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匠Method Value Metricsとは(説明シート)

匠Method Value Metricsとは(説明シート)

匠Method Value Metricsを実際に行う際に便利なようにそのやり方を1枚シートにまとめました。
また、裏面には、匠Method Value Metricsで出てくる用語をまとめたシートをつけています。

Hiroyuki.Anraku

December 07, 2024
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Transcript

  1. ①13 21 8 3 ② 8 13 8 8 ①13

    21 13 34 ②13 8 13 21 ①21 34 89 21 ②21 34 34 34 ①34 89 13 8 ②34 34 21 21 (2) 活動の評価(活動の有効性測定) 要求分析ツリー 戦略要求 業務要求 IT要求 活動エリア インパクト評価(※2) ① 8 13 13 13 ② 8 13 13 13 ① 13 13 13 13 ② 13 13 13 13 ① 21 21 21 34 ② 13 21 34 34 ① 21 34 89 34 ② 34 34 89 34 ① 34 34 89 34 ② 34 89 34 34 (※1)インパクト:参加者がビジネスに対する価値の大きさを数字で表したもの (※2)インパクト評価の①、②はそれぞれ1回目、2回目を指す。 (1) 価値の評価(価値測定) (2)-① 価値の評価に基づく活動の洗練化  価値デザインモデルと価値分析モデルの要素を使って、得られる戦略要求が固まった後に価値のインパ クト(※1)を評価する。 点数 説明 1 全然ダメ 3 いまいち 8 もう一つ 13 ちょっと良い 21 かなり良い 34 大変良い 89 ダントツ 表1.採点テーブル  要求分析ツリーの活動内容について、価値概念を実現する個々の活動による有効性のインパクトを数値 で評価し、合意形成する。また、価値の評価結果との整合性を確認し、モデルの洗練化を行う。 価値分析モデル 価値デザインモデル インパクト評価(※2) (1)-② プランニングポーカーによるインパクト評価方法  「① 価値の評価」(上)時に測定した目的 レベルのインパクトと、「② 活動の評価」 (下)時に測定した活動レベルのインパクト を比較することで、価値評価と活動評価の整 合性を検証する。 ここで、価値評価と活動評価の整合性がない 場合は、原因を確認し、必要に応じて再検討 を実施。  価値のインパクトはプランニングポーカーをベースとした方法で参加者が評 価を行う。点数については、数字で行うが、その数字については、「表1.採 点テーブル」を参考にして評価を行う。匠Method Value Metricsでは、評価は2 回行い、1回目で点数を付けた人(特に最大、最小の点数を付けた人)の考え を共有し、それを踏まえて2回目の採点を行っている。 価値概念 (1)-① 価値概念の作成 ビジョンーコンセプトー目的毎の指し示す価値のイメージを価値概念として記述 する。価値のイメージがつたわるように1~2程度記述する。 図1のように価値概念を、「(ビジョン)を実現するために(コンセプト)への取り組みの一環 として、(目的)の実現に取り組んだ結果」という内容に対して、結果を補うように考えると、 比較的容易に作成することが出来ます。 暮らしやすい住宅環境の提供 不動産企業としての魅力の向上 不動産商品の提案力の向上 営業社員が広告などを活用して顧客 にFitした提案ができる 「暮らしやすい住宅環境の提供」 を実現するために 「不動産企業としての魅力の向上」 への取り組みの一環として 「不動産商品の提案力の向上」 への取り組んだ結果 「営業社員が広告などを 活用して顧客にFitした提 案ができる」ようになっ た。 ビジョン コンセプト 目的 価値概念の記述 図1.価値概念の作成方法 匠Method Value Metrics概要 凡例 匠Method Value Metricsの範囲
  2. No 用語 説明 1 評価(測定) 匠Method Value Metricsでの定量的な評価すること。この評価対象には「価値の評価」と「活動の評価」がある。また、価値や活動の評価を行うための手順など評価までの行為については「測定」という表現を使います。 2 価値概念

    匠Method Value Metricsでは、「価値の評価」を行う際に、図2のように要求分析ツリーの戦略要求の構成要素(ビジョン、コンセプト、目的)の連なり毎に価値を測定します。この方法には、(ビジョン、コンセプト、目的)の価値のイメージを補足する必要がありました。 そこで、(ビジョン、コンセプト、目的)の連なりが、どのような価値なのかmもう少し詳しいイメージを持つために価値を獲得した際のゴールイメージを文章化したものを書くことにしました。この文章のことを価値概念と呼びます。 匠Methodの価値(価値デザインモデル、価値分析モデル)の領域は、感性思考重視で進めていますので、できるだけシンプルに表現することを心がけています。しかし、匠Method Value Metricsでは、価値を定量的に図るために、新たに価値概念記述が必要となりました。 (これが匠Method Value Metricsの長所でもあり、短所とも言えるのものです) 3 価値の評価 価値分析モデルと価値デザインモデルを策定し、その要素から要求分析ツリーの戦略要求が完成できたタイミングで、ビジョン、コンセプト、目的の連なり毎に価値を評価する行為 4 活動の評価 要求分析ツリーの活動を完成したタイミングで、活動の貢献度を評価する 5 価値のインパクト 価値のインパクトとは「価値の評価」と「活動の評価」を測定する際に、対象となる価値や活動が、どの程度インパクトがあるか判断とするための要素のこと。この要素には「①対象に取り組んでいる現在の状況」、「②価値がカタチになる時期」、 「③予想できるコスト」などがある。 例えば、商品のブランディング関連の価値概念でいうと、①商品の社外への認知度、②ブランディング効果が現われる時期、③ブランディングにかかる予想されるコストなどである。 これらは、価値概念を記述する際に書き入れると良い。しかし、最初は書けない場合もある。その際には、1回目の価値をチームで評価した後にチームでディスカッションを行う際のテーマとしてこの要素を意識すると、 評価メンバーの価値概念の食い違いの差異をなくすことに貢献できる。 6 プランニングポーカー (測定方法) 匠Method Value Metricsで価値と活動を測定する方法として、チームで評価点を出し合い、その結果をディスカッションするような活動のことを言う。 ツールとしては、googleスプレットシート、カード、スマホのソフト(Scrum Time)などを利用すると良い。 7 フィボナッチ数列 匠Method Value Metricsで価値と活動を測定する際に使用する数列。フィボナッチ数列は、数値格差が結果として現われやすくするために使用している。また、匠Method Value Metricsでは数年の研究結果により、更に表2のように付け加えることで、 価値のインパクト表現を定量化する工夫を行っている。 8 評価タイミング 匠Method value Metricsによる評価を行うタイミングのことで、「価値の評価」と「活動の評価」の2フェーズで下記のようにタイミングが異なる。 •価値の評価...価値デザインモデルと価値分析モデルを作成し、要求分析ツリーの戦略要求が固まったと判断した時 •活動の評価...要求分析ツリーの現時点での活動内容が固まったと判断した時 9 測定評価プロセス 匠Method value Metricsによる測定評価プロセスは次の通り。 1.測定の前準備 2.測定活動(測定とディスカッションをセットにして2回が標準) 3.結果のモデルへのフィードバック(追加・削除・修正) デル ドバ ク 測定評価プロセスの中で匠Methodのモデル(価値デザインモデル、価値分析モデル、要求分析ツリー)へのフィードバックについては、評価タイミングで次のような内容となる 図2.価値概念 表2.フィボナッチ応用と数値イメージの付加 匠Method Value Metrics 用語集 ビジョン・コンセプト・目的の連なり