご覧いただくことを想定しています。

Kiyotaka Doumae

February 25, 2020
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Transcript

  1. 2 自己紹介 • IIJ公式技術blog (てくろぐ) • http://techlog.iij.ad.jp/ • Twitter •

    https://twitter.com/IIJ_doumae • Facebook • https://www.facebook.com/kdoumae 株式会社インターネットイニシアティブ 広報部 副部長 兼 MVNO事業部 事業統括部 シニアエンジニア 堂前 清隆 (どうまえ きよたか) 技術広報担当として、インターネット全般・ モバイル(MVNO)にする技術の普及活動を 行っています。 IIJ入社後15年ほどエンジニアをやってました
  2. 4 私 (堂前) が関わっているブログ 本日は以下のブログについて取り上げます。 てくろぐ 2010年12月開始 https://techlog.iij.ad.jp/ IIJのエンジニア、堂前による技術情報ブログ。 (実質的に堂前の個人ブログ)

    IIJ Engineers Blog 2016年5月開始 https://eng-blog.iij.ad.jp/ 技術的な情報や取り組みなど、開発・運用の現場 からエンジニア視点で情報を発信しています。 (広報部が運営するブログ) 現在広報3名で運営
  3. 5 2010年 「てくろぐ」を始めた頃の私 IIJ社内には面白い話がたくさんあるのに、 あまり知られてない。 社外に紹介したら良いネタになるのに。 テックブログ なんてやるつもりはなかった 運営 よその部署の話とか勝手に紹介すると怒られそうだから、

    ブログを立ち上げて”公式”ということにしてしまおう。 当時堂前は広報とは無関係の部署(ソフトウェア開発)に所属。 そもそも「自分が話したい」というモチベーションだったので、基本的 に自分で書くことが前提。(ゲストをお願いしたことも何度かあったが) つまり
  4. 8 2015年8月 人事異動で広報部へ 堂前の異動履歴 • 技術本部 企画開発部 開発課 • 事業推進本部

    サービス統括部 • 営業本部 営業技術部 • ソリューション本部 ソリューションサービス部ソリューションサービス課 • 新規事業企画室 • (出向) 株式会社インターネットレボリューション • サービス事業統括本部 データセンターサービス部 事業企画課 • サービス本部 アプリケーションサービス部 • プロダクト本部 アプリケーション開発部 戦略的開発部 • プロダクト本部 プロダクト推進部 企画業務課 • 広報部 (兼) MVNO事業部 事業統括部 2010年12月 「てくろぐ」開始 2015年8月 人事異動 広報部のテックブログが進んでいないので、一緒にやってくれる? テックブログ をやることになってしまった… 運営 つまり
  5. 9 企画主導で立ち上げられたブログの悩み 会社ブログ最大の悩み「記事が集まらない」 自然に記事が集まるのを待つ 各部署に記事執筆を割り当てる 広報部テックブログ「IIJ Engneer Blog」の初期の状況 あつまらない 上司から指示が飛ぶも、やる気無し

    会社ブログはコミュニティと同じ。 賑わってないところに誰も記事を書かない。 (Qiitaとか個人ブログに書いた方がいいよね) 何人かは書いてくれたのですが、広がらない…
  6. 11 最初の賑わいを作るために とにかくブログとして動いていないと話にならない。 運営担当が汗をかいて記事を集めることが重要。 自分で記事を書く 頼み込んで記事を書いてもらう イベントレポートでも何でもい いのでとにかく書く。 仲のいい人にお願いする。 (必要があれば、執筆者の上司に

    も根回しする) 記事を依頼するときは、「何でもいいから書いて」ではなく、 「このネタが面白いから、これを書いて」と依頼することが重要。 やり過ぎると個人ブログになってしまう危険性 社内Wiki(Confluence)に書かれた記事で面白いものがあったら、 「これ、エンジニアブログに書いてもらえませんか?」と突撃。
  7. 12 ヒット記事が出ると社内でのポジションが上がる 初期のヒット記事 Google Public DNS over HTTPS を試す 2016年8月15日掲載

    https://eng-blog.iij.ad.jp/archives/85 当時、執筆者が別件のために調べていた メモを社内Wikiに掲載していた。別件で の発表がボツになったという話を聞いて 「だったらエンジニアブログに書いても らえませんか」と依頼した。 もともと調査中のメモなどを社内Wikiで 公開するという文化があったことに助け られています。 (私自身もいろいろメモを公開しています)
  8. 13 ブログ運営 (編集部) としてできること ネタの発掘 文章・体裁の整理 公開記事の承認 執筆者へのフィードバック • 「このネタが面白い」という提案

    • 社外のトレンド、社内の盛り上がりに 気を配る • HTML化・図版の準備 • できるだけ執筆者の手間を省きたい • 場合によっては文章の整理も提案 • 社外へ開示してはいけない話が混じっ ていないか確認 • 必要があれば社内の要所と調整 • 記事公開の責任を(なるべく)執筆者に 負わせない • どのぐらいアクセスがあったかの共有 • 「次の記事も期待しています」
  9. 14 今後の課題 • リテンションの強化 • 記事によってPVの上下が激しい • テーマのとっつきやすさによってどうしても差が出る • 記事の魅力に頼るだけでなく、媒体力を高めたい

    • 媒体力が高ければ、とっつきにくいテーマにも光(PV)を当てる ことができる • Twitterを軸にしたリテンション策を図れないか? • 記事 →Twitter (@IIJ_ITS)フォロー → 別の記事 • フィードバックの強化 • 「皆さんの記事がこんなによい効果を生んでいます」 • 本人だけでなく、周囲(評価ライン)にも伝えたい
  10. 16 最後に やっぱりこの前提を忘れてはいけないと思っています。 • 会社ブログに寄稿をいただくのは、執筆者の厚意 • 少なくない時間を費やしていただいている • 厚意に応えるために何ができるか? •

    ブログ編集部はプロモーター • 寄稿していただいた記事をどうやって広げるか • 「PVを稼ぐ」のは執筆者の厚意に応えるため(でもある) ブログは書きたい人が自分のために書くもので、 誰かのために書くようなものではない。