読んだ論文 Sakurai, Tetsuya, and Hiroshi Sugiura. "A projection method for generalized eigenvalue problems using numerical integration." Journal of computational and applied mathematics 159.1 (2003): 119-128. 2 / 46
① f (z) = u∗(zB − A)−1v (u, v ∈ Cn, u, v ≠ 0) という関数を考えると, f (z) = d j=1 j z − j + g(z) という形に変形できることを示す f (z) = u∗(zB − A)−1v = u∗Q zId − Jd O O zJn−d − In−d −1 Pv = u∗ Q1 Q2 zId − Jd O O zJn−d − In−d −1 P1 P2 v = u∗Q1 (zId − Jd )−1P1v − u∗Q2 (In−d − zJn−d )−1P2v 11 / 46
複素解析 • 複素関数 f (z) が D で正則であるとは, 全ての z ∈ D において, f が 微分可能かつ f′ が連続であること. • 例) f (z) = 1 z は z = 0 を除いて C 全体で正則 • 複素積分: ∫ C f (z)dz は複素平面上の曲線上 C で f (z) の線積分を 考えたもの. • コーシーの積分定理: 単連結領域(ドーナツみたいな形をしていない領域)D において 正則な関数 f (z) と D 内の区分的に滑らかな閉曲線 C に対して, ∫ C f (z)dz = 0 16 / 46
複素解析 • 主要部について, S = {n ∈ N|c−n ≠ 0} を考えると, • S が空でない有限集合のとき, a は極と呼ばれる. また, n の最大 値を位数と呼ぶ. • f (z) = g(z) z − a (g(z) は z = a で正則) のような形でかけるとき, a は f (z) の 1 位の極になっている • ( S が空集合のとき a は除去可能な特異点と呼ばれる, S が無限 集合のとき a は真性特異点と呼ばれる) 18 / 46
複素解析 • また, 1 z − a の係数 c−1 を, 孤立特異点 a における f (z) の留数と 呼ぶ. • a が f (z) の 1 位の極の場合は, わざわざローラン展開して係数を 考えなくても, lim z→a {(z − a)f (z)} で留数が求まる. • f (z) = g(z) z − a の形のとき, f (z) の a における留数は g(a) となる. 19 / 46
複素解析 • 留数定理 • C を区分的になめらかな閉曲線とし, C で囲まれた領域を D と する. D 内に有限個の点 a1, ..., am があり, f (z) は C および D を含むあ る開集合で, a1, ..., am を除き, 正則であるとする. このとき ∫ C f (z)dz = 2i m k=1 Res[f (z), ak ] ただし Res[f (z), ak ] は f (z) の ak における留数 20 / 46
一般固有値問題 (A − B)x = 0 に対する櫻井‧杉浦法のアルゴリズム 入力: u, v ∈ Cn, N, m, , ① j ← + e2i N j (0 ≤ j ≤ N − 1) ② yj ← (jB − A)−1v (0 ≤ j ≤ N − 1) ③ fj ← u∗yj (0 ≤ j ≤ N − 1) ④ ˆ k = 1 N N−1 i=0 (j − )k+1fj により ˆ k を 0 ≤ k ≤ 2m − 1 の範囲で計算 (次ページに続く) 29 / 46