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Azure のマネージドなOpenShift サービス – ARO の運用のコツ

Azure のマネージドなOpenShift サービス – ARO の運用のコツ

CloudNative Days Spring 2021 Onlineの発表資料です。
https://event.cloudnativedays.jp/cndo2021/talks/821

■関連ドキュメントのリンク:
- Microsoft ARO ドキュメント (主にAzure との連携)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/openshift/
- Red Hat ARO ドキュメント (OpenShiftの利用)
https://docs.openshift.com/aro/4/welcome/index.html
- ARO リファレンスアーキテクチャー
https://aka.ms/aro20201210
- Qiita ARO 記事 (ARO の利用開始方法)
https://qiita.com/hatasaki/items/8a8526a3dd753e22b503
- ARO ロードマップ
https://github.com/Azure/OpenShift/projects/1
- Microsoft Learn (アカウント無しでハンズオン可能)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn

Keisuke Hatasaki

March 12, 2021
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Transcript

  1. Agenda 1. Azure Red Hat OpenShift (ARO) とは 2. ARO

    構築・運用の検討ポイント (デモを含む) 3. まとめ・関連ドキュメント 2
  2. 3 畑﨑 恵介 (はたさき けいすけ) マイクロソフトの Global Black Belt (GBB)

    チームに 所属し、主にAzure のクラウドネイティブ関連技術を 取り扱っています 以前は日立の研究所で長く IT プラットフォーム技術の 研究開発をしていました。企業で Linux が普及し始め た頃に、OSS プロジェクトの立ち上げやオライリーの Linux カーネル本の翻訳版執筆なども経験しました ヨセミテ国立公園での写真です。米国シリコンバレー在住の頃、 いろいろな米国国立公園を観光しました JDLA G検定
  3. Azure Red Hat OpenShift の主な特徴 6 プライベート・クラスタ管理とイングレス・エンドポイント 仮想ネットワークとの接続 マルチ Availability

    Zones クラスタ Red Hat Enterprise Linux CoreOS / Kubernetes 認証サービスとの接続 インダストリ・コンプライアンス認証 FIPS 140-2 Level 1 暗号化 クラスタ・アドミン権限 オペレータ・フレームワーク OpenShift サービスメッシュ OpenShift サーバレス OpenShift Do (odo)
  4. ARO で作成される Azure リソース 7 内部ロードバランサー 外部ロードバランサー コントロールプレーン VM ワーカーノード

    VM プライベート DNS ゾーン ストレージアカウント • 作成される主なリソース • ノード用の Azure VM と Disk • コントロールプレーン VM x 3 • ワーカノード VM x 2台以上 • コンテナレジストリ用のストレージアカウント • 内部/外部ロードバランサ • DNS ゾーン • サポートVMサイズ Node Type Size コントロールプレーン 汎用 D{8,16,32}s_v3 ワーカーノード 汎用 D{4,8,16,32}as_v4 D{4,8,16,32}s_v3 メモリ最適化 E{4,8,16,32}s_v3 コンピューティング最適化 F{4,8,16,32}s_v2 関連資料: https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/openshift/support-policies-v4
  5. ARO で作成される Azure リソース 8 内部ロードバランサー 外部ロードバランサー コントロールプレーン VM ワーカーノード

    VM プライベート DNS ゾーン ストレージアカウント ARO 用 VNET サブネット サブネット • Tips: • 仮想ネットワーク (VNet) とサブネットは事前作成要 • NSG(Network Security Group) は自動作成 • VM のリソースクォータでは引き上げ要 Node Type Size コントロールプレーン 汎用 D{8,16,32}s_v3 ワーカーノード 汎用 D{4,8,16,32}as_v4 D{4,8,16,32}s_v3 メモリ最適化 E{4,8,16,32}s_v3 コンピューティング最適化 F{4,8,16,32}s_v2 • 作成される主なリソース • ノード用の Azure VM と Disk • コントロールプレーン VM x 3 • ワーカノード VM x 2台以上 • コンテナレジストリ用のストレージアカウント • 内部/外部ロードバランサ • DNS ゾーン • サポートVMサイズ
  6. プライベート ARO クラスター 11 • Tips: クラスター内リソース構成次第でサービスは外部公開可 Private Private Public

    Public 外部公開されない 外部公開される 関連資料: https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/openshift/howto-create-private-cluster-4x
  7. プライベート ARO クラスター 12 apiVersion: operator.openshift.io/v1 kind: IngressController metadata: namespace:

    openshift-ingress-operator name: <name> spec: domain: <domain> endpointPublishingStrategy: type: LoadBalancerService loadBalancer: scope: Internal Private IngressControllerのマニフェスト例 apiVersion: v1 kind: Service metadata: annotations: service.beta.kubernetes.io/azure-load-balancer-internal: "true" labels: app: front name: <name> spec: ports: - port: 80 protocol: TCP targetPort: 80 selector: app: front type: LoadBalancer Private Load Balancer Serviceのマニフェスト例
  8. 認証・認可 13 • Tips: kubeadminは認証プロバイダー設定後に削除 • Tips: • Azure ADと連携してAzureと統合したユーザ管理可能

    • 認証後にAROで作成されるユーザにKubernetes RBAC の設定要 Azure Active Directory OpenShift API/administration console User 認証 認可 関連資料: https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/openshift/configure-azure-ad-ui
  9. 基盤保守・運用 – ノード管理 14 • AZ (Availability Zone)毎に1つのMachineSet を定義 •

    Tips: • VMサイズの異なるワーカーノードを混在可能 • MachineHealthCheckリソースでノードの 自動回復を定義 Source: https://github.com/openshift/machine-api-operator
  10. 基盤保守・運用 – ライフサイクル 15 • Tips: • N バージョンの GA

    後も N-2 バージョンは30日間はサポートを継続 • ARO で GA 前でも N+1 バージョンの Stable チャネルが利用可能であれば N+1 へのアップグレード可能かつサポート対象 • 例: ARO の GA バージョンが 4.5 でも 4.6 へアップグレード可能 4.5.x OCP GA ARO GA support 4.6.x OCP GA ARO GA support 4.7.x OCP GA ARO GA support 関連資料: https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/openshift/support-lifecycle 30日
  11. モニタリング 16 • ARO は Azure Monitor for Container 利用可能

    (preview) • Tips: 関連資料: https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/azure-monitor/insights/container-insights-azure-redhat4-setup
  12. 関連ドキュメント • Microsoft ARO ドキュメント (主にAzure との連携) https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/openshift/ • Red

    Hat ARO ドキュメント (OpenShiftの利用) https://docs.openshift.com/aro/4/welcome/index.html • ARO リファレンスアーキテクチャー https://aka.ms/aro20201210 • Qiita ARO 記事 (ARO の利用開始方法) https://qiita.com/hatasaki/items/8a8526a3dd753e22b503 • ARO ロードマップ https://github.com/Azure/OpenShift/projects/1 • Microsoft Learn (アカウント無しでハンズオン可能) https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/ 19
  13. Thank you! 20 © 2021 Microsoft Corporation. All rights reserved.

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