Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
さいきんの光ファイバーの話
Search
hmatsu47
PRO
February 26, 2026
Technology
40
0
Share
さいきんの光ファイバーの話
俺の勉強会 #5 2026/2/24
hmatsu47
PRO
February 26, 2026
More Decks by hmatsu47
See All by hmatsu47
名古屋城とデータセンター
hmatsu47
PRO
0
19
IPv6 に関する話
hmatsu47
PRO
0
17
低いほうのレイヤを見てみる話
hmatsu47
PRO
0
18
IPv6 VPC の実装パターンをいくつか
hmatsu47
PRO
0
38
光ファイバーと IPv6 絡みの話
hmatsu47
PRO
0
48
AWS で試して学ぶ IPv6
hmatsu47
PRO
0
45
今年の MySQL/HeatWave ネタ登壇振り返り
hmatsu47
PRO
0
41
今年の DB ネタ登壇振り返り
hmatsu47
PRO
0
34
RDS/Aurora アップデート 2025
hmatsu47
PRO
0
100
Other Decks in Technology
See All in Technology
AI対話分析の夢と、汚いデータの現実 Looker / Dataplex / Dataform で実現する品質ファーストな基盤設計
waiwai2111
0
510
Oracle Cloud Infrastructure presents managed, serverless MCP Servers for Oracle AI Database
thatjeffsmith
0
270
AI 時代の Platform Engineering
recruitengineers
PRO
1
170
Gaussian Splattingの実用化 - 映像制作への展開
gpuunite_official
0
180
AI時代の品質はテストプロセスの作り直し #scrumniigata
kyonmm
PRO
4
1.5k
セキュリティ対策、何からはじめる? CloudNative環境の脅威モデリングと リスク評価実践入門 #cloudnativekaigi
varu3
5
850
Oracle AI Database@AWS:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
4
2.5k
20260513_生成AIを専属DSに_AI分析結果の検品テクニック_ハンズオン_交通事故データ
doradora09
PRO
0
220
鹿野さんに聞く!CSSの最新トレンド Ver.2026
tonkotsuboy_com
6
3k
自動テストだけで リリース判断できるチームへ - 鍵はテストの量ではなくリリース判断基準の再設計にあった / Redesigning Release Criteria for Lightweight Releases
ewa
7
3.7k
[Scram Fest Niigata2026]Quality as Code〜AIにQAの思考を再現させる試み〜
masamiyajiri
1
320
ボトムアップ限界を越える - 20チームを束る "Drive Map" / Beyond Bottom-Up: A 'Drive Map' for 20 Teams
kaonavi
0
200
Featured
See All Featured
Side Projects
sachag
455
43k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
273
27k
Organizational Design Perspectives: An Ontology of Organizational Design Elements
kimpetersen
PRO
1
690
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
57
14k
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
275
41k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
348
40k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
41
2.5k
BBQ
matthewcrist
89
10k
職位にかかわらず全員がリーダーシップを発揮するチーム作り / Building a team where everyone can demonstrate leadership regardless of position
madoxten
62
54k
Skip the Path - Find Your Career Trail
mkilby
1
120
The SEO Collaboration Effect
kristinabergwall1
1
440
