Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

hachimaki37/20251001-career-ladder

 hachimaki37/20251001-career-ladder

持続的な成長を推進するエンジニア組織でありたいと考え、キャリア開発および能力開発のキャリアラダーを作成し、社内の開発部向けに発表した。
具体的なキャリアラダーの項目は割愛させて頂いておりますが、概要や設計指針など、ご参考になれば幸いです。

Avatar for Hachimaki37

Hachimaki37

October 01, 2025
Tweet

More Decks by Hachimaki37

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 8 © for Startups, Inc. 言葉の定義 - キャリア :職業上の経歴・ポジション -

    キャリアパス :キャリアの道筋 - キャリアプラン :キャリアパス設計と達成のための計画
  2. 9 © for Startups, Inc. 以前、弊社の CTOからお話されたこと - キャリア :いろいろ紹介するよ

    - キャリアパス :弊社の事例を出すよ - キャリアプラン :
  3. 14 © for Startups, Inc. - ソフトウェアエンジニア(ミドルウェア・アプリケーショ ン・Web・ゲームなど) - インフラエンジニア(

    NW・サーバー・セキュリティ・ク ラウド・SRE・DevOpsなど) - QA・テスト - EM - VPoE - CTO(スタートアップ/一定規模以上・上場企業) - フリーランス エンジニアキャリア一覧 - データエンジニア(データサイエンティスト・機械学 習など) - ハードウェア・組み込み - サービスエンジニア・テクニカルサポート - PM - SE - 社内SE - ブリッジ - ITコンサル - アーキテクト(AWSソリューションアーキテクトなど)
  4. 24 と⾔われましても...どうやって...まだ若⼿なんですけど... - 「どんな能⼒開発をしたら良いのか?」 - 「どういう⽬標を設定すれば良さそうなのか?」 - 「実現のために取得するスキルがわからない」 - 「新たなエンジニアの⽣存‧成⻑戦略のきっかけを開発部(グループ)として提⽰できない

    = 個々⼈に 委ねられる」 - 「キャリア形成の相談があるものの、最近接領域がわからず、適切なサポートができかねている」 - 「育成を⾏いたいが、右往左往している」 メンバー‧マネージャーからしたら、 仕組みや制度がないので、 どのようにしたら良いのか困ります...
  5. 31 前提 - 私主導で、CTO、別グループのMgrと議論を重ね定義しました。 - 2025.09.29時点では、弊社のグレード、等級から切り離して設計 しました。 - 主に上長とメンバーとの 目標設定(実現可能な長期計画の設定など)や

    1on1、自身の振り返り等で活用で きるようにしています。 - まずは2025年度の下期目標設計から運用できる状態を目指し、 運用しながら改善を図る 形にしています。 - 目標設定においてMustではないが、ぜひ活用してほしい です。 - 現在地の見える化(能力の可視化)の選択肢が増えた とご認識おきください。 - Findy Team+みたいな可視化のツールが増えた。 - 重要な観点は、自身で気づき、自身でラダーを登っていくこと です。その手助けとなるものを定義していま す。
  6. 33 [概要]これは何? ◾取り組みでやりたいこと - 開発部としての成長を促進する基盤を構築すること。 - まずは「アソシエイト / シニアアソシエイトのための」キャリアラダーを定義。 ◾Why

    - 開発部としての価値貢献を社内外に広げられるようにしたい。つまり、開発部としての成長。 - AI革命・不確実性の高い時代への変化適応。エンジニアとしての仕事が「コードを書くこと」から求められる能 力(PJ・チーム・問題解決・顧客満足度の向上など)が変化してきている。 ◾What - 開発部における自律的なキャリア開発および能力開発の支援( (技術的)成長機会の提供、キャリアラダー、 キャリアパスの明確化)を促進・構築する。 ◾How - 段階的にスキルアップやキャリアアップを目指すための仕組み(キャリアラダー)を定義し、内発的動機付け (目標設定、動機づけ、成長に貢献できる状態)を支援できるようにする。
  7. 34 ◾マズローの欲求 5段階説:人間の欲求を 5つの階層で説明する理論 - 端的にいうと、自己実現の欲求に訴求する ためです。自己実現欲求とは、自分の能力を最大限に発揮し、 理想とする自分になりたい、自己を成長させたいという人間の欲求を指します。 - つまり、長期的なビジョン(=個々人の生きる価値の源泉)を実現可能にする長期計画(=一人ではできない

