$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ハイブリッドクラウドで変わるインフラストラクチャ設計
Search
gree_tech
PRO
January 20, 2015
Technology
0
130
ハイブリッドクラウドで変わるインフラストラクチャ設計
究極のハイブリッドクラウド活用セミナーで発表された資料です。
http://www.f2ff.jp/hbc/2014/
gree_tech
PRO
January 20, 2015
Tweet
Share
More Decks by gree_tech
See All by gree_tech
REALITY株式会社における開発生産性向上の取り組み: 失敗と成功から学んだこと
gree_tech
PRO
2
150
『ヘブンバーンズレッド』におけるフィールドギミックの裏側
gree_tech
PRO
2
110
セキュリティインシデント対応の体制・運用の試行錯誤 / greetechcon2024-session-a1
gree_tech
PRO
1
120
『アナザーエデン 時空を超える猫』国内海外同時運営実現への道のり ~別々で開発されたアプリを安定して同時リリースするまでの取り組み~
gree_tech
PRO
1
92
『アサルトリリィ Last Bullet』におけるクラウドストリーミング技術を用いたブラウザゲーム化の紹介
gree_tech
PRO
1
120
UnityによるPCアプリの新しい選択肢。「PC版 Google Play Games」への対応について
gree_tech
PRO
1
130
実機ビルドのエラーによる検証ブロッカーを0に!『ヘブンバーンズレッド』のスモークテスト自動化の取り組み
gree_tech
PRO
1
140
"ゲームQA業界の技術向上を目指す! 会社を超えた研究会の取り組み"
gree_tech
PRO
1
160
Jamstack でリニューアルするグリーグループのメディア
gree_tech
PRO
2
330
Other Decks in Technology
See All in Technology
そろそろOn-Callの通知音について考えてみよう (PagerDuty編)
tk3fftk
1
200
ヤプリのデータカタログ整備 1年間の歩み / Progress of Building a Data Catalog at Yappli
yamamotoyuta
3
540
あなたの知らない Function.prototype.toString() の世界
mizdra
PRO
4
3k
Oracle Cloud Infrastructureデータベース・クラウド:各バージョンのサポート期間
oracle4engineer
PRO
30
15k
Storybook との上手な向き合い方を考える
re_taro
5
4.5k
サービスの拡大に伴うオペレーション課題に立ち向かう / 20241128_cloudsign_pdm
bengo4com
0
760
Next.jsとNuxtが混在? iframeでなんとかする!
ypresto
3
2.4k
50以上のマイクロサービスを支えるアプリケーションプラットフォームの設計・構築の後悔と進化 #CNDW2024 / regrets and evolution of application platform
toshi0607
5
580
メインテーマはKubernetes
nwiizo
1
280
RAMP2024
takeyukitamura
3
220
JAWS UG 青森(弘前)クラウド・AWS入門
hiragahh
0
170
140年の歴史あるエンタープライズ企業の内製化×マイクロサービス化への航海
yussugi
0
3.3k
Featured
See All Featured
Code Review Best Practice
trishagee
64
17k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
8
1.2k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
330
21k
Designing for humans not robots
tammielis
250
25k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
510
110k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
44
6.8k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
229
52k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
204
24k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
19
3k
How GitHub (no longer) Works
holman
310
140k
5 minutes of I Can Smell Your CMS
philhawksworth
202
19k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
39
7.1k
Transcript
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Copyright © GREE,
Inc. All Rights Reserved. ハイブリッドクラウドで変わる インフラストラクチャ設計 インフラストラクチャ本部 データセンターチーム マネージャー ⿊河内 倫
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ⽒名 ⿊河内 倫(くろこうち
おさむ) 所属 グリー株式会社 インフラストラクチャ本部 データセンターチーム マネージャー プロフィール 2002年 イッツ・コミュニケーションズ株式会社 2006年 楽天株式会社 ネットワーク構築・運⽤チーム 2011年 グリー株式会社 データセンターチーム ⾃⼰紹介
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. 会社紹介 従業員数 1,867⼈(グループ全体・2014年09⽉末時点)
事業内容 ソーシャルゲーム事業 ソーシャルメディア事業 プラットフォーム事業 広告・アドネットワーク事業 ライセンス&マーチャンダイジング事業 ベンチャーキャピタル事業
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. 1. HybridCloudのモチベーション 2.
