GREE Tech Conference 2022で発表された資料です。 https://techcon.gree.jp/2022/session/TrackB-6
グリーエンターテインメント チーフクライアントエンジニア 立花 祐一郎リアルIPのカード作成自動化への挑戦
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氏名 立花 祐一郎所属 グリーエンターテインメント株式会社担当 チーフクライアントエンジニア経歴モバイルゲーム会社から2019年にファンプレックス(現グリーエンターテインメント)に転籍。以降、ゲーム運用フェーズにてサーバー・クライアント開発、社外調整、管理業務と幅広く従事。自己紹介2
グリーエンターテインメントの紹介3
目次1. リアルIPって何?2. カード作成自動化の経緯3. カード作成自動化の取り組み4. 残された課題5. まとめ4
5 リアルIPって何?
リアルIPの定義現実のアイドルやアーティストなどを扱った知的財産6
リアルIPを用いたゲームの特徴写真を加工してカード化などを行う7
8 カード作成自動化の経緯
9 留意事項• 本セッションのリアルIPのゲームですが、権利関係の都合でタイトル公表NGとなっております。• そのため、カード作成の自動化に使われた実際の写真や ゲーム内のスクショは本セッションでは紹介できません。
カード作成自動化の経緯について弊社のリアルIPゲームの作成したカード枚数...年間 数百枚以上!!10
作成カードの例ゲーム内レアリティに沿ってカードの豪華さが変化する11
自動化に適した条件一番レアリティの低いNカードに関して12 ● 正面顔● シンプルな背景● 加工が控えめ
自動化に適した条件全カードのうち6割がNカード13 枚数>
14 カード作成自動化の取り組み
自動化の大まかな流れ①切り抜き 背景除去
自動化の大まかな流れ②16 カードに適用データの読み込み山田太郎カードの説明
顔の切り抜き切り抜き 背景除去
顔の切り抜きルール• 目と鼻の位置を基準に切り取る18
顔検出方法の選定• 目と鼻の位置が検出可能• APIを呼び出すだけで使える手軽なもの19
選定時の候補• OpenCV• カスケード分類器• ディープラーニング• AWS Recognition20
カスケード分類器メリット• 情報が豊富デメリット• 顔検知の精度は低い• パラメーターの調整が必要21
ディープラーニング(YuNet)メリット• 高速かつ精度の高い顔検出ができるデメリット・特になし22
AWS Recognitionメリット• 簡単かつ非常に精度が高いデメリット• 1枚当たり0.0013USDの費用が発生• 外部APIの呼び出しなので通信が必要23
24 カスケード分類器ディープラーニング(YuNet) AWS Recognition精度 誤検知あり 良好 非常に良好費用 無料 無料 0.0013USD/枚
顔検出手法の決定精度の高いAWS Recognitionを採用25 OpenCV AWS Recognition
AWS Recognitionの顔検出APIレスポンス主要なレスポンス要素• Bouding Box• 画像の赤枠• Confidence• 信頼値。検出した顔の正確性• Landmarks• 画像の青丸26
AWS Recognitionのつまづいた点S3から落としてきた画像の向きが勝手に変わってしまう27
EXIFメタデータ写真で撮影した画像のメタデータメタデータの例• 写真の向き • カメラやスマホの種類 • 著作権 • 撮影地点 28
Exifの値を参照して向きを補正するサンプルPythonのサンプルコード29
Exifの値を参照して向きを補正するサンプル• 方向のメタデータの値は1~8(例)• 1ならばそのまま• 2ならば反転30
背景除去切り抜き 背景除去
背景除去1. Photoshopの「被写体を選択」2. マスク適用32
Photoshopの「被写体を選択」• 1クリックで、人物の輪郭を選択する機能• 以下に該当する場合は選択範囲が取れない可能性が高くなる• 被写体が複数• 背景が複雑33
「被写体を選択」をスクリプトから呼び出すPhotoshopの「アクション」機能• Photoshopの操作を録画・再生できる機能• 馴染みのないPhotoshop処理も簡単に自動化できる34
後の工程Photoshopスクリプトで全て自動化35 カードに適用データの読み込み山田太郎カードの説明
結果色調整を除けば、7~8割の精度でカードの自動生成が可能36
残された課題37
残された課題色味の調整・照明などの影響を埋める調整が必要38
まとめ• 7~8割の精度でカード自動生成が出来た• AWS Recognitionは、お手軽かつ精度高く顔検出サービス• Photoshopの機能にも自動化に使えるものがある• 色調整が今後の課題39
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