    が、他者からの支援や指導があればできる)を作り、 小さな成功体験を登ること で一人ひとりの成長と幸福を 支える。 - ただし、前述した通り 自身で気づき、 自身でラダーを登っていくこと が重要な観点です。 なぜなら、他人ができることには限界があり、 自分でしか自分を変えることはできません。 他人が唯一できることは、階段を自力で上がる 当たり前の習慣になるまでをサポートし続けること です。 なぜキャリアラダーなのか
  8. 作 っ た よ 次 の 道 へ と 仕

    組 み を ね か た ち を 変 え る 君 と 育 て し
  9. 39 [設計思想]どういう考えで定義したか? ◾IPAや他社のキャリアラダーを参考に設計 - IPAとは:日本のIT(情報技術)の推進を目的とした「独立行政法人 情報処理推進機構」の略称 - ITスキル標準とは -ものさしとしてのスキル標準 -

    https://www.ipa.go.jp/jinzai/skill-standard/plus-it-ui/itss/itss2.html ◾各キャリアラダーの定義の中で、難易度分けして定義 - レベルという表現は使わず、ステップという表現で定義 - ステップ1〜ステップ3で表現(IPAのレベル概念に曖昧さを持たせ定義) - ステップ1は各種項目をチェック項目に、以外はテキスト入力で定義 - チェック項目:できていてほしい - テキスト入力:定期的に振り返りしてほしい
  10. 40 [設計思想]どういう考えで定義したか? ◾価値貢献 /成長を高める土台づくりの因子と考え「 5つのカテゴリ、複数の能力項目」を定義 - ビジネスコミュニケーション → 社会人としての基礎能力 -

    報告・連絡・相談の能力、伝える能力、提案能力、 etc.. - 専門基礎・応用 → 個人の技術能力 - 技術能力、問題解決能力 - チームコラボレーション → 他者との連携する能力 - 連携能力、巻き込む能力、 etc.. - 自律・自学・自責 → 成長を高める能力 - 自己研鑽能力、アウトプット能力、 etc.. - 文化醸成 → 組織/グループ共通の価値観、行動様式、規範などを形成する能力 - ティーチング能力、文化形成能力、 etc..
  11. 社 会 に 光 る 作 っ た よ 仕

    組 み を ね か た ち を 変 え る あ な た の ⾊ に
  12. 48 さいごに 他者が介入する(マネージャーはサポートが必要)よりも、 自分自身でメタ認知し、自律的に自己動機づけを行 なって行動できる状態 が一番望ましいと考えています(最終的にはそういう状態を作りたい)。 なぜなら、他人に言われるよりも自己動機づけ型の方が、 実現可能性が高まる と考えているから。その理由は、自 分自身で意思決定することで、長期的なモチベーションの維持、仕事の質の向上、自己成長、そして幸福感の向上

    に繋がると言われているからです。 自律的な意思決定を促進する環境を整備できれば、 個 → グループ → 組織のケイパビリティを高め、事業成長 に繋がる課題解決や目標達成の実現に近いていく と考えています。= for Startupsの実現 私たちは、事業と組織の未来を切り開き、 持続的な成長を推進する(一人の)エンジニアであり、(一つの)グルー プであり、(開発)部である。 そんな開発部をみなさんと(共に)、創り上げていきたいと考えています。
  13. 蒔 き し 種 ⽇ 本 の ⾊ へ 春

    の 朝 君 と 育 て し や が て 花 咲 く