Have SEOs Ruined the Internet? - User Awareness of SEO in 2025
akashhashmi
0
340
Transcript
さいきんの光ファイバーの話 俺の勉強会 #5 2026/2/24 まつひさ(hmatsu47)
自己紹介 松久裕保(@hmatsu47) • https://qiita.com/hmatsu47 • 現在: ◦ 名古屋で Web インフラのお守り係をしています
◦ SRE チームに所属しつつ技術検証の支援をしています ◦ 今年はカンファレンス・勉強会では DB 以外の話メインで! 2
1・2 月のテーマはネットワーク? • DB から一旦離れてこんな話をしています ◦ AWS で試して学ぶ IPv6(BuriKaigi 2026・1/9)
◦ 光ファイバーと IPv6 絡みの話(JAWS-UG 横浜・1/24) ◦ IPv6 VPC の実装パターンをいくつか(JAWS-UG 茨城・2/1) ◦ 低いほうのレイヤを見てみる話(吉祥寺.pm39・2/19) 3
そして今日の本題 • さいきんの光ファイバーには「穴(孔)が空いているもの がある」という話です 4
一応おことわり • 私自身はこの分野に詳しくないです ◦ re:Invent 2025 のふりかえりの中でたまたま見つけただけ 5
よく知っている普通の光ファイバーはこんなやつ • コア・クラッドに屈折率の違う石英ガラスを使用 ◦ コアとクラッドの境界で光を反射させ外部に漏れないよう伝達 6 ChatGPT が描いた図→ 各層の厚みが微妙…
NTT 技術史料館(武蔵野市)には • 光ファイバー製造技術(VAD 法)の展示がある 7 ←透明化装置と 100 km 光ファイバー
(左下) 母材製造装置(左)→ と母材(右)
穴(孔)空きファイバー • HAF(ホールアシストファイバー) ◦ コアの周囲に複数の穴を配置・曲げに強い • HCF(ホローコアファイバー) ◦ コアが中空のファイバー 8
穴(孔)空きファイバー • HAF(ホールアシストファイバー) ◦ コアの周囲に複数の穴を配置・曲げに強い • HCF(ホローコアファイバー) ◦ コアが中空のファイバー 9
ホローコアファイバー • コアが中空のファイバー ◦ 光が進む速度はガラスより空気中のほうが速いため、コアを中空 にすると石英ガラスより低遅延で信号を伝送できる ◦ 以前から研究が進められて来たが、光が漏れないよう低損失で長 距離を伝送するのが難しく、なかなか実用化されなかった 10
ホローコアファイバーの種類 [1] • フォトニックバンドギャップファイバー(PBGF) ◦ 古河電工と慶應大が協力して 2023 年秋に慶應大の新川崎タウン キャンパス内に敷設(実証実験・実利用での敷設は世界初だったらしい) ◦
曲げに強いが損失は(石英ガラスコアの光ファイバー比で)大きめ 11 出典 : https://www.k2.keio.ac.jp/interview/03_pof/index.html
ホローコアファイバーの種類 [2] • アンチレゾナント(反共鳴)ファイバー(ARF) ◦ PBGF より低損失 ◦ サウサンプトン大学からスピンオフした Lumenisity
が 2022 年 に DNANF(Double Nested Antiresonant Nodeless Fiber)をリリース ▪ 石英ガラスコア比で低損失に ◦ 同年 Microsoft が Lumenisity を買収 ◦ その後 Azure などで利用するため 1,000 km 以上の距離を敷設 12
ホローコアファイバーの種類 [2] • アンチレゾナント(反共鳴)ファイバー(ARF) ◦ PBGF より低損失 ◦ サウサンプトン大学からスピンオフした Lumenisity
が 2022 年 に DNANF(Double Nested Antiresonant Nodeless Fiber)をリリース ▪ 石英ガラスコア比で低損失に ◦ 同年 Microsoft が Lumenisity を買収 ◦ その後 Azure などで利用するため 1,000 km 以上の距離を敷設 13 出典 : https://azure.microsoft.com/en-us/blog/how-hollow-core-fiber-is-accelerating-ai/
AWS でも • Microsoft と同様アンチレゾナントファイバーを敷設 ◦ re:Invent 2025(INV213)で「数千 km にわたって展開」と説明
◦ 遠い距離間でも基準内の遅延で通信可能 ▪ DC 間・AZ 間が遠くなっても許容範囲内に ◦ 帯域向上のメリットもあり ▪ 石英ガラスコアで光を多重化しすぎるとコアが焼損するので限界があった 14
その他の光ファイバー絡みのトレンド • マルチコアファイバー ◦ コアが複数ある光ファイバー ◦ 広帯域化が目的 • APN(All-Photonics Network)…
IOWN など ◦ 端末からネットワークまで、エンド・ツー・エンドで光ベースの 技術を導入 ◦ 低消費電力、高速大容量、低遅延伝送の実現 15
というわけで • 詳しい方、何かご存じの方がいらっしゃればいろいろ教 えてください! 16