Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
20190512-Spoana.pdf
Search
mec
May 12, 2019
Technology
0
1.4k
20190512-Spoana.pdf
第2回スポアナ(
https://spoana.connpass.com/event/126625/
) でのLT発表内容
mec
May 12, 2019
Tweet
Share
More Decks by mec
See All by mec
サッカーがポーカーから学べるかもしれないNのこと
holokeum
0
1.6k
Other Decks in Technology
See All in Technology
コードファーストの考え方。 Amplify Gen2から学ぶAWS次世代のWeb開発体験
yoshiitaka
2
500
個人のAWSアカウントをマルチ運用してみた
miura55
2
240
Microsoft Intune 勉強会 第 2 回目
tamaiyutaro
2
500
R3のコードから見る実践LINQ実装最適化・コンカレントプログラミング実例
neuecc
3
3.3k
【SORACOM UG 東海】あらゆるモノがつながる社会へ、IoT と SORACOM
soracom
PRO
1
160
M5stackで使用できるpHセンサの開発
shinrinakamura
0
260
Introduction to SwiftUI V2
pohjus
0
100
同じ様なUIをiOS/Android間で合わせるヒントNo.2
fumiyasac0921
1
110
BPStudyの200回を中心にIT業界を振り返る。そしてこれから
haru860
3
430
Microsoft for Startups Founders Hub_20240429 update
daikikanemitsu
1
2.4k
Max out Local LLM in Challenging Environments
sashimimochi
2
200
ルーターでプレゼンする
puhitaku
1
3.4k
Featured
See All Featured
RailsConf 2023
tenderlove
9
570
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
408
22k
Bash Introduction
62gerente
605
210k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
423
63k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
689
190k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
398
65k
Practical Orchestrator
shlominoach
183
9.7k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
92
4.8k
Pencils Down: Stop Designing & Start Developing
hursman
117
11k
Gamification - CAS2011
davidbonilla
77
4.6k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
8
3.4k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
121
16k
Transcript
ポジショナルプレーの 研究がしたいです⚽ All background pictures from o-dan.net unless otherwise stated
May 12 2019 @holokeum
自己紹介 @holokeum 大学院M2後期 (進路未定) ナントに住んでました 浦和に住んでます ⚽ サッカー、ラグビーやってました 2
サッカーのルール フィールドプレイヤー:人 ピッチサイズ:105 x 68 ㎡ (埼玉スタジアム2〇〇2) ピッチの1/3を守ると仮定すると 1人あたり240㎡が守備範囲となる 3
(バレーコート:約180㎡)
攻撃と守備の意図 4 攻撃:守備を崩してゴールに繋がるスペースを作る 守備:危険なスペースを使わせないように、効率的に守る 「スペース」の定義、定量化
スペース定量化 ①位相的データ解析(TDA) 5 • データの形(トポロジー)に注目 • タンパク質の構造分析などに用いられる サッカーへの応用(奥富, 2017) →守備構造に存在する穴の数、大きさを計算
穴の位置も知りたい
スペース定量化 ②ボロノイ図 6 ① ② ③ ⚽ ボールに最も近い選手は①〜③の誰? ⚽ ⚽
⚽ ⚽ ⚽ ⚽ ⚽
スペース定量化 ②ボロノイ図 7 • 選手 は必ず1つの 守備範囲 に属する • ボロノイ点 は 複数選手から等距離にある点 ボロノイ点周辺
・相手選手がいなく、守備担当が曖昧になる 空円 ボロノイ点を中心とした円(空円)で スペースの位置、大きさの定量化
スペースの定量化から守備の評価へ 8 守備チームの位置だけで守備構造を評価することは不可 同じスペースでも、状況に応じて評価は異なる 1. 空円の中心とゴールの距離 2. 空円の中心とボールの距離 3.
空円の中心と攻撃チームの距離 以上の要素を用いて空円を再評価する
提案指標:AR (Adjusted Radius) 9 ボロノイ点 i におけるAR(調整後半径) =空円半径× f(ゴール位置 ,
ボール位置 , 攻撃選手位置) ARを用いて守備構造を評価する! ARが大きい ⇛ 守備にとって危険 守備側 GK 攻撃側 GK
結果例 10 自陣にボールを運ばれたときに 守備側のAR平均値が上昇 守備が崩される様子がわかる
展望 11 分析拡張 • AR→位置的優位性の指標 ◦ ポジショナルプレーをデータから説明する一助に エンターテイメントとの融合 • VR、拡張現実(Hololensなど)でスペースの可視化
• (とはいえ)サッカーゲームではとっくに使われてる(気がする)
スポーツの学際化 12 技術進歩により扱えるスポーツデータ増加 データ不足、分析方法の知見が発散 #spoana、そして… NOW BUT SO
そして① #remember_rostov 13 「サッカーのトラッキングデータを使いたい」 Github トップ 【サッカーxデータ】ロストフを忘れない #remember_rostov【プロジェクト】 忘れられない ロシアW杯ベルギー戦
だからこそ、あの14秒を データで丸裸にする Unityでデータ作成(WIP)
そして② スポーツデータ論文まとめ 14 「スポーツデータの知見を集約したい」 Githubトップ Contributeの仕方
そして③ 発信・学びの繰り返し 15 「サッカーをいろんな視点から考えたい」 4ヶ国語を学んだ僕がサッカーの言語化について思うこと
参考文献 16 [1] 奥富ら(2017), 位相的データ解析による守備構造の頑健性の評価 [2] Okabeら, Spatial Tessellations: Concepts
and Applications of Voronoi Diagrams