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Algorithms for Gerrymandering over Graphs

Algorithms for Gerrymandering over Graphs

hanachiru

July 27, 2020
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  1. ストーリー 5 候補者pを支持する有権者 候補者qを支持する有権者 青×9, 赤×3 選挙にて・・・ 候補者pが当選 区分けをうまく割り当てれば候補者pを当選させられるのでは? あなた

    恣意的に区分けを行う:ゲリマンダリング 青×9, 赤×0 → 青 青×0, 赤×2 → 赤 青×0, 赤×1 → 赤 青×1, 赤×2 → 赤 目的 :ゲリマンダリングが可能か判定するアルゴリズムを    多項式時間で解けるかという観点から調べる
  2. ゲリマンダリング 6 1 2 5 3 6 1 Gerrymandering問題 ・入力

    ・無向グラフ ・重み(有権者の数) ・候補者の集合 ・目的の候補者 ・分割数 ・出力 ・目的の候補者が単独で勝利する  連結成分に分割できればYES,  なければNO q q q q p p 例. 候補者 = {p, q}, 目的候補者p, 分割数=3
  3. ゲリマンダリング 7 1 2 5 3 6 1 Gerrymandering問題 ・入力

    ・無向グラフ ・重み(有権者の数) ・候補者の集合 ・目的の候補者 ・分割数 ・出力 ・目的の候補者が単独で勝利する  連結成分に分割できればYES,  なければNO q q q q p p q=0, p=1 → {p} q = 1+2+3 = 6, p=0 → {q} q=5, p=6 → {p} 出力:q×1, p×2 => YES 例. 候補者 = {p, q}, 目的候補者p, 分割数=3
  4. ゲリマンダリング 8 1 2 5 3 6 1 Gerrymandering問題 ・入力

    ・無向グラフ ・重み(有権者の数) ・候補者の集合 ・目的の候補者 ・分割数 ・出力 ・目的の候補者が単独で勝利する  連結成分に分割できればYES,  なければNO q q q q p p 例. 候補者 = {p, q}, 目的候補者p, 分割数=4
  5. ゲリマンダリング 9 1 2 5 3 6 1 Gerrymandering問題 ・入力

    ・無向グラフ ・重み(有権者の数) ・候補者の集合 ・目的の候補者 ・分割数 ・出力 ・目的の候補者が単独で勝利する  連結成分に分割できればYES,  なければNO q q q q p p 例. 候補者 = {p, q}, 目的候補者p, 分割数=4
  6. ゲリマンダリング 10 1 2 5 3 6 1 Gerrymandering問題 ・入力

    ・無向グラフ ・重み(有権者の数) ・候補者の集合 ・目的の候補者 ・分割数 ・出力 ・目的の候補者が単独で勝利する  連結成分に分割できればYES,  なければNO q q q q p p q = 1+ 5 = 6, p=6 →{p, q} q=2, p=0 → {q} q=3, p=0 → {q} q=0, p=1 → {p} 例. 候補者 = {p, q}, 目的候補者p, 分割数=4 出力:q×3, p×1 => NO タイブレイクを考慮すると目的候補は単独,それ 以外の候補は含むことでカウントする
  7. 本論文の結果 11 候補者数|C| : 一般 候補者数|C| : 定数   平面         木      

     スター         パス       強NP完全(定理3) 直径4 強NP完全 NP完全(定理1) 分割数k=2, |C| = 4 多項式時間(定理5) 多項式時間 擬多項式時間(定理7) 多項式時間(定理6) ?
  8. 本論文の結果 12 候補者数|C| : 一般 候補者数|C| : 定数   平面         木      

     スター         パス       強NP完全(定理3) 直径4 強NP完全 NP完全(定理1) 分割数k=2, |C| = 4 多項式時間(定理5) 多項式時間 擬多項式時間(定理7) 多項式時間(定理6) ? ココ
  9. Partition問題 15 Partition問題 入力:n個の自然数の集合 a1 ,a2 , … , an

    出力:      となるようなS∈{1,2,...,n}があればYES,なければNO (例1) 入力 : n = 4, a1 =1, a2 =3, a3 =1, a4 =1 出力: YES (例2) 入力 : n = 4, a1 =1, a2 =3, a3 =5, a4 =11 出力: NO S = {1, 3, 4}のとき a1 + a3 + a4 =1 + 1 + 1 = 3 a2 = 3 条件を満たす Sは存在しない
  10. インスタンスの変換 16 Partition問題 入力 : n = 4, a1 =1, a2

    =3, a3 =1, a4 =1 出力: YES Gerrymandering問題 入力 : 無向グラフ,分割数k=2,候補者数|C|=2 出力 : ? p p 1 q 3 q 1 q 1 q 3.3 3.3 pを選ぶ重み0.5(a1 +a2 +...+an )+εの頂点を2個 => 0.5(1+3+1+1)+0.3 qを選ぶ a1 , a2 , ..., an に対応した頂点を用意
  11. 定理1の証明のポイント 17 p p 1 q 3 q 1 q

    1 q 2つの区間に分割を行うときの分割方法 3.3 3.3 Partition問題のインスタンス a1 =1, a2 =3, a3 =1, a4 =1 を変換
  12. 定理1の証明のポイント 18 p p 1 q 3 q 1 q

    1 q 2つの区間に分割を行うときの分割方法 必ず目的候補pを勝たせなければいけない 3.3 3.3 Partition問題のインスタンス a1 =1, a2 =3, a3 =1, a4 =1 を変換 pが勝つべき区間   0個 => ✖ pが0個, qが2個となり 実行可能解はない
  13. 定理1の証明のポイント 19 p p 1 q 3 q 1 q

    1 q 2つの区間に分割を行うときの分割方法 必ず目的候補pを勝たせなければいけない 3.3 3.3 Partition問題のインスタンス a1 =1, a2 =3, a3 =1, a4 =1 を変換 pが勝つべき区間   0個 => ✖  1個 => ✖   pが1個, qが1個となり 実行可能解はない
  14. 定理1の証明のポイント 20 p p 1 q 3 q 1 q

    1 q 2つの区間に分割を行うときの分割方法 必ず目的候補pを勝たせなければいけない 3.3 3.3 Partition問題のインスタンス a1 =1, a2 =3, a3 =1, a4 =1 を変換 pが勝つべき区間  0個 => ✖   1個 => ✖   2個 => ◦ pが2個, qが0個となり 実行可能解があり
  15. 定理1の証明のポイント 21 p p 1 q 3 q 1 q

    1 q 2つの区間に分割を行うときの分割方法 必ず目的候補pを勝たせなければいけない 目的候補pを選ぶ点は二つしかないので, 各区間に1つずつ分ける すると,2つの区間がおのずと導ける 3.3 3.3 Partition問題のインスタンス a1 =1, a2 =3, a3 =1, a4 =1 を変換 pが勝つべき区間  0個 => ✖  1個 => ✖   2個 => ◦
  16. 本論文の結果 23 候補者数|C| : 一般 候補者数|C| : 定数   平面   木      

     スター         パス       強NP完全(定理3) 直径4 強NP完全 NP完全(定理1) 分割数k=2, |C| = 4 多項式時間(定理5) 多項式時間 擬多項式時間(定理7) 多項式時間(定理6) ? ココ