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クロスボーダーM&AのValue Upを支えるプロダクト開発。日米チームのハブになったプロダク...

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September 09, 2026

クロスボーダーM&AのValue Upを支えるプロダクト開発。日米チームのハブになったプロダクトエンジニアの実践 / Product Engineering Conference 2026

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Transcript

  1. 自己紹介 西尾 健人 / Kento Nishio GENDA Americas, Inc. CPO。コロラドに駐在し、基幹システム・顧客アプリの開発と、AI活用を推進している。

    2026.05 〜 現在 GENDA Americas CPO 2024.04 GENDAに入社 ・コロラドに駐在し、日米の連携を支援 ・基幹システムの開発とAI活用を推進 ・顧客アプリの開発を統括 ・ソフトウェアエンジニアとして入社 ・店舗アプリやID基盤を開発 2025.05 シン・コーポレーション CTO ・カラオケBanBanのDX/AXを推進 ・店舗予約システムを発明し 特許を取得
  2. 1 ・ 1 GENDA について 2040年、世界一のエンタメ企業へ ASPIRATION / 大志 VISION

    / 野望 人が人らしく生きるために「楽しさ」は不可欠と考え、私たちは「世界中の 人々の人生をより楽しく」という「Aspiration/大志」を掲げています。 私たちの「Vision/野望」は、グローバルなエンターテイメントのネットワーク を構築し、世の中に広がる「楽しさの絶対量」を増やすことで、「2040年に世 界一のエンターテイメント企業となる」ことです。 世界中の人々の人生をより楽しく 2040年、世界一のエンタメ企業へ
  3. 1 ・ 5 北米事業 元々のKiddletonと、M&Aで加わった各社が GENDA Americasとして一つになった 元々あったKiddletonに、M&AでNational Entertainment Network・Player

    One・Barberioが加わった。いまはこれらをまとめて再編し、GENDA Americasの下で、米国とカナダのKiddletonが北米のオペレーションを担っている。 元々の会社 2026年 ── 新体制へ + M&Aで加わった各社 US CA N A DA
  4. 1 ・ 6 北米事業 北米事業は、3つの軸で成り立っている M&Aで加わった組織を統合し、大きく3つの事業に再編している。 01 02 03 スタッフが常駐する店舗型施設。プレイで

    貯めたチケットを景品と交換する「リデン プション」方式が主流。 アミューズメント機器を北米のオペレータ ーに卸す。設置網と機器の両方で市場を支 えている。 スーパーマーケットや飲食店の一角に、主 に30台以下のゲーム機を設置する無人ゲー ムコーナー。 有人ゲームセンター事業 ゲーム機の卸売事業 無人ミニロケ事業
  5. 2 ・ 1 KIDDLETON APP Value Upの一手として、toCアプリをゼロから作った M&Aで加わった事業の価値を高めることを、Value Upと呼んでいる。その一手として、店舗検索・景品のお知らせ・Free Playで来店につなげる顧客向け

    アプリを作った。私は現地に駐在するエンジニアとして、このプロジェクトを取りまとめた。 約2.5万人 リリースから2ヶ月の会員数 — 現在も増加中 2026.03 2026.06 現在 ホーム 店舗・景品マップ Free Play Pass 企画開始 月末にリリース 2ヶ月で約2.5万人、なお増加中
  6. 2 ・ 2 KIDDLETON APP 開発は、日米混成のチームで進めた このアプリのプロジェクト体制は、日本に少人数のエンジニアとプロダクトデザイナー、現地にマーケティング・オペレーションのチームと経営陣。そ の間に出向エンジニアの私が立ち、AIエージェントをフル活用しながら現地と一緒に作ってきた。 JAPAN 日本チーム

    BRIDGE 私 UNITED STATES / CANADA 現地チーム マーケティング エンジニア ×2 プロダクト デザイナー ×1 出向エンジニア 現地に駐在し、日米をつなぐ オペレーション MANAGEMENT 経営陣 現地の経営メンバー ※顧客アプリ開発プロジェクトの体制図。現地には、私のほかにも日本出身のメンバーが在籍している。
  7. 2 ・ 3 KIDDLETON APP 実際に開発を進めると、3つの壁があった どの壁でも、日本と現地は互いに違う状態に立っていた。この非対称をどう越えて価値に変えるかが、現地に駐在する私のミッションだった。 JA PA N

    GENDAとしての文化 デザインの専門性 エンジニアの専門性 プロダクト開発の経験値 日本時間のひとつの時間帯 日本語で働く U N I T E D S TAT E S / CA N A DA WALL 01 会社文化の違い WALL 02 強みの非対称性 WALL 03 半日以上の時差と言語 M&Aで加わった各社の文化も 残っている 市場の肌感覚 事業ドメインとオペレーションの理解 これまでの顧客との関係 東部・中部・山岳・太平洋の 全時間帯 英語で働く
  8. 2 ・ 4 KIDDLETON APP 壁は、仕組みとコミュニケーションの2つで越えた 3つの壁を越えて価値を出すために、仕組みで下げられる壁は下げ切り、最もレバレッジの効くポイントにコミュニケーションの重心を置いた。 01 仕組み ──