HybridCloudを選定する上で重視すること 3. HybirdCloudを利⽤する上での問題 4. グリーの展望 目次
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. HybridCloudのモチベーション (OnPremisesの課題と HybridCloudに期待すること)
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. 現状のシステム設計⽅針(On Premisesのみ) システムとして用意する必要があるリソース
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. 現状のシステム設計の問題点 用意したが未利用となっているリソース ピークでシステムを用意する必要があるため
システムの未利用時間が多くなってしまう
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. HybridCloudを導⼊した際のシステム設計 用意したが未利用となっているリソース HybirdCloudに向けるリソース
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. ジャスト・イン・タイム ※ToyotaHPより http://www.toyota.co.jp/jpn/company/vision/production_system/just.html
“必要なものを、必要なときに、必要なだけ” という考え方がCloudにマッチした
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. コストの特徴の違い On Premises
Cloud 最小単位が1年(通常のデータセンター契約) 1時間つかっても1年つかってもコストは同じ →長期利用するベースのシステムで利用する 最小単位が1時間(クラウド事業者によっては日単位もある) ただし1年利用した場合は、オンプレミスの方が安価である →短期利用するシステムで利用する
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. システム構成の分離 ベースラインのインフラ 定常的に負荷があるシステム
→ ベースの売り上げのシステム 自社でコントロールしたいシステム → ネットワークTrafficなど 会社として守らなければならない情報 → 会員情報、課金情報など 突発的なインフラ イベントトラフィックのシステム → 行事、新規リリースなど ピークトラフィックのシステム → 夜間帯などの繁忙時刻
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. HybridCloudで展開できる構成 Webアプリケーションの一般的なシステム構成と移設可能なコンポーネント Proxy
Web Slave DB Storage (Hadoop) KVS Master DB Application Batch LoadBalancer Hybrid Cloudとして 利用可能なコンポーネント ↓ スケールアウトが 簡単なコンポーネント
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. まとめ OnPremisesの課題とHybridCloudに期待すること OnPremisesの課題
今まではピーク帯に合わせたインフラ設計が必要であった 1日のうちピーク帯は4-5時間のため、全体としての利用率が低かった HybridCloudへの期待 必要なリソースを一時的に柔軟に投入/削除をしていきたい 特にスケールアウトできるシステムコンポーネントを 中心に展開していきたい
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Hybrid Cloudの選定基準
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Hybrid Cloudの特徴 自社システム
クラウドシステム (Private Cloud) 専用線 Private IP Private IP 特徴 Private IP間で通信が可能 そのため既存システムへの変更インパクトが少ない クラウドシステム側は提供会社に対してPrivateCloudを提供する 例 AWS Direct Connect Sorftlayer Direct Link
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Hybrid Cloudの選定基準 そもそも提供している会社が少ないため選択肢が少ない
日系クラウドではサービスメニュー化している業者はゼロ 接続性 専用線での接続が必要であるため、 専用線が接続可能なデータセンターであること Secureな接続が担保される 間違って他の業者にRoutingされるようなことがあってはならない トラブル対応 トラブル発生時の対応の迅速性
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. HybirdCloudを利⽤する上での問題
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Hybrid Cloudの課題 SLAの違い
自社システム クラウドシステム (Private Cloud) 専用線 Router Router Server Cloud 1つのシステムを複数のインフラストラクチャで賄う必要がある サービス上低いSLAのインフラストラクチャに合わせて設計せざるえない ※一般的にはクラウドシステムの方がSLAは低い 乗せるサービスのSLAを落とすことが出来るか?
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Hybrid Cloudの課題 ベースラインの確保
上記図の赤色の部分と灰色の部分を区分けする必要がある ここの線引きが難しい
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Hybrid Cloudの課題 ベースラインの確保
そもそもハイブリッドクラウドを利用する目的としては コスト削減が主な目的になることが多い そのため、自社システムとハイブリッドクラウドの割り合いについて どこかしらの損益分解点がある しかし、Traffic量/Trafficトレンドは毎日違う 毎日、損益分岐点を出し、システムの比率を変えることは難しい
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Hybrid Cloudの課題 トラブル編
自社システム クラウドシステム (Private Cloud) 専用線 DC事業者A 事業者A DC事業者B 事業者B 回線事業者 Maker A Maker B MDF MDF Router Router Server Cloud 契約形態 でも、通常のWAN側の回線なども同じ構成では…?
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. Hybrid Cloudの課題 トラブル編(WAN側との違い)
通信遅延がWAN側よりもシビア 遅延が発生した場合、データの整合性が取れなくなる可能性がある 復旧や回復させる作業に工数がかかる これはネットワークエンジニアでは出来ない 事業者B網内の問題が解決しないことが多い クラウドなのでVMの動きなどがわからない クラウド事業者の都合で、急にスペックの悪いホストに 割り当てられたり、違うDCのVMが配属されることもある
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. グリーの展望
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved. グリーの展望 インフラの設計 ピーク帯での設計が不要になった
クラウドとの付き合い方 もはや“Cloud”と”On Premises”は敵対関係では無くなった 共存していく関係にある 人材の問題 ただ、 “Cloud”も”On Premises”も理解している⼈間は少ない 全体を通したシステム設計ができる人材が必要とされる
Copyright © GREE, Inc. All Rights Reserved.