Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
スクラムのイテレーションを導入してチームの雰囲気がより良くなった話
Search
Ryo Tajima
February 09, 2025
Technology
0
200
スクラムのイテレーションを導入してチームの雰囲気がより良くなった話
2025.02.07 - Geeks Who Drink in Nagasaki 登壇資料
https://nulab.connpass.com/event/339413/
Ryo Tajima
February 09, 2025
Tweet
Share
More Decks by Ryo Tajima
See All by Ryo Tajima
法制度と向き合う仕事 - インボイス制度対応の取り組み
eccyun
0
320
GitHub Issueで書くブログをCakePHP4で実装する
eccyun
1
560
また、ゲームをつくりはじめた
eccyun
0
810
Other Decks in Technology
See All in Technology
ABEMAのCM配信を支えるスケーラブルな分散カウンタの実装
hono0130
4
1k
機密情報の漏洩を防げ! Webフロントエンド開発で意識すべき漏洩パターンとその対策
mizdra
PRO
10
4.3k
グローバルなコンパウンド戦略を支えるモジュラーモノリスとドメイン駆動設計
kawauso
3
5.7k
Axon Frameworkのイベントストアを独自拡張した話
zozotech
PRO
0
220
Moto: Latent Motion Token as the Bridging Language for Learning Robot Manipulation from Videos
peisuke
0
160
LINEギフト・LINEコマース領域の開発
lycorptech_jp
PRO
0
340
AS59105におけるFreeBSD EtherIPの運用と課題
x86taka
0
210
[CV勉強会@関東 ICCV2025] WoTE: End-to-End Driving with Online Trajectory Evaluation via BEV World Model
shinkyoto
0
290
アジャイル社内普及ご近所さんマップを作ろう / Let's create an agile neighborhood map
psj59129
1
140
重厚長大企業で、顧客価値をスケールさせるためのプロダクトづくりとプロダクト開発チームづくりの裏側 / Developers X Summit 2025
mongolyy
0
160
JavaScript パーサーに using 対応をする過程で与えたエコシステムへの影響
baseballyama
1
110
不確実性に備える ABEMA の信頼性設計とオブザーバビリティ基盤
nagapad
3
4.4k
Featured
See All Featured
The Hidden Cost of Media on the Web [PixelPalooza 2025]
tammyeverts
1
39
Leading Effective Engineering Teams in the AI Era
addyosmani
8
1.1k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
192
56k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1371
200k
A better future with KSS
kneath
239
18k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.9k
Visualization
eitanlees
150
16k
Navigating Team Friction
lara
190
15k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
The Invisible Side of Design
smashingmag
302
51k
Building Adaptive Systems
keathley
44
2.8k
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.2k
Transcript
地方からチームの活動を支える スクラムのイテレーションを導入してチームの雰囲気がより良くなった話 ランサーズ株式会社 田島 僚 Geeks Who Drink in Nagasaki
2025.02.07
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 2
自己紹介 • 田島 僚 (たじま りょう) • ランサーズ株式会社 CREチーム リーダー ◦ プロジェクトの進行管理 ◦ ランサーズの決済・会計処理に関わる機能開発 ◦ 経理チームと連携してエンジニア観点から会計計上処理のサポート • 長崎県 諫早市 在住 ◦ 家から普賢岳が見えない
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 3
今日お話すること ランサーズ社のCREチームについて 長崎から、全国、そして世界へ CREの活動に合わせてスクラムのイテレーションを導入する
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 4
ランサーズ社のCREチームについて
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 5
の前に・・少しだけサービス紹介
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 6
サービス紹介 ランサーズはオンラインだけで完結する、企業と個人をマッチングする受発注プラットフォーム 企業には優秀な人材を、個人には時間と場所にとらわれない新しい働き方を提供 発注する企業(クライアント) 受注する個⼈(ランサー) マッチング 依頼/発注/⽀払 受注/報酬 検収/評価 提案/納品
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 7
ランサーズ社のCREチームについて • 現在は3名で活動中 ◦ マネージャー含め3名ともエンジニア • お問い合わせ起点での調査・機能改善を主業務におきつつ、状況に応じて決済・法改正に伴う対応をプロ ジェクト化して進めている • チームの統合により他チームから合流してきた組が多い(自分もそう) ◦ そんな経緯から扱っているドメインも幅広い ▪ ランサーズの運用保守 ▪ 決済周りの機能開発 ▪ 法改正の対応 ▪ 会計計上の基盤保守 ▪ Salesforceの運用保守
