Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
フルリモート時代のカンバン運用 / kanban-operation-in-remote
Search
fortkle
June 04, 2020
Technology
0
640
フルリモート時代のカンバン運用 / kanban-operation-in-remote
【BASE社合同勉強会】コネヒトマルシェオンライン「事業を支えるWeb開発」
https://connehito.connpass.com/event/176890/
fortkle
June 04, 2020
Tweet
Share
More Decks by fortkle
See All by fortkle
無駄な物をなるべく作らないリプレイス戦略 / replace-strategy-phperkaigi2021
fortkle
1
2.1k
GitHub Actionsで始めるPHPアプリケーションのCI実践入門 / ga-phperkaigi2020
fortkle
3
4.2k
余裕を生み出すコードレビュー 〜レビュイー編〜 / code-review-phpcon-2019
fortkle
8
7k
「設計振り返り」を始めてみようと思っている話 / architecture reflection
fortkle
3
530
「ママ向けNo.1アプリ」の 更なる成長を支える仕組み / startup-engineer-night-connehito
fortkle
2
290
良いテストデータ、悪いテストデータ / testdata-antipattern
fortkle
4
6.7k
BackstopJSで始める CSSリグレッションテスト / backstopjs-css-test
fortkle
0
1.5k
PhpStorm導入アンチパターン / phpstorm-anti-pattern
fortkle
0
2k
やさしいコーディング規約の導入〜その後〜 / yasashii-sonogo
fortkle
7
3.6k
Other Decks in Technology
See All in Technology
AWSマルチアカウント統制環境のすゝめ / 20250115 Mitsutoshi Matsuo
shift_evolve
0
110
2024AWSで個人的にアツかったアップデート
nagisa53
1
110
データ基盤におけるIaCの重要性とその運用
mtpooh
4
500
When Windows Meets Kubernetes…
pichuang
0
300
商品レコメンドでのexplicit negative feedbackの活用
alpicola
1
350
新卒1年目、はじめてのアプリケーションサーバー【IBM WebSphere Liberty】
ktgrryt
0
120
Bring Your Own Container: When Containers Turn the Key to EDR Bypass/byoc-avtokyo2024
tkmru
0
850
Cloudflareで実現する AIエージェント ワークフロー基盤
kmd09
0
290
Git scrapingで始める継続的なデータ追跡 / Git Scraping
ohbarye
5
490
dbtを中心にして組織のアジリティとガバナンスのトレードオンを考えてみた
gappy50
0
240
いま現場PMのあなたが、 経営と向き合うPMになるために 必要なこと、腹をくくること
hiro93n
9
7.6k
Amazon Route 53, 待ちに待った TLSAレコードのサポート開始
kenichinakamura
0
170
Featured
See All Featured
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
521
39k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
Being A Developer After 40
akosma
89
590k
Speed Design
sergeychernyshev
25
740
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
98
18k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
30
2.1k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
176
9.5k
Templates, Plugins, & Blocks: Oh My! Creating the theme that thinks of everything
marktimemedia
28
2.2k
Agile that works and the tools we love
rasmusluckow
328
21k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
343
39k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
507
140k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
49k
Transcript
フルリモート時代の カンバン運⽤ 2020.06.04 コネヒトマルシェオンライン コネヒト株式会社 @fortkle
今⽇のテーマ
「カンバン運⽤」
最初に⼤事なこと • カンバン運⽤に正解なし • 他チームを真似しただけでは意味がない • チームが継続的に改善できていれば何でも良い • なのでコネヒトにおける「具体的な運⽤」の紹介は ほどほどに
• フルリモート時代にあったカンバンを適応するために ⼤切にしたことをおすそわけ
コネヒトとカンバン(昔) • プロダクト開発をするチームはカンバンを使⽤ • カンバンの運⽤はそれぞれのチームで改善 • デジタルなところもあればアナログなところもある
そして⽉⽇は経ち・・・
突然の with コロナ時代 ⼩池都知事、共存図る「ウィズ・コロナ」宣⾔ . ⽇刊スポーツ https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202005300000025.html (2020/06/03閲覧)
コネヒト with コロナ • コロナにより原則出社禁⽌、全社員フルリモートとなった • 急激なリモートシフトが進んだ • リモートワークはコロナとは別理由で導⼊を検討していた •
開発部に限定し、週1~2程度で今年1⽉から試験導⼊ • ⽐較的スムーズにリモート体制に移⾏できた
カンバン with コロナ • ⼀⽅、出社しないのでアナログのカンバンが使えない • デジタルツールへの移⾏が急務 • どうしたか •
GitHubとZenHubを使ったカンバン運⽤となった
今⽇話すこと • 現在のコネヒトにおけるデジタルカンバンの運⽤ • デジタルカンバンへの移⾏ポイント
⾃⼰紹介 • ⾼野 福晃 @fortkle • コネヒト株式会社 / Backend Engineer
• 本を共著で書きました! • 『TECHNICAL MASTER はじめての PHPプロフェッショナル開発』 • 最近は Engineering Manager と Scrum Master
現在のコネヒトにおける デジタルカンバンの運⽤
前提 • 今回お話しする事例のチーム • 開発者8名で1チーム(web: 5名、native: 3名) • 1週間スプリントのスクラム開発 •
仕様のやりとりはGitHub上で⾏う
カンバンの表⽰には ZenHubを採⽤
最低限知っておきたいZenHub • GitHubを拡張することができる3rd party tool • コネヒトで主に使っている機能は2つ 1. Epic機能 2.
