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"書く文化"を仕組みで育てる──フォルシアの技術ブログ継続戦略
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June 20, 2025
1
140
"書く文化"を仕組みで育てる──フォルシアの技術ブログ継続戦略
2025/6/20開催Shinjuku.md#5 LT資料
FORCIA Tech Blogはこちらから=>
https://zenn.dev/p/forcia_tech
forcia_dev_pr
June 20, 2025
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Transcript
2025.6.20 Shinjuku.md "書く文化"を仕組みで育てる ──フォルシアの技術ブログ継続戦略 フォルシア株式会社 技術広報
自己紹介 名前 : 宮本 唯 経歴 : 2022年新卒⼊社 業務 :
webアプリ開発業務、技術広報リーダー 趣味 : 競技プログラミング
フォルシア/技術広報チームについて
フォルシアについて 事業内容 設⽴ 社員数 住所 「⾼速検索」技術を軸に事業を広げてきた、旅⾏業界に強みをもつWEBの開発会社です 膨⼤‧複雑なデータから必要な情報を 的確に探し出す、検索テクノロジーを基 にしたシステム開発‧サービス提供並
びにコンサルティング 2001年3⽉ 139名(2025年6⽉現在) 東京都新宿区新宿4丁⽬1-6ミライナタワー13階
技術広報チームについて 構成メンバー: ‧エンジニア6名 +経営企画1名 + 顧問1名 普段の業務上の所属チームや担当顧客にしばられない横串組織です。 有志のエンジニアが集まってミッションのもと活動しています。 社内ハンズオン
(現在はオンライン) PostgreSQL Conference Japan 2024 スポンサー活動 記事投稿コンテスト スポンサー活動 CodeQUEEN 2024 スポンサー活動 ミッション: 「⾃分たちの会社に誇りを持ちたい」 「⾯⽩い⼈‧優秀な⼈と⼀緒に働きたい」 「"⾒たことある"と⾔われる認知度を⾼めたい」 主な活動 : ‧FORCIA TechBlogの運営 ‧イベントスポンサー ‧社内ハンズオンの実施 ‧社外向けイベントの実施
FORCIA Tech Blog について
FORCIA Tech Blogについて フォルシア社員が執筆した技術ブログをZennプラットフォーム上で公開 2023年4⽉にZennの運⽤を開始してから⽉2本ペースを継続、計51本の記事を掲載! ※⾃社媒体からの移管記事を含めると計96本 https://zenn.dev/p/forcia_tech
8 FORCIA Tech Blogについて 社内中のエンジニアにより、幅広いジャンルの記事を公開しています バックエンド‧DB フロントエンド ‧TypeScript 開発時のTips系 チーム開発ノウハウ
9 技術ブログ継続公開って… 難しくないですか? 1. 執筆ハードルの⾼さ ‧書くトピックが思いつかない ‧業務で取り組んでいることがそのまま出せるわけではない ‧コストをかけて記事を出すインセンティブを⾒出しにくい 2. 運営コストの⾼さ
‧1年間コンスタントに記事を集める必要がある ‧業務で忙しい⼈中書いてくれる⼈を催促するのは申し訳ない …
10 打開策としてのアドベントカレンダー 毎年12⽉にお祭り感を作り出し、 25⼈のエンジニアに気合と根性でブログを書いてもらう企画。 (1⽉〜11⽉はお休み期間。フォルシアでは2018〜2021にかけて実施しました)
11 打開策としてのアドベントカレンダー ① 主に企画運営側の負荷が⾼い ‧執筆者への声掛け、催促、レビューなどの負担がすべて12⽉ ② 局所的な広報になってしまう ‧ブログにアクセスするユーザーから⾒ると、ほとんどの時期では技術記事の更新頻度が低く⾒える ③ 業務都合がつかず記事を書きたくても書けない
‧12⽉に業務が忙しくなる⼈は記事を書く余裕がない アドベントカレンダー企画によって平均⽉2本分のブログ本数は確保できたが課題も ⇒ 2022年の10⽉より、アドベントカレンダー企画ではなく「⽉刊」企画に変更 ⇒ 2025年6⽉現在、毎⽉ほぼ2本のペースでブログの掲載を継続!