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 8
ランサーズ社のCREチームについて • コミュニケーション ◦ Slack ◦ Metalife ▪ バーチャルオフィスのコミュニケーションツール • 常時ビデオオンにしていて、フルリモートでも気軽に会話が出来ている状態
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 9
CREチームが抱えていた課題感
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 10
CREチームが抱えていた課題感 • チームという建て付けではあったものの、個人の寄り合いのようになっていた • 扱っているドメインの幅広さから属人化が進み、横で繋がりにくい状態
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 11
CREチームが抱えていた課題感 • チームという建て付けではあったものの、個人の寄り合いのようになっていた • 扱っているドメインの幅広さから属人化が進み、横で繋がりにくい状態 やっていることが違うので、ほとんど交わらない
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 12
CREチームが抱えていた課題感 • 週のはじめに先週の振り返りをし、今週やることを報告するようにしていた ◦ 「先週はこういう結果でした、今週はこれをやっていきます〜」の会話 • コミュニケーションは活発でチームの雰囲気も良かったが、まだまだ伸びしろが多い状態だった ◦ Aの報告を聞いて、BはAがやっていることが分からない。 分からないことが原因で先週立てた目標を Aが達成出来ていなかったときに、チーム全体で原因の深 掘りが出来ない ◦ 各々、自分がやれているかどうかでしか評価がしづらく、「チームとして良い状態か?」を誰もが考えら れる状態になっていない ◦ 遅延があったときに、マネージャー・リーダーしかサポートできないことが多く、チームで乗り越えられる ような構造になっていなかった ◦ 「順調!」「順調じゃない!」から先の会話がしっかりと出来ていない状態
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 13
CREチームが抱えていた課題感 • 状況に応じてチーム全員で特定の領域を一気に前進させられるようにしたかった ◦ それによって生産性を最大化し、サービスを利用する企業・個人に価値を届けてハッピーな世の中に したい • どうすれば良いか悩んでいたときに同僚から「チームの活動にイテレーションを導入してみませんか?」と提 案を受けたので、やってみることに
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 14
CREの活動に合わせて イテレーションを導入する
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 15
CREの活動に合わせてイテレーションを導入する • 今は1週間の単位でイテレーションを設定し、実行・振り返りを行っています ◦ 振り返りと設定は週初めに 1時間半かけてやっています • 目指したいところを定めて、そこに辿り着くように 1週間のうちにやることを決めています 1. プロジェクトが遅延していないこと 2. システムエスカレーション対応が期待されているスピード感で出来ていること 3. 重要だが優先度が低いものに少しでも対応できていること
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 16
CREの活動に合わせてイテレーションを導入する • 1タスクごとに規模を 1 ~ 5の範囲で 設定しています ◦ 以下のような基準 ▪ 1 : 半日 ~ 1日で終わるもの ▪ 2 : 2 ~ 3日で終わるもの ▪ 3 : 4 ~ 5日で終わるもの ▪ 5 : 週を跨いで対応が必要なもの ◦ 規模5のタスクはチームで議論した上で 1 ~ 3に収まるように分解しています
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 17
CREの活動に合わせてイテレーションを導入する • やっていくうちにイテレーションごとの消化規模からチームのポテンシャルも見えてくるようになりました
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 18
導入した結果どうなった?
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 19
導入した結果どうなった?
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 20
導入した結果どうなった?
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 21
導入した結果どうなった? • チームが今週何に向き合っていて、誰が主担当でどのくらい進捗しているかが明確になった • 終わっていないタスクがあることを気にするようになってきた ◦ 遅延が出た時のリカバリについてもチーム全体で会話出来るようになった • 振り返りの質が上がった ◦ 消化規模の上がり下がりから原因を考えられるようになった ◦ 未完了タスクがあった時にそれぞれがどういう動きをすれば良かったか?を考えられるようになった ◦ チームで向き合うことで、各々が貢献できていることを感じやすくなってきている ・・・と思う • 属人化の解消はまだ道半ば ◦ モブワークやハンズオンが活発になり、少しずつ良い方向には向かっている状況
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 22
長崎から、全国、そして世界へ
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 23
長崎から、全国、そして世界へ • • ランサーズが担っている社会インフラの側面を支える一員として ◦ 報酬を獲得し生活している方が全国・世界中にいることを意識して仕事をしています • 地方からチャレンジ出来る機会を作ってくれている会社の懐の広さに感謝している • これからも頑張っていくぞ!
Confidential © 2018 for LANCERS, Inc. All Rights Reserved 24
以上です ご清聴ありがとうございました