人が育つためにはフィードバックが欠かせません。しかしフィードバックが受け取られるには、それを渡すための関係性がまず必要です。問題は、その関係性ができあがるのを待てない場面が現場には頻繁にあることです。
関係性のない、あるいは十分に育っていない相手にフィードバック、特にネガティブなフィードバックを手渡さなければならないとき、何に気をつければよいのでしょうか。本セッションでは、フィードバックを「情報の伝達」ではなく「相手に直接的な影響を与えてしまう強力な行為」として捉え直します。そのうえで、関係性が整っていない状況でこそ欠かせない鍵——「意図を渡すこと」——について、考えてみようと思います。
また、丁寧なフィードバックの会話を重ねること自体が関係性を育てていくプロセスでもあります。「関係性があるからフィードバックできる」だけでなく「フィードバックの重ね方が関係性を育てる」という往復の視点も併せてお伝えできたらと思います。