Board機能
最低限知っておきたいZenHub 1. Epic機能 • 簡単に⾔うとGitHubの issue をまとめるもの • コネヒトではEpicにユーザーストーリーを書き Issueにそのストーリーを実現するための作業を書いている
• 例) Epic: ログインすることができる • issue1: ログインAPIの実装 issue2: ログイン画⾯の実装 画像出典: An Introduction to ZenHub Epics . ZenHub | Help Center https://help.zenhub.com/support/solutions/articles/43000010341-an-intro-to-zenhub-epics (2020/06/03閲覧)
最低限知っておきたいZenHub 2. Board機能 • Epic, IssueをカンバンのViewで表⽰できる
ZenHubの採⽤理由 • ビジネス含めて1つのカンバンをチームみんなで⾒たかった • ユーザーストーリーもEpicとしてカンバンで管理 • ⼩さなプロジェクトで何度かZenHubでカンバン運⽤をしたことがあり知⾒が あった • やりたいことをスムーズに実現できるイメージができていた
• 中規模なスクラム開発にも対応できる機能群 • Estimate(⾒積もり)やカンバン上の⼀括操作ができる • 他にも⾊々できるが、必要なものだけをシンプルに使うことに注意している
カンバン運⽤ • ざっくり10個のレーンで運⽤中(2020/06/04現在) • ビジネスサイドも使っているのでレーンが多い • まだまだ課題はあるので来⽉はまた変わっていそう • 横に⻑過ぎるのでポイントを絞って紹介
カンバン運⽤ Epicを管理するレーン Issueを管理するレーン
カンバン運⽤ Epicの管理 ① Epicは、Icebox/Backlog/Currentの 3つのステータスで管理 ③ この3つのレーンはビジネスが管理し Backlog/Currentについては優先度順に並ぶ ② Currentは今スプリントで
着⼿するEpicが並ぶ
カンバン運⽤ Issueの管理 ① 作業issueはCurrent/In Progress/ Review/Doneの4つのステータスで管理 ② Currentは今スプリントで 着⼿する作業issueが並ぶ ③
Done は作業が完了したもの。 朝会でチームに共有し、 共有し終えたものはClosedに移す ④ この4つのレーンは エンジニアが管理する
カンバン運⽤ EpicとIssue ZenHubはカンバン上でEpicと それに紐づくIssueをフィルターして表⽰できる ↑これがEpic ( 1 clickでフィルターできる ) ←Epicに紐づく
作業Issue1, 2
カンバン運⽤ まとめ • 1つのカンバンのうち、左側をビジネスが、右側をエンジ ニアが主に管理 • 基本的にステータスに応じてカンバンの左から右にEpic/ Issueが移動する
デジタルカンバンへの 移⾏ポイント
ポイント3つ ① 今いるところから始める ② ⾔い出しっぺが頑張る ③ デジタルだからこそルールは最低限にする
① 今いるところから始める • いきなり既存プロセスを⼤きく変えない • つまり、最初はアナログカンバンをできる限り再現する • ex) レーンを同じにする •
ex) 物理ふせんとデジタルふせんの粒度を同じにする • それができてから徐々に改善を始める • 振り返りなどで声は出てないか要チェック!
② ⾔い出しっぺが頑張る • 新しいツールは誰もが「分からない」「こわい」 • そこで⾔い出しっぺが⼀番そのツールに詳しい⼈になる • 少しでも使おうと思ってくれた⼈を全⼒で助ける・フォローする • 困ったことがないかヒアリング、改善できないか調べまくる
• 「結構使えるじゃん」という成功体験を早めにしてもらう • 仲間を増やそう!
③デジタルだからこそ ルールは最低限にする • デジタルツールはアナログを超える拡張性を持つと同時に、複 雑性も併せ待つ • つまり、複雑な運⽤ルールや⾼度なツールの知識が必要にな る状態になりがち = 「よく分からないカンバン」の誕⽣
• 「よく分からないカンバン」は死んだカンバン。チームで改善 されない。 • ルールは最低限に。どうしても必要な部分はとにかくドキュ メント化して伝えることを諦めない。
まとめ
まとめ • コネヒトではフルリモート時代のカンバン運⽤として ZenHub x GitHubを活⽤している • デジタルカンバン移⾏のポイント 1. 今いるところから始める
2. ⾔い出しっぺが頑張る 3. デジタルだからこそルールは最低限にする
end! ”Twemoji" by Twitter, Inc and other contributors is licensed
under CC-BY 4.0