Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
失敗LT祭! 〜俺の話を聞いてくれ〜 メモリだいじに! / 20190220_hedgehog...
Search
FORTE
February 20, 2019
Technology
0
200
失敗LT祭! 〜俺の話を聞いてくれ〜 メモリだいじに! / 20190220_hedgehogs_miss_lt
FORTE
February 20, 2019
Tweet
Share
More Decks by FORTE
See All by FORTE
ラプラスの箱を開ける ~レトロゲームから学んだ工夫~/retro_games_any_03_01
fortegp05
0
34
ジモtechVol1_LT_フルリモート"され"力/jimotech_lt_1
fortegp05
0
32
超入門!サーバーサイドKotlin/sski1
fortegp05
0
77
MicronautでgRPCに入門!実践!サーバーサイドKotlin/sskm2_sample
fortegp05
0
53
アンチパターンから学ぶコミュニケーション/lcap_sample
fortegp05
0
140
Micronautで入門!実践!サーバーサイドKotlin/sskm1_sample
fortegp05
0
75
ITエンジニアとして生きる技術/tlie-sample
fortegp05
0
380
入門!実践!Kotlin Compose Multiplatformでデスクトップアプリ開発! / cmd_01_sample
fortegp05
0
580
いろいろ実践!サーバーサイドKotlin Vol.2【サンプル】 / server_side_kotlin_3_2_sample
fortegp05
0
310
Other Decks in Technology
See All in Technology
開発者を支える Internal Developer Portal のイマとコレカラ / To-day and To-morrow of Internal Developer Portals: Supporting Developers
aoto
PRO
1
460
[ JAWS-UG 東京 CommunityBuilders Night #2 ]SlackとAmazon Q Developerで 運用効率化を模索する
sh_fk2
3
430
エラーとアクセシビリティ
schktjm
1
1.3k
Automating Web Accessibility Testing with AI Agents
maminami373
0
1.3k
react-callを使ってダイヤログをいろんなとこで再利用しよう!
shinaps
1
240
人工衛星のファームウェアをRustで書く理由
koba789
15
8k
Android Audio: Beyond Winning On It
atsushieno
0
850
ブロックテーマ時代における、テーマの CSS について考える Toro_Unit / 2025.09.13 @ Shinshu WordPress Meetup
torounit
0
130
AIエージェント開発用SDKとローカルLLMをLINE Botと組み合わせてみた / LINEを使ったLT大会 #14
you
PRO
0
120
TS-S205_昨年対比2倍以上の機能追加を実現するデータ基盤プロジェクトでのAI活用について
kaz3284
1
170
新規プロダクトでプロトタイプから正式リリースまでNext.jsで開発したリアル
kawanoriku0
1
120
これでもう迷わない!Jetpack Composeの書き方実践ガイド
zozotech
PRO
0
860
Featured
See All Featured
Building Applications with DynamoDB
mza
96
6.6k
Visualization
eitanlees
148
16k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
10
820
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3k
Faster Mobile Websites
deanohume
309
31k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
207
24k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.2k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.8k
Side Projects
sachag
455
43k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
83
9.2k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
328
39k
Transcript
失敗LT祭!〜俺の話を聞いてくれ〜 メモリだいじに! 2019/02/20 FORTE(@FORTEgp05)
自己紹介 FORTE (フォルテ) SIer → Web系 → スマホアプリ開発者。 2
今日話す内容 いのちメモリだいじに! Webシステム開発におけるメモリによる失敗話 3
メモリだいじに! ・SIer時代に新人でアサインされた案件。 2007年当時のお話。 ・業務向けのWebシステム開発に途中から参加。 ・イントラネットのみ公開のWebシステム。 200人ほどの部署向け。 4
システム構成概要 5 IE6 HTML JavaScript Java Servlet Apache Tomcat PostgreSQL
7.x
当時発生していたふたつの問題 6
当時の問題①データ取得が遅い 7 とある機能「機能A」でDBからデータ取得するのが遅い…。 原因はデータ量が多いため。 \ユックリ/
当時の問題②データ量が多すぎてIEが死ぬ 8 機能Aの検索条件によってはデータ量が多すぎてIE6が死ぬ。 (真っ白のままフリーズする) オオスギ
当時の問題 9 閃いた! DBが遅いなら、サーバーのメモリにデータを積めば 良いんじゃね!? 先輩
解決策 10 メモリ ServletContext.setAttribute()
解決策 11 取得が遅いデータは あらかじめメモリに積んでおく
解決策 12 DBから取得しないので早い! \ハヤーイ/
やったー!解決した! 13
やったー!解決した!んなわきゃない 14
失敗… 15 ・DBが遅いのはまずDBでチューニングすべき 当時は技術力不足で無理だった…。
失敗… 16 ・DBが遅いのはDBでチューニングすべき 当時は技術力不足で無理だった…。 ・メモリに対する影響を軽視しすぎ
失敗… 17 ・DBが遅いのはDBでチューニングすべき 当時は技術力不足で無理だった…。 ・メモリに対する影響を軽視しすぎ 4GBのサーバーに500MBほど保存していた…。 \メモリ4GB/
失敗… 18 ・IEが死ぬ問題は解決できてない ことあるごとにお客さんに怒られてました…
さらなる失敗 19
さらなる失敗 20 機能Aと同じような仕様の機能が3つ増えた。
さらなる失敗 21 機能Aと同じような仕様なので、 何も考えずに機能Aと同じような実装をした。
さらなる失敗 22
さらなる失敗 23
さらなる失敗 24
さらなる失敗 25 メモリ4GBのサーバーに、 500MB×4機能分の2GBのデータが常駐。
さらなる失敗 26 アクセス負荷でよくサーバーが応答不能に… メモリナイ
当時の問題②データ量が多すぎてIEが死ぬ 27 機能Aの検索条件によってはデータ量が多すぎてIE6が死ぬ。 (真っ白のままフリーズする) 最初の問題2つ目も解決してない オオスギ
お客さん「おれは怒ったぞー!!!!」 28
根本対策 29 機能Aに関しては全く新しい仕組みで実装し直した。 フロント、バック、DB、バッチ処理全てを一新。 これを半年で実施。
根本対策 30 機能Aに関しては全く新しい仕組みで実装し直した。 フロント、バック、DB、バッチ処理全てを一新。 これを半年で実施。 \デスマーチ/
失敗からの教訓 ・問題解決のためではなくユーザーのため 安易な手段に飛びつく前にちゃんと考える ・仮対策なら本対策するまで追い続ける ・メモリと性能は要注意 最近は技術の進歩でそこまででもないが、 少なくて早いに越したことはない 31
宣伝 Twitter:@FORTEgp05 Podcast:『aozora.fm』 お便り募集中! 技術書典6:「はじめる技術 つづける技術」を頒布予定! サークル「おからぼ」さんにて委託。 詳しくは#はじめる技術つづける技術にて! 32
おわり