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Four keys改善の 取り組み事例紹介

gen
February 10, 2025

Four keys改善の 取り組み事例紹介

gen

February 10, 2025
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  1. 写真が入ります 川元 謙治 Sansan株式会社 技術本部 Bill One Engineering Unit SIerやパッケージ開発会社での経験を経て、2022

    年にSansanへ中途⼊社。 Sansan株式会社ではWebアプリケーション開発エ ンジニアとしてキャリアをスタートし、現在は Bill OneのCore Businessグループのエンジニアリ ングマネジャーとして、 Bill One 全体の開発⽣産 性向上に向き合っている。
  2. アジェンダ - Four keys改善に取り組む背景 > 拡⼤組織の中でユーザーへの価値提供を最⼤化するために - スループット - 安定性

    - リードタイムの改善 > 組織全体での取り組み > チームでの取り組み - 改善結果とまとめ
  3. Four Keysの定義 スループット - 変更のリードタイム: 変更コミットから本番環境で稼働するまでの所要時間 - デプロイ頻度: 本番環境へのリリース頻度 安定性

    - 変更失敗率: 意図通り動かないコードをリリースした割合 - 平均修復時間: 障害から復旧するまでにかかる平均の時間 拡⼤組織の中でユーザーへ素早く多くの価値を提供するためには 統計的に組織パフォーマンスと 関係があることが立証されており、 「スループット」と「安定性」の 両方を定量的に計測可能な指標を持って、 自ら言語化可能なパフォーマンス改善を 進めることが重要!!
  4. Four Keysの定義 スループット - リードタイム: 変更コミットから本番環境で稼働するまでの所要時間 > 現場のリードタイムの定義としては「オープンからマージまで」をリードタイムとし ている -

    デプロイ頻度: 本番環境へのリリース頻度 安定性 - 変更失敗率: 意図通り動かないコードをリリースした割合 - 平均修復時間: 障害から復旧するまでにかかる平均の時間 拡⼤組織の中でユーザーへ素早く多くの価値を提供するためには ユーザーへの価値提供観点において 「スループット」と「安定性」はトレードオフではなく、4指標全て重要!! ただ最も改善による成功体験を得やすく、 他3指標にレバレッジを効かせやすいのが リードタイムの改善だと思っている
  5. リードタイムの改善 チームでの取り組み PRサイズを⼩さくする - レビュー修正内容が理解しやすくなるので、レビュー速度が向上する - PRが⼩さいとWIP(仕掛かり)が溜まりにくく、チーム内で柔軟にタスク優先度変更や引き継ぎができる - レビュアー体験が良ければ、レビュイー側になった場合も⼩さくしようとする好循環が⽣まれる ペアプロ・モブプロを⾏う

    - レビューコメントの認識齟齬による⼿戻りやレビュー待ち時間が削減できる - 要点は同期的に合意できているので、⼤きなレビュー変更が発⽣しない - お互いにレビュー観点やコーディング⽅法が学べるといった副次的効果がある チームでPRポリシーを作り、みんなで守る - チーム内で合意形成できていることで、認知負荷の軽減やPR内容の平準化に繋がる - 例1: PRレビューは依存タスクであるため、⾃分の開発タスクより優先度を⾼く実施する - 例2: レビュー着⼿が遅くなりそうであれば、まずはコメントで伝える(場合によってレビュアーを振替える)