書く⽂化を仕組みで育てる フォルシアの技術ブログ継続戦略
13 書く文化を育てるための仕組み作り ① Tech Blogの重要性について社内で合意を取る ② エンジニアチームリレー⽅式 ③ ネタ出しのための「ブレスト会」
④ 執筆フローの⾃動化 ⑤ エンジニアMTGでのレビュー会 ⑥ 記事公開後のフィードバック フォルシアでは以下の戦略で技術ブログを継続してきました。 書く⽂化の 前提となる部分 書く⽂化を作るための 仕組みとなる部分
14 ②エンジニアチームリレー⽅式 担当業務単位で分けられた約15のエンジニアチームに対して年1回の担当を割り当て、 チームごとに記事の執筆を検討してもらいます。 達成されること • 記事のテーマをチーム全体で考えることができる • 執筆が特定の⼈の負担によりすぎない。 ※
強制ではないので担当スキップでもOK。詳細は次ページ。 エンジニア全体 グループ1 グループ3 グループ2 グループ4 グループ5 チーム1 チーム2 チーム3 . . . 全員 必ず1回担当することに 技術系のワーキン ググループに 執筆をお願いする こともあります
「こんな記事書けそう」から記事を1つ選んで執筆! 残りの記事はプロジェクト管理ツール上でネタ帳化 ブレスト会実施後、担当スキップ判断でもOK ③ネタ出しのためのブレスト会 記事の執筆前に執筆担当チームメンバー + 技術広報メンバーで「ブレスト会」を開催 なにか書けそう!となるようなブログのネタ出しのサポートをしています 達成されること •
書く記事のテーマが決まる • ボツ案がネタ帳に残ることで、未来の担当チームの参考になる • 最近取り組んでいること • 最近得た知⾒‧学び • こんな記事を読んでみたい • こんな記事を書けそう 30分間ブレスト
執筆から公開までのフローをほぼ⾃動化し、⼈⼒作業を最⼩限に抑えています。 ④ 執筆から公開までのフロー⾃動化 達成されること • ⼈間の作業漏れが防げる • 執筆者も運営メンバーも必要最⼩限の作業だけに ‧ZennのGithub連携を活⽤し、マージした時点で⾃動公開 ‧textlintによる校正⾃動化
‧GASを活⽤して執筆締切を⾃動計算、Slack上でbotがリマインドしてくれるように
⑤エンジニアMTGでのレビュー会 週次のエンジニアMTGで記事のレビュー会を実施し、 数⼗⼈のエンジニアに内容を確認してもらったうえで公開します。 執筆したらマージリクエストを提出 エンジニアみんなでワイワイコメント 読んだらthumbs up 達成されること • エンジニア全員の⽬を通すことで記事のクオリティを担保する
• 執筆者⾃⾝も安⼼して記事を公開できるようになる
18 ⑥記事公開後のフィードバック 記事の公開後は全社員の⾒るSlackチャンネルで記事を告知しています。 また、エンジニアMTGで⽉1回フィードバックを実施しています。 公開された記事を全社員に告知 ⽉次でアクセス数や良く読まれた記事をフィードバック 達成されること • フィードバックが記事執筆のモチベーションになる •
記事の執筆が社員全員から正当に評価される
平均⽉2本のブログ公開を継続 採⽤の現場で応募者から「ブログ⾒ました!」や、 商談の場でも「ブログを⾒まして」のお声を頂けるように →23年当初と⽐較しても⽉間PV数は徐々に増加 〜2025年5⽉までの成果 総PV数(回) アクティブユーザー(⼈) 新規記事公開数(本) 2023年 ※Zenn移⾏後4⽉〜12⽉
96,138 54,491 18 2024年 142,460 83,552 21 2025年 ※5⽉末時点 72,006 45,065 10
2025年 2024年 太⽥さん 記事効果 〜2025年5⽉までの成果 出⼝さん 記事効果 奥⽥さん 記事効果 ⼀部の記事のバズ効果
+ 全体の本数増加でアクセス数はアップ傾向
取り組み①継続的アウトプット いつも運営ありがとうございます。採⽤を担当する者として感じるのは、良い仲間を増やしていくために⼤切なのは社外に⽰していく格で あり、ブログの内容も年々レベルが上がってきており、⼤変感謝しています。 レビュー会のところにも書きましたが、普段関わらない分野の記事など興味深く読む機会になっていてありがたいです。知人に会社を紹介するときなど に最近の記事などを見せたりもできるので、広報としてのありがたみも感じています。 取り組み②⾃動化ツールの整備 タグの付け方とか、今までの知見を活かしてもうちょっと機械的に有効なタグ付けをできたりしないでしょうか?(自動化まで行かずとも、人間が見て有 効なタグをつけてるフローチャートとか、おすすめのタグの共有とかは可能でしょうか?) 今年度でかなり自動化を進めていただいた印象なので今のところ特に思いつきません
誤字脱字などは自動修正できないですかね。 取り組み③ユニットリレー‧ブレスト会 ユニットリレーについて ・〇普段記事をあまり書かない人の記事も見れて面白かったです ・×仕事が忙しい場合担当者決めがむずかしいですね。。 ブレスト会について ブレスト会が良かったですね。せっかくなら、溜まったアイデア(読みたい記事)を放出して執筆者を広く募集してもいいと思います 社内からのフィードバック
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