2003年に多摩美術大学の情報デザイン学科に入学してから今日まで。「UXとは何か?」というデザイン業界の命題に向き合い続けてきました。私の師匠である須永剛司先生は、2002年の『AXIS vol.97』の特集にて、以下の問いかけを残しています。
"「エクスペリエンス」とはなんだろう。なぜ「エクスペリエンス」という言葉がデザインの課題として登場したのだろう。"
本セッションでは、学生時代からフリーランスへ。そして、事業会社のCDOとしての立場や、時代背景が変わっていく中で見出した「デザイナーとUXの関係と解釈」をふり返ります。そこから、一般的に定義されるUXと自分の中でのUXの違いを味わいながら「現場で必要なユーザー体験」について、自身の見解を述べます。