    構造で壁を下げる 言語と時差のやり取りは、AIと共通ツールの仕組みに任せる 決まったことはハーネスにして、どんどん速くする トーンと品質は、デザインシステムで揃える 02 コミュニケーション ── 現地でつなぐ 強みがぶつかる場所では、対話を惜しまない 任せるところは任せ、時間のかかるところは駐在する私が直接つなぐ 現地の負荷に合わせて、進め方を一緒に作る
  9. 2 ・ 5 KIDDLETON APP 要件定義から運用まで、仕組みと対話を使い分けた 要件定義・開発とテスト・デリバリー運用の各フェーズで、仕組みとコミュニケーションを組み合わせた。コミュニケーションは特に力点のかかる部分 に絞って注ぎ、私は全体の潤滑油になることを意識した。 仕組み ──

    構造で下げる コミュニケーション ── 現地でつなぐ PHASE 01 共通のコミュニケーションツールを導入し、会議ログ・技 術ログを日英で残してすべてAIの文脈に。 現地チームの市場理解を、日本のデザインの専門性でプロ ダクトに反映するまで、とことん議論した。 PHASE 02 決まった要件は、AIが自走できる「ハーネス」にして日本 へ渡し、日々のやり取りを減らした。 日本のエンジニアに大きなエピックを任せた。こぼれ球や 仕組み化、現地の検証は私が直接拾った。 PHASE 03 店頭の掲示物も、要件定義で決めたデザインシステムのト ーンのまま作った。 オペレーションの負担にならない形で販促物の掲載を頼 み、ゲーム機ごとに見せ方を一緒に考えた。 要件定義 開発・テスト デリバリー・運用
  10. 2 ・ 6 KIDDLETON APP 要件定義 ── 特にコミュニケーションに重心を置いた 現地の市場・顧客理解と、日本のデザインの専門性をぶつけて、納得できるまで議論した。その議論を仕組みで支えた。 コミュニケーション

    ── 議論を重ねた EPISODE 01 EPISODE 02 顧客は英語を母語としない方や子どもが多い。文字を 減らし、平易な英語に揃えた。 競合アプリはもっと楽しそうだった。現地の声を聞き、 シンプルさは崩さずに楽しさを足した。 英語は、小学生でも 分かるレベルに 仕組み ── 議論を下支えした シンプルすぎず、 楽しい感じに 会議ログ・設計ドキュメントを日英で残し続けるスキルを作り、すぐ参照できる状態にした 現地が使っていたTeamsに相乗りし、MCPでつないでやり取りもAIのコンテキストに
  11. 2 ・ 7 KIDDLETON APP 要件定義 ── お互いの強みが活きるように、間のコミュニケーションを設計した お互いの強みが活きるかどうかは、間のコミュニケーション次第。ここを私が設計した。 ROLE

    01 ── 時差で時間が限られる中で、会議を円滑に進めた 会議は短くしか取れない。だから、会議の外の準備で勝負した。 日本チームと デザインの叩きを作る → 事前共有で 論点を洗い出す → 決めることを 明確化 → 短い会議で決め切る ROLE 02 ── 経営の意図を、そのままプロダクトに反映した KPIや要件を経営陣と直接すり合わせ、決まったことを即座に仕様やハーネスに反映した。 仮案を経営陣に 事前共有 → 議論して 方向性を合意 → その場で仕様と ハーネスに反映 → 日本チームがそのまま実装
  12. 2 ・ 8 KIDDLETON APP 開発・テスト ── 日本で速く作り、現地の確認は私が拾った 大きなエピックはハーネスにして日本へ、現地での確認は私が拾う。任せ方を分けて、両方のスピードを守った。 JAPAN

    大きなエピックにまとめて、日本チームに任せる UNITED STATES / CANADA 現地での確認が要るものは、私が拾う 全体のタスクのうち、大きなエピックはまとめて日本へ 実機・実店舗でのテスト デザインシステムや要件は、ハーネスやスキルに落とし込む 決済端末の外部ベンダーのエンジニアとの連携 会議ログや現地で掴んだことも、どんどんコンテキストへ 州ごとに法律が違う中での法務・規約対応 ▼ ▼ 仕組みで、時差があっても最大限のスピードを出した 日本チームを止めず、スピードを守った
  13. 2 ・ 9 KIDDLETON APP デリバリー・運用 ── 販促物も、現地チームと一緒に作った 無人のミニロケでは、マシンに貼る販促物がアプリの入口になる。デザインの議論も、掲載を広げる仕掛けも、現地チームと進めた。 コミュニケーション

    ── 現地チームと一緒に決めて、一緒に広げた DESIGN OPERATION Kiddletonの基調はオレンジ。だがM&Aで加わった古いマシンは色合い が違う。「浮いてしまう」という現地チームの声から、濃色ベースも用意 した。 キャンペーンの2次元コードを担当ごとに分け、誰が最も流入を生んだか を競ってもらった。掲載数もインストールも伸びた。 M&Aで増えた多様なマシンに、トーンを合わせた 仕組み ── デザインシステム 無人だから、出面がすべて。掲載を競争にした 販促物もアプリと同じデザインシステムから作り、トーンを揃えた 濃色ベースのような追加も、同じ型から速